2014-04-06 | ブログ
ケア宮城、PLAN JAPANの活動報告を聞きました。
東日本大震災で子どもたちの心のケアをしていたNPO、NGOの方々です。震災直後から3年経った今でも活動をしていらっしゃいます。
意外だったのは
ケア宮城は震災後、学校心理士、臨床心理士、臨床発達心理士の有志で立ち上げた、教師、保護者、保育者などへの支援を目的とするNPOです。NGOのPLAN JAPANと協働して活動しています。(http://www.sed.tohoku.ac.jp/~caremiya/)
震災直後よりも現在のほうが心の傷が原因でさまざまな症状が発現されたりしているというこは、マスコミやSNSを通して広く共有されています。
意外だったのは、ケア宮城の発起人でもある心理学の教授が学会報告をしたときの話題です。
国際的な学会でケア宮城の報告をしているとき、ケニアの少年兵の事例の報告があったそうです。ケニアの少年兵は、ものごころつくかつかないうちに兵士として養成された子どもたちです。親や兄弟を自らの手で殺害させられたりして心を亡くし、殺人兵器となってしまった子どもたち。この子どもたちは解放されても普通の心を取り戻すことは難しいというのが共有されていました。
・・・ユニセフでの「フューチャーサーチ(利害関係者が一堂に集まって、対話による計画づくりの方法)」でも取り上げられている話題です。ファシリテーターとしてたいへん興味深いテーマです・・・
ところが、なんと、そういう子どもは40%で、60%は普通の心を取り戻すことができる!というものでした。
人間のレジりエンス(回復力)もすごい!!と思いませんか?
適切な(?)ケアがあれば、心を亡くしたように見えても、心の奥底にある人間としての感情を取り戻すことができるのですね。
レジリエンスモデル
レジリエンスモデルは立ち上がる力、跳ね返す力に注目した支援。人間はもともともっている力、それを信じて促進する(ファシリテーターはこういう表現をしてしまいます)。そういうことは可能なのですね!ケニアの少年兵だって立ち上がれるのです!
とはいえ、できるだけ傷つかなくてよい心は傷つけないほうが良い。だから初期対応が重要になってくるのです。第一印象がその後の人間関係を決めたりしますもんね。
HUG(避難所運営ゲーム)でも心のケア
ソーシャル・アクティが行うHUG(避難所運営ゲーム)では、心のケア(Psychological First Aid =初期対応)もコンテンツに入っています。(株)ユナイトの臨床心理士、成田有子さんと作り上げたコンテンツですので、彼女の被災地での臨床心理士としての活動を基礎にした内容になっています。(株式会社ユナイト http://www.unite22.co.jp/)彼女に「Psychological First Aid は、心理的な応急処置。専門家だけでなく、素人だってできることはあるのよ。」とコツを教えていただきました。むしろ、避難所などでの対応がその後の心に大きな影響があるのだと。
素人だって、ちょっとした心掛けで傷ついた心にハンドエイドを貼ってあげることができる!
頭の中の引き出しに入れておいたら、いざというときに開ける事ができますよね。体験や話し合いを伴うと、記憶は強く残ります。という研究結果もあります。
心のケアも取り入れたHUG。今後もがんばって行こう!と思いました。
(お問い合わせは、social=acty@m4.catvmics.ne.jp へ)
2014-04-06 | ニュースレター
小学校4年生を想定した出前講座をつくるワークショップをしました。
水質の実験、洗濯板の体験、部屋を片付けるってどうする?の3つの出前講座ができあがりました。
今後の環境支援員のみなさまのご活躍をお祈りしています!
ニュースレター第33号
「環境支援員育成講座終了しました」
こちらからご覧になれます。