2020-10-23 | ブログ
この頃、ワークショップをするというときは、ほとんどワールドカフェという進め方をしています。
ワールドカフェと言ってもコーヒーを飲むわけではなく…
対話をする方法のひと一つです。
ワールドカフェとは
リラックスしたカフェのような雰囲気の中でメンバーチェンジしながら対話する手法
簡単すぎますが、一言でいうとこんな感じでしょうか。
進め方はとってもシンプル!
①4人で一つのグループになり20分ほど一つのテーマについて対話(ラウンド1)
②4人のうち1人がテーブルホストとなり、その場に残る。他の3人は他のテーブルへ移動
③新しい4人で20分ほど対話(ラウンド2)
④同じテーブルホストを残して他の3人は移動。(移動先は新しいテーブルの時もあれば、ラウンド1のテーブルに戻るときも)
⑤そして、20分ほど対話(ラウンド3)
⑥ハーベスト 対話の共有など、対話を収穫
この基本をアレンジします。特にハーベストの方法は『ザ・ワールドカフェ』というアニータ・ブラウンが書いた本には4つほど候補がありますが、ファシリテーターの個性が出ます。
どんな方法で対話の収穫をするのか?問いかけの言葉とともに大切な部分です。
やってみて分かったワールドカフェの良さは…
・参加しているさまざまな人と交流、対話できる(これが後々に影響してきます)
・メンバーチェンジすることで、新しいアイデアに触れることができる
・対話をしているので、押し付けでなく自発的に出てきたアイデアだと納得できる(内発的動機になる)
・4人ずつで話すので、しっかりと話したと思える
・ハーベストで納得できると、行動につながりやすい
・チームビルディングができる
・なにより楽しそう
まだまだ言い尽くせない良さがあります。
このワールドカフェに出会ったのは、10年程?前。
FAJ(日本ファシリテーション協会)の総会前のプログラムで、ワールドカフェ体験がありました。
なんだろう?と思って参加したのですが、その時は、ワールドカフェの良さがよく分かりませんでした。
その後、やってみたい気持ちはあったものの、なかなか実現できずにいたのですが、7~8年前あたりから少しずつできるようになり、今では多用しています。逆にワールドカフェで進めてほしいとのご依頼も!
時代が対話を求めているのかもしれません。
ワールドカフェのイベントは
2015年にワールドカフェが考案されて20年の記念イベントを行いました。そのときは日本の9会場をオンラインで結び、各会場では同じプログラムを同時進行する!ということをしました。
各会場のファシリテーターとはメッセンジャーでやり取りをして、会場内ではスタッフ間でリアルのやり取り。
あれやこれやに気を配りながら、メイン会場とサテライト会場との時間調整が楽しかったことが印象に残っています。
そして、今年は25周年!
当初は…日本のいたるところでワールドカフェのイベントを行い、メインイベントとしてアメリカ、カナダから第一人者をお招きして盛り上げてイベント終了という予定でした。
ところが!コロナ禍の影響で、人が集まるのは叶わず…
一時は実行委員全員が意気消沈。
しばらくそのままになっていました。
ところが!
メインイベントの1か月強前にやる気になり、急にコトが運んだのです。(プロジェクトXのようでした)
25周年イベントは、すべてオンラインで!
10月18日イベントを契機にして年内いっぱいかけてワールドカフェを仕掛けていこうとなりました。
イベントを通して、ワールドカフェをやってみたい、対話の場をつくりたいという方を募集します。
それをfacebookのイベントページで共有していきます。
さらに、ワールドカフェを主催したことがない、オンラインでやったことがないという方には、無料で!実行委員メンバーがサポートします!というものです。
メインイベント終了!
ワールドカフェを考案したアニータ・ブラウンが事前にビデオを送ってくださり、当日もご出演。
さらに、10年以上オンラインでのワールドカフェを行っているエイミー・レンゾーさんもご出演。
対話、ワールドカフェに対する熱い思いを語ってくださいました。
メインイベントは午前の部、昼の部、夜の部で構成されており
午前の部 アニータ、エイミーがゲストで共通テーマでワールドカフェ
COVID-19による激変の時代に、希望に満ちた未来を創造するための会話の意義と役割とは?
昼の部 4分科会 ①フォローアップトラック②子どもたちの暮らしから考える多文化共生③持続可能な学校づくり④あなたにとってのSDGs〜誰一人取り残さないために〜
夜の部 3分科会 ①Follow-up track(English only)②多文化共生って、なに?③これまでのワールドカフェとこれからのワールドカフェ
この中の昼の部②子どもたちの暮らしから考える多文化共生をホストしました。
名古屋で子どもたちの遊びや学びを支援している「こどもNPO」さんの副理事長にご参加いただき、話題提供を行っていただきました。
外国にルーツのある子どもたちの学習の様子を教えてもらい、次世代を担っていく子どもたちにこんな障がいがあるとは!と改めて考えさせられました。
コロナ禍の下で、マスクをしての授業では先生の口元が見えないので、言葉の習得が難しくなっているとのこと。
コロナの影響は、こんなとことにまで出ていることを知りました。
私に何ができるのか?何か一つでもできることをしていきたいと強く思いました。
(内発的動機ってこういうことなのでしょうね。体感しました!)
