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レトロ建築って惹かれます「伊東の東海館」

2021-12-21 | ブログ

先日、伊東に行きました。
伊東には「東海館」というレトロな建築物があります。

木造の3階建て。屋根には展望台(というのでしょうか?)もあり、見るからに「レトロ」な建物です。

レトロ建築とは?

「レトロ建築を端的にいえば、歴史が感じられる古い建物のことである。
 一般的には、明治、大正、昭和期に建てられた西洋の建築様式に影響を受けた建築物などをいう場合が多い。例えば、東京駅がその代表である。ちなみに、法隆寺や金閣寺などの歴史的建造物は、レトロ建築とはいわない。」

そして…
「レトロ建築は、建築史的には正確さを欠くかもしれないが、明治期以降に建てられた西洋式建築、昭和初期の看板建築、関東大震災前の蔵造の商店、さらには江戸時代の農家などの古民家などを含む、総称ということができるだろう。

 それらは建築史的というより、歴史を刻んできたことに意味がある。」

とも書かれています。(https://r-nokai.com/entry-4.html)

川っを挟むと全体像が見えました。

きっと、建物には、刻んできた時間と、先人の想いや暮らしがしみ込んでいるのでしょう。
見ているだけでも、中に立っているだけでも、じわ~っと伝わってくるものがあります。

伝えるものがある!自然に伝わってくる!というのも素敵です。

今を生きている私たちは、次世代、次々世代に伝えられるものがあるのだろうか?
どんな遺産を残すことができるのか?
(負の遺産をくれたねぇと思われるのは、ツライのですが…)

東海館について

「東海館は昭和3年に庶民の温泉宿として開業し、沢山の方々に親しまれ大いに賑わいました。当時の職人たちが腕をふるった自慢の建物は、桧や杉などの高級な木材や変木とよばれる形の変わった木々をふんだんに用いた美しい和風建築です。廊下や階段、客間の入り口など、館内随所に職人たちの手工を凝らした建築美が生きています。今や貴重となった伝統的な日本建築様式を、心ゆくまでご覧下さい。」
と伊東のHPにありました。(https://itospa.com/spot/detail_52002.html)

入り口です。

東海館の中に入ると、以前ご紹介した名古屋市中村区大門(おおもん)にある遊郭建築に似ていると思いました。
確かに、遊郭も旅館も小部屋があるということは、同じでした(笑)

東海館も一つひとつのお部屋の造りが異なっていて、宿泊に来た人たちが何回来ても飽きないようになっているのかもしれません。

今は、昼間に見学ができ、中にはミニ美術館もあり、地元の作家さんの作品も見ることができました。
喫茶コーナーもあるので、ゆっくりと木の家の雰囲気と窓から見える景色を楽しむことができました。
一日、ゆっくりと今の時間の経過を楽しめる、もっと長い時間の経過も楽しめる、そんな空間でした。

隣の建物もレトロで、ゲストハウス&日帰り湯となっていました。
(次回は、ここに泊まってみたい!)

(きっと旅館として活躍していたときから)貴重な木造の旅館でした。

レトロ建築は、手入れがたいへんそう…

木造の3階建てはとっても素敵ですが、手入れが大変そうだなぁと思います。
手間も金銭的にも…

以前、岡崎駅前に木造3階建ての旅館があったのですが、区画整理の際に取り壊してしまいました。
その2~3軒隣にあった洋館(本当にずっと暮らしていらっしゃいました)も…
その前を通るのがとても好きでした。ある日、無くなってしまっていて、悲しかったことを覚えています。
そういえば、区画整理前の岡崎駅周辺には、レトロ建築が点在していました。

カフェとして活用されていたお気に入りの建物も、いつの間にか姿を消しています。

ビバリーヒルズ - (無くなってしまった「ビバリーヒルズ」という喫茶店。写真が食べログに残っていました。なつかしいです)

まちとしては、とても寂しいのですが、所有者としては維持管理が大変なのだろうなぁ(致し方ない。のかしら?何か保存の方法があるのでしょうか?静観していたことが残念)

そういえば…
友人の家が、昭和初期の建物でした。(今でも彼女はその家に住んでいます)
代々、お商売をしているので、お店には古い金庫もありました。TVドラマに出てくるような漆の大きな金庫。
ある日、ふらっと立ち寄ると、彼女は雑巾をかけていました。
「たいへんだね~」と声をかけると
「この家に住み続けることがプライドなの」と言っていました。

このときの彼女の表情や言葉がとても印象に残っていて、こちらも誇らしい気持ちになったことを覚えています。
この気持ちが、子どもたちにも繋がっていくと素敵。

レトロ建築ブーム

今、レトロな建物をリノベーションして住むという人が増えています。
古民家の暮らしを楽しむということなのでしょうか?
この家が好き!という人が住んでくれるのが、建物にとってもうれしいことなのかもしれません。
やはり、家は人が住んでこそ!なのですね。

住まなくなっても、人が出入りすることが、建物が長い時間を繋いでいくためには必要なのだなぁ。
レトロ建築を保存、活用しよう!と古民家の手入れをしている方々にも、感謝です。

名古屋市中村区にあるレトロ建築の前で撮っていただきました。このときは、着物でワークショップのファシリテーターをしました。特に、所有者さんに喜ばれました。)


 

 


 

 

 

 

 


 
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