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逃げた飼い猫を探すこと

2014-10-21 | ブログ

先日、ご近所の方が、逃げた飼い猫のチラシを持って「見かけたらご連絡ください。」と我が家へいらっしゃいました。

もちろん、道を歩くときにはキョロキョロしながら歩きました。一週間もしないうちに見つかったらしく、写真のようなチラシをわざわざポストに入れてくださいました。迷いねこチラシ20141017

どなたかが保護し、連絡したのではないか?と推察される内容でした。

こんなチラシをいただいて、「まだまだ地域の力はあったのね!」とうれしい気持ちになりました。

ここで、地域の底力以外に2つのことが浮かびました。

1つは、飼っているペットが逃げたら、飼い主には探す義務があるのだろうか?

もうひとつは、ペットだった亀(その他の外来生物も含めて)の繁殖と駆除(?)の方法

でした。

調べたことやおさらいをご紹介します。

 

1.ペットが逃げたら?

「動物愛護及び管理に関する法律」というのがあり、飼い主には「逸走を防止するための必要な措置を講ずるよう努めなければならない(第7条3項)」とあり、逃げ出さないようにしておく努力義務があったようです。平成になってから制定されたようです。

もし、逃げ出してしまったら環境省の「家庭動物の飼育及び保管に関する基準」第3条7項で「自らの責任で速やかに捜索し捕獲すること」とありました。

ペットを飼うときには、死ぬまで飼い主には責任があり、家の構造・飼い方をなど工夫して逃げ出さないようにすること、逃げたら飼い主が探すことが法律として、省令(なのでしょうか?)として定められていたのです。

なんとなく、そのような法律ができたことは耳にしていたのですが、確認するきっかけになりました。

もっとも、飼い主の方は、チラシをもっていらした様子から、遵法意識というよりも逃げた猫が心配でたまらなかったのだろうと推察しました。

 

写真のチラシから、飼い主さんのうれしい気持ちと地域の方々の気持ちが伝わってきました。

 

2.ペットだった亀が捨てられると

逃げたら探してくれる飼い主がいる反面で、捨てられてしまうペットがいます。アライグマや亀、ブラックバスやブルーギルなどの外来生物です。はじめはお金を出しても惜しくないと思い購入され、可愛がられていた動物も年月が経ち、転居のために動物を飼えなくなったり、予想よりも大きくなってしまったり、長生きしてくれたり、もしかしたら飽きてしまったり、世話が面倒になったり(?)という理由から、ペットと一緒に暮らせなくなってしまいます。

すると、保健所へ連れて行かれたり、そのまま野や池などに放されたりしてしまいます。

矢部愛知学泉大学教授(愛知学泉大学にはカメハウスがあり、捕獲されたカメが保護されています)によりますと、「亀は万年生きるという話の真偽は証明できない」らしいのですが、少なくとも矢部先生が飼育していらっしゃる亀は35年以上生きているとか。もしかしたら、人間よりも長寿なのかもしれません。ということで、矢部教授は、「カメを飼うときは本当に何十年も世話ができるのかをよく考えてからにしなくてはいけません。」とおっしゃっています。

カミツキガメ(手前)とワニガメ(向こう)のツーショット。珍しいらしい。

カミツキガメ(手前)とワニガメ(向こう)のツーショット。珍しいらしい。

近頃、用水路や道路、池などで発見される「ミシシッピアカミミガメ(小さい時はミドリガメと呼ばれています)」「ワニガメ」「カミツキガメ」も、アメリカあたりから輸入され、売買され、飼育されていたにも関わらず、捨てられてしまい、繁殖しているそうです。現在は逆に、アメリカの方では絶滅危惧種だそうです。

その繁殖が日本の在来種を脅かし、絶滅へと近付けてしまっているのです。これらのカメに罪はなく、人間が嗜好のため、寿命や大きくなることを想定せずに飼うことがよろしくないと矢部教授はおっしゃいます。

ただ、その繁殖力は目を見張るものがあるため、駆除したりしなければ在来種が絶滅する・・・

そのようなジレンマの中で、日本全国で外来種の駆除が行われているそうです。ただ、この活動は、行政だけで行うのは難しく、市民の力を借りて行っていかなければ成り立たないそうです。

カメの駆除にも実は「動物愛護 及び管理に関する法律」が関係しています。第41条には「出来る限り苦痛を与えない方法で」とあります。

カメたちは、池で捕獲され、冷凍庫に入れらます。そこで脳の活動を停止させ、死んでしまったことが確認できてから焼却をするそうです。放置して餓死させるとか、いきなり焼却するとか、荒っぽい方法は採ってはいけないのです。

すると、駆除するには、大きな冷凍庫(冷蔵庫でも可能?)が必要になってきます。育って予想外に大きくなってしまていたり、予想外に多数匹が繁殖していたりするカメを駆除するためには、それが入るだけの大掛かりな装置が必要になってきます。

そのような装置を用意できる団体はどのくらいあるのでしょう?小さいものであれば、駆除するよりも繁殖の方がスピードが速いかもしれません。

 

最後に

動物愛護は大切な考え方です。猫や犬の虐待のニュースを見ると心が痛みます。ただ、一方で、その考え方が足かせとなって日本古来の在来種は姿を消してしまうかもしれません。

一律に適用するということが課題になっているのです。心情的には飼い猫や犬は表情がわかりやすいので、殺処分を想像するだけで悲しくなります。カメに想像が及ばないのは、一方的なのでしょうか?

いずれにしても、思案のしどころなのですね。

かわいい猫のチラシから調べたことのご報告でした。

奈良市猿沢の池の池干し。小学生が参加する生物調査をしていました。

奈良市猿沢の池の池干し。小学生が参加する生物調査をしていました。

 


 
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