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ブログ・お知らせ
2024年 3月

福島県浪江町に行ってきました~その2ワールドカフェ

2024-03-29 | ブログ

福島県浪江町のご報告、その2です。
今度はワールドカフェ。浪江町とワールドカフェのつながり…
見えてきました?

さて!今回の大きな目的の一つは、浪江町の職員の方に会うことでした。

浪江町は駅前にF-REI(エフレイ)福島国際研究教育機構を誘致します。
https://www.f-rei.go.jp/

パンフレット表紙
(もう、既に、一部研究者も入ってきているそうです)
この誘致は復興の目玉にもなります。

F-REI、国際的な研究機関がまちにやってくる!ってとっても誇らしいことのような気がします。
愛知県岡崎市にも研究機関があり、地元では、「分子研」と呼んでいます。
正式名は、大学共同利用機関法人、自然科学研究機構 分子科学研究所 です。https://www.ims.ac.jp/
国際的な研究機関らしいのですが、子ども向けに科学のイベントをしてくださったり、地域の人に中をオープンにしてくださる時があったりと地域との接点を持つようにしています。

なんとなく、そのような研究機関が地元にある!というのは、海外からのお客さまも多くて、案外国際都市では?と思ったり、自分も賢くなったような(全く関係ないですが…)気がしたりします。

浪江町の人もきっと同じ様な気もちになる方もいらっしゃるのでは?
そして、心の復興のシンボルになるのかもしれないなぁと思いました。

 

ワールドカフェで!

F-REIと周辺地域が一体となって町ができていくように、F- REI門前町の価値向上・魅力向上勉強会(全4回)とF‐REIの立地を踏まえた浪江町の未来を考える住民ワークショップ(全2回)が行われました。
これらが、なんと、ワールドカフェで行ったとのことなのです!

たしか昨年の4月あたりに、オンラインでワールドカフェの進め方を職員の方にお伝えしたのでした。
ワールドカフェを体験したことがない職員の方が、話を聞いて、イメージして開催してくださいました!

今回、役場をお尋ねして、直接お目にかかり、ニュースレターや報告書を拝見しました。
写真を拝見しても、和やかな雰囲気の中で、楽しく対話できたんだろうなぁというのが伝わってきました。
もう、職員のみなさん、ワールドカフェ マイスターです!
すごい能力とスキルです!

京都市東山区役所:東山区基本計画策定関連事業 ワールド・カフェ「東山区未来の演出家ミーティング」の実施について さん

お二人とお話をしたのですが、メンバーチェンジすることがいいなとおっしゃっていました。
いろいろな人と対話をすると、いろいろな立場、考え方も分かるので、話し合いが和やかで一体感が出てくるとのこと。
一体感があると「みんなが幸せになるには?」を考えやすいのでは?と思いました。

参加した方の中で、ワールドカフェでの勉強会の雰囲気を伝えてくれる投稿がありました。
https://satellite.net.fukushima-u.ac.jp/news/202311013186
ここにも、「和やかな雰囲気の中」とありました。
(なぜか、私もうれしくなってしまいます)

参加した方々が、もっと浪江町が好きになって、もっと積極的にまちづくりに関わってくださるようになることをお祈りします!

震災、放射線の被害からの復興にも、ワールドカフェがお役にたつなんて、
ワールドカフェ好きな私としては、とってもうれしくて、光栄です。

対話しよう!

今、対話の時代と言われています。
暉峻淑子『対話する社会へ』とか、昨日読了した神野直彦『財政と民主主義』にも書かれていました。様々な書籍に書かれていますよね。
そうそう、デビッド・ボウム『dialog』もありました(これは、対話の意義が分かる、ある意味、バイブル(笑))

フリーイラスト] 集会で話し合いをする人々でアハ体験 | GAHAG | 著作権フリー写真・イラスト素材集 - GAHAG | 著作権フリー