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リアルゲームをコミュニティ活動に!?

2014-03-11 | ブログ

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 近頃はやりのリアルゲーム。参加型イベントと分類されているそうです。このイベントに参加した感想や気づきなどをお伝えします。

 

このゲームの概要

愛知県岡崎市にある「岡崎城」。徳川家康が生まれたお城です。なんと康生町という地名まであります。(その名もズバリ!家康が生まれた場所の意味です)

ここで行われたのは、「謎解きゲーム リアル戦国トリック 岡崎城編」。

「今川の残党に家康が捕らわれた。家康を解放してほしかったら、残党の望むもの3つを探して持ってくること。ただし、制限時間は1時間。それ以上は待てない。もし、耳を揃えてもってこれなかったときには、家康の命は…」

というストーリーのもと、参加した人々は一斉に岡崎城の河原へ降りていきました。いくつもの謎を解きながら、3つのアイテムを揃えて戻れるのか!

参加しているのは、小学生や大学生のグループから、家族。高齢の方も参加していらっしゃいました。1回の参加者数は、150~200人くらいいたのでは?

 

盛り上がりと一体感

 このイベントが盛りあがった要素を考えてみました。もちろん、演出が凝っていたり、謎がなかなか解けないものだったりとエンターテインメントの部分でも楽しめるものでした。それ以外のものについて感じるものがありましたのでそちらをメモしておきます。

 ①年齢関係なく、楽しめること

   クイズは知識の量の差がありますが、謎解きはひらめきの勝負ですよね。年齢を重ねるとなかなか柔軟な考えができなくなってきますが、ノウハウを知識として積み重ねておけば対応できます。また、子どもはひらめきの天才ですよね。となると年齢は関係ないですね。謎解きは、全員で楽しめます。

 ②一つの目標を達成するために、全員が「ここにいる」「一体感」を実感できる

   参加者は全員、ミッションをクリアしようとしてイベントに参加しているのです。そんな雰囲気は会場に満ちています。「よ~し、クリアするぞ!」ムードがあります。そして、一つの目標にむかって活動しているという一体感も生まれてきます。

 ③コミュニケーションが自然にとれる

  ミッションをクリアするための謎解きの際、②の一体感があるので、声をかけやすいということがありました。「ここ、教えてください」と訊くと「ここは、〇〇なんですよ」なんて、気軽に教えてくれました。こちらが尋ねられたときにも「はいはい。ここはですね・・・」と気持ちよく教えてあげられます。「みんなでミッションを達成しよう!」「お互い様」という気持ちが湧いてきます。そして、それが結構気持ちいい。

 ④知らない誰かを信じることができる

  自分はミッションをクリアできなかったけど、ミッションを達成している「誰か」は必ずいる!と信じることができます。誰とはわからないのですが、きっといると信じることができます。

一見、知らない人々が集まって自己満足的に参加するだけでしょ?と思われるイベントでしたが、実は、こんなに人間関係を基礎にしたイベントだったのですね。

 ⑤番外 友人ができる

  どうやら、こういうイベントに何度も参加すると、顔見知りができるようです。そして、お互いの素性も知らないのに「心の友」になったりすることもあるようです。引率してくれた友人はそう呼ばれていました。

 

コミュニティや企業に置き換えると?

 以上の要素を崩壊しつつある(?)コミュニティや企業の中のチームなどに取り入れたらいいかも♪

 何かの目標に向かって(住みやすいまちも一つの目標として)、コミュニケーションをとりながら、一体感を持って進む。そして、その中には「信頼」がある。これって、ファシリテーションでいう「チームビルディング」ですよね。

 コミュニティは地縁組織だと言われます。NPOのようなミッションはないのだと。では、何がコミュニティの中の人々をつないでいるのでしょうか?ただ、同じ町内に住んでいるというだけでしょうか?となれば、コミュニティの崩壊というような言葉は相応しくありません。同じ町内に住んでさえいればいいのですから。やはり、コミュニティの中にも、コミュニケーションが必要であり、「住みやすい町に住みたい」というような大きなくくりでの目的・ミッションの達成のためにあるのではないかと思うのです。 

 

 そのまま、企業でコミュニティでリアルゲームをするというのもアリですよね。ネタは(危機管理として)防災や防犯、プロジェクト、なんでもできそうです。目的によってグループの構成を考えることがキモのようです。もちろん、多様な参加者がいれば居るほど違った視点からの見解が得られますので、より、強固(?)なチームのつながりができていきそうです。

 コミュニティで行えば、多様な人々を集めるのは簡単。地域に住んでいる人に声をかければいいのですもんね。魅力的なチラだったり、食べ物(食べ物があると盛り上がることは実証済みです☆)があったりすると、普段は顔を出さない人も顔を見せてくれそうです。

 

 


 
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