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2014年 5月

今、対話したいとき! ~FAJ定例会から~

2014-05-21 | ブログ

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対話の定例会

5月のFAJ(日本ファシリテーション協会)中部支部の定例会を担当しました。

テーマは「あえて今、原点に戻って Facilitators’ Dialogue2 ~本気でじっくりファシリテーションを語り合おう~」にしました。そのものズバリ!なテーマでしたが、定員30名のところ、28名も参加表明があり、担当者としては意外に多くて驚きました。

いつも、2テーマ開催しており、今回の表のテーマは「アイスブレイク」でしたので、楽しそうで役立つアイスブレイク研究に人が集まりそうでした。あえて裏番組的に小規模で開催しました。

対話のイメージは・・・ アイスブレイクに比べて暗い・地味。4時間も何話すの?せっかくの定例会なのに得るものはあるの?などなど担当者ながらネガティブなイメージを持つよね~と呟きながら・・・

でも!対話は大事。今、あえて対話しておきたい! ファシリテーションについてみんなの想いや願いなどじっくり話してみたい!という想いをもって始めました。

 

対話のプロセス

① 全員でチェックイン 一人ずつフリップを作って自己紹介

② 4人グループになって一つめの問い「あなたにとってファシリテーションとはなんですか?」

③ メンバーを変えて、同じテーマでもう一度。

④ ③と同じメンバーで、「あなたはファシリテーションで何を実現したいのでしょう?誰と、どんなことを?

⑤ メンバーを変えて、同じテーマでもう一度。

⑥ ⑤と同じメンバーで、もう一度「あなたにとってファシリテーションとはなんですか?」

⑦ ハーベスト (写真をご覧ください)

こんな風に進めました。

 

感想は

・  ダイアローグを通じて参加者(の一人)が変化していくのを実感した。モヤモヤはまだ残っているが、家に帰ったら娘との関係を見える化する、向き合う勇気を持つことをやってみたい。

・  ファシリテーションは万能の魔法ではない。一つの手段に過ぎない、ということを理解した。

・  どうしてファシリテーションを勉強したかったのか、何をしたかったのか、思い返す1日だった。前向きになることができた。

・  元気になった。この場にいることでストレートに元気をもらうことができた。

・  テーマが良かったので絶対参加したいと思っていた。みんなの思いを教えてもらい勉強になった。たくさんの人の話を聞きたかった。予想外のハーベストタイムでワークショップの楽しさを感じることができた。

・  初めて参加した。まだファシリテーションをよく理解していないが、直接話を聞くことができた。「ファシリテーション」というテーマだけでこれだけ話せるんだと驚いた。

・  最後に輪になっての表現は良かった。個人個人を尊重すること、これが結論となった。

などなど、もっとたくさんの感想がありましたが、このくらいにしておきますね。

そして、そのときの私の感想は「振り返りの言葉を聞いて、今日の話し合いが一人一人の心の中に染み込んでいったことがわかった。この場にいられてうれしい。」でした。

対話をして、自分と違う人の考え方があることを実感したり、元気に前向きになったりした方が多かったようです。「そもそも」の原点を話し合うことは、自分の中にちゃんと落ちて、明日への活力になるのですね。自分が何をしたかったのか、なぜこうしているのか・・・

自分という存在の意味を再認識できることで、前向きになれるのかもしれません。

 

今、『対話がはじまるとき

対話がはじまるとき

 

 

 

 

ワールドカフェを創った一人にマーガレット・J・ウィートリーという経営コンサルタントの女性がいます。彼女の著書『「対話」がはじまるとき』には、なぜ今、ワールドカフェに代表される対話が広がっているのかの秘密が書いてあります。

それは

・未来への希望を取り戻すこと

・世界を変えることができること

ということらしいのです。未来を、世界を変えるパワーが対話にはあるというのです。『Dialogue』を書いた物理学者で哲学者のデビット・ボウムも言葉を変えて同じことを言っています。

人々がの心が分断されてしまっている現在、その破片を拾い集めてくっつけることは可能で、それは対話によるというのです。壊れてしまった花瓶はくっつけても以前の機能は取り戻せませんが、人の心は修復可能なのです。

心がばらばらになっているから起こる孤独や孤立・虚無感、攻撃的になると排除となり、それが集団の間で起きてくると紛争に発展してしまうのです。心と心がくっついてつながっていれば、心は穏やかになり、争うことをしなくてもちゃんと満たされているのです。孤独や虚無感はなくなり、紛争も必要ありません。

というようなことが書かれています。

このような力があれば、未来への希望も取り戻せるかもしれません。未来への希望があれば、小さな力が集まれば世界を変えることができるかもしれません。そんな希望が対話には潜んでいたのですね。

だから、定例会の感想にも、人とつながってみる勇気がもてた、他の人と共有できた喜び、前向きになれたという感想が多くあったのですね!

 

おわりに

遠大なお話になってしまいましたが、今回の定例会でも、参加した方々の感想から、対話の本質を感じて下さった方がたくさんいらっしゃいました。ファシリテーターができることは、まず、このような場で、質の良い対話の時間となるよう努めることからはじまっていくのかなと思っています。

FAJのメンバーは、質の良い話し合い・質の良い対話を経験している人々が多いので、その方々が広めていく中心にいたら、ステキだなと思います。

もちろん、FAJのメンバーになっていなくても、そのような場を提供できるかたはたくさんいらっしゃいます。そんな方々とも心をくっつけて行けたら、もっと大きな広がりになっていくのでは?と期待しています。

もちろん、私自身も傍観者ではなく、自ら行動していきたい!と思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第1回未来茶輪(ミライカフェ)のご報告をします。

2014-05-13 | ニュースレター

ニュースレター第34号

「未来茶輪(ミライカフェ)始めました」

 

先日、開催しました第1回未来茶輪。物珍しさもあってか、初の40人以上の方にご来場いただけました。

この勢いを続けていきたい!フランクに話し合える場にしたい!・・・

反省点もありますが、未来へ向かって進んでいきます。

 

こちらからご覧ください。

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