メインイベントは終わりましたが、まだまだ年内続きます。
ワールドカフェをやってみたい、やってみたいけどどうやったらいいのか?という方、FAJのメンバーがご一緒にやりますので、一歩前に出てご一緒に対話を楽しみましょう!
2020-10-10 | ブログ
先日、昨年からお手伝いしている沖縄県でのお仕事に行ってきました。
帰途、今年5月25日にオープンした「DMMかりゆし水族館」によってみました。
https://kariyushi-aquarium.com
営業時間は10:00~21:00
那覇空港から高速バスで30分、そして300円!
詳細なレポートもありました(https://okinawa-repeat.com/kanko-tomigusuku-dmm/)
入館料は2400円(ちょっとお高い…)
いろいろな仕掛けが!
入るまでにもワクワク感を盛り上げる仕掛けがあります。
まるで、USJかディズニーランドか?な演出です。
入ってみると、展示したある動物名の表記がありません。
なんと、
QRコードをかざしてアプリをゲット。そのアプリで情報を読み込んで動物名や生態を知るというハイテクなものになっていました。
動物探しも入っていて、楽しめそうな仕掛けがたくさんありました。
(スマホの充電がたっぷりないと、ちょっと心配になってきます。帰りの電池残量を考えると、控えめになってしまいました)
そして、小ネタがいっぱい。
蝶が飛ぶ、小動物が通り過ぎるというプロジェクションマッピングが仕掛けてありました。
水槽を上から見れるスポットや下から見えるスポットもあります。
いろいろな水族館のいいとこどり。一か所の水族館で体験できてしまいます。
圧巻は、大水槽(に見える壁)にダイオウイカやリュウグウノツカイ、ジンベイザメのプロジェクションマッピングを見ることができます。
ゆったりと泳ぐ大きな水生生物をぼーっと眺めているだけでも、癒しになります。
展示室は小部屋に分かれていて、クラゲの部屋は幻想的でした。
クラゲの迷路に迷い込んだようで、ここでもぼーっと見ていることができました。
インスタレーション見ているみたいです。
一足先に行った方によると、ペンギンがとってもかわいいとのこと。
2匹いて、つがいなのですが、オスのペンギンは人間の女性が好きらしく、女性が水槽の前を歩くと一緒に泳いでくれるのだとか。
体験したかった…
もう一つ、いいとこどりがありました。
小動物のフロアに入るときに、プラスティックの鎖のカーテンがありました。
バリの動物園を連想します。きっと、そのイメージなのでは?と思いました。
小動物の展示も檻に入っているのではなく、アクリルで仕切ってはありますが、ほぼオープンな空間にいました。
あれ?大丈夫かな?と思いますよね。
はい、大丈夫なのです。
いるのは、ナマケモノとかカピバラとか…
ほとんど動かない動物たちでした。手を伸ばせば触れてしまうところにもいました。
(これ、すごいです!手を伸ばす勇気がなく、タッチできなかったのが残念)
ささっと見て1時間。
きっと、スマホの充電がたっぷりあれば、もっと長く楽しめそうな場所でした。
水族館がエンターテインメントになった!という印象が強く残りました。
ハイテクとローテク
ハイテクなエンターテインメントも楽しめますが、地元にあるローテクな竹島水族館も大好きです。
こちらは、人の温かさが伝わってきます。
入場料も500円とお手軽に行ける、スマホ充電も気にしなくていい、
そして、お土産も人の手が入っている感じが伝わるものがありました。
どちらも楽しめる水族館です。
水族館の主役は水生生物。主役をどう見せるか?水族館の展示をする人たちの腕の見せ所。
やっぱりエンターテインメントですね!
水族館には魚を見に行くというよりも、エンターテインメントを楽しみに行くのかもしれません。
(これも、まちづくりにつながりますね)
2020-10-06 | ニュースレター
オンラインでのミーティングが増えてきました。というよりも、ほとんどの集まりがオンラインになってきました。
ただ、この頃は少しずつリアルでも開催されるようになってきました。
会って、直接顔を見ては話し合うというのは、とっても貴重なことだと感じています。
そして、オンライン=デジタルに慣れてきてはいますが、リアルで開催していたときの良さを取り入れたいと思うようになりました。
そこで、オンラインでの研修でリアルの要素を取り入れてみました。
リアルの良さとオンラインの良さを組み合わせることで、より参加しやすい、より結果にコミットできるワークショップを行なえるのではないかとチャレンジしてみました。
ニュースレター第109号「オンラインにリアルの要素を入れたワークショップ」ご覧下さいませ。