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伝える技術(NVC)

2014-04-11 | ブログ

なんでわかってくれないのNVC 

先日、コミュニケーションの研修をしました。そのときに取り上げたのが「Non Violence Communication」でした。備忘録も兼ねて書いておきます。

 

 コミュニケーション研修のなかで「言いにくいことを主張する」を扱うときは大抵「アサーション(やわらかな主張)」というのをします。

お互いがwin-win になるように、相手のwin も考えて話しましょう。とか、まずは相手の言いたいことを聴きましょう。と言い、そのあとに自分の主張をしましょう!というのをします。私もそんな研修を受けたことがあります。

これはこれで、とっても実践的で、明日と言わず、今からでも使える!と思っています。

 ただ、自分の主張というよりも、もっと心の深くにある自分の感情や本当にしてほしいことは何か?について、しっかり自分と向き合わないと主張したいことすらわからないということってあるのでは?と思います。特に感情が高まっているときには、意地になってしまい、何を言ってくれても、何をしてくれても満たされないということになってしまうこともありますよね?

自分の感情だけでなく、ファシリテーターとしてもどうしたらいいのか?と戸惑うことがあります。

 納得の主張方法であり、相手の納得が得られる方法がありました。心理学者で、紛争を対話で解決に導いているというマーシャル・ローゼンバーグ氏のいう「Non Violent Communication(非暴力的会話)」です。その名の通り、自分や相手の心に暴力的でない会話の方法です。

 会話の中で心が傷ついたりすることってありますよね。これは、相手からすれば、他人の心に対して暴力をふるっていること、自分が言いたいことを我慢していることは自分の心に暴力をふるっていることになります。お互いに暴力的でない、自分の本当にしてほしいことを相手がしてくれるという充足感を伴う会話の方法なのです。

 

ステップは

1.観察して現状を把握する

2.自分の感情を把握する

3.感情の奥にある自分のニーズ(本当にしてほしいこと)を知る

4.はじめて要求を表現する

この順番に進めます。

例えば、

「彼と彼女が今度の日曜にデートの約束をしていました。ところが、彼のほうに急に仕事が入ってしまいました。これを聞いて彼女は『え~っ!楽しみにしてたのに!!』と怒ってしまいました。彼は何とかしたいとは思っているのですが、彼女の怒りは解けそうにありません・・・。」

←このたとえ話が一番わかってもらえました。

このとき、どうしたら、彼と彼女はお互いを傷つけることなく納得できるのでしょう?

NVCでこうなります。

1.(観察)

彼女「今度の日曜日に断れない仕事が入ってしまったのね。」

2.(自分の感情を把握)

彼女「日曜日のデート、とても楽しみにしていたのに、とても残念だわ。」

3.(本当の自分のニーズ、してほしいことを知る)

彼女「今度の日曜日はあなたの誕生日のお祝いをしようと思って、レストランを予約してあったの。一緒に食事をしたかったのよ。」

4.(はじめて要求を表現する)

彼女「夜6時からの予約がいれてあるのだけれど、その時間までに仕事を終えてくれると、うれしいわ。」

5.おまけ

彼「仕事は4時には終わるよ!その後、迎えに行くよ!!♪」な~んて。

こんなに冷静になって、本当に自分のしたかったことは何かを見つめ、相手に何をしてほしいのかをきちんと伝えることができれば、お互いの心を満たすコミュニケーションができますよね!

 『NVC ~人と人との関係に命を吹き込む法~』では、具体的な訓練方法が載っています。ただ、これはちょっと難しいです。「感情と評価を分ける」というのがとても難しい。いかに、評価を感情として取り扱ってしまっているか…を思い知らされます。

この取り違えが積み重なってくると、人と人が本当に傷つけあう「紛争」になっていってしまうのですね。きっと。

 

相手のニーズを探るのにもつかえる!

この方法、相手のニーズを探すことにも使えます。

1.(観察)

彼「今、君はとても怒っているようにみえるよ。」

2.(自分の感情を把握)

彼「僕も、日曜日のデートをとても楽しみにしていたから、とても残念だし、申し訳ないと思っているんだ。」

3.(本当のニーズ、してほしいことを知る)

彼「君を少しでもがっかりさせたくないから、僕にできる事があれば言ってほしいのだけど…。」

4.(はじめて要求を表現する)

彼「仕事は昼間の3時間、4時までには終わるんだ。その後からでも付き合ってもらえないかな?」

5.(おまけ)

彼女「ちょうど、6時からレストランを予約していたのよ!食事だけでも一緒にできるわね!!♪」

めでたしめでたし。

 

まとめ

いつもいつもこのように話が長いのは「面倒な人」になってしまいそうです。

本当のニーズを察してほしくてストレートではなく婉曲な表現をしてしまうことってありますよね。それで、察してくれないと悲しくなり、相手や自分の心を傷つけてしまう。そんなことがないように、NVCのステップで毎回表現するかは別としても、自分の本当ののニーズを考えるというのは重要なことだと思います。相手にも何をしてほしいのかがきちんと伝わるので、お互いに満足できます。

でも、自分の気持ちを伝えるときや、相手が何をしてほしいのかわからないときには、こんな素敵なコミュニケーションがとれるようになりたいと思います。日々、心がけて訓練しようと思います。

 

 


 
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