2013-09-21 | お知らせ
ある会社の主催で、HUG(避難所運営ゲーム)のセミナーをさせていただきました。
普段、HUGをするときの参加者は、公務員の方や地域の役をしている方がほとんどです。しかし、この会は地域のこと、というよりもお仕事中心の方が多く、初めての体験でした。
避難所の様子の共有やふりかえりの時間もとれた会となりました。
HUGの中には、さまざまな人が登場します。東日本大震災の報告が続々と出てきたことを受けて、多様な人々が集まる避難所の運営について学ぶというよりも、考えていただくセミナーです。
通常のHUGのカードから抽出して行っています。会場全体で同時に進行し、途中でStop timeを設けます。Stop timeで避難所のエピソードや心のケアや対処の仕方、避難所の報告書からのコメントなどを共有していきます。
多様性。どんな方々なのでしょう?女性とひとことで言っても、単身世帯の女性、妊産婦さん、乳幼児を抱えたママもいます。高齢者のかたでも元気な方だけでなく、持病を抱えた方や要介護の方…障がいを持った方、子ども、アレルギー、外国籍の人。などなど。普段はかかわっていない方々もたくさん来ます。というか、たくさん地域に住んでいらっしゃるのに、関わりをもたなかった方々が避難してきます。
感想は、男性からは、女性が気にする点が少しわかったというコメントが多くありました。女性からは、ちゃんと声に出して伝えなくては。というコメントもありました。
カードを読むたびに「だんだん憂鬱になってきた」「無理だ」と思うようになったなどというコメントもあり、シミュレーションなのに、とても臨場感をもってくださったのだなとまじめに取り組んでくださった方々に感謝です。
参加された方の団体でもやってほしいというありがたいオファーもいただきました。
必ず来る!といわれている大地震。その時に少しでも被害が少なく、避難所生活がすごしやすいものであることを期して、また、多様性に注目したこの取り組みが、普段の地域での多様性を許容する活動につながることを願って、このセミナーを行っています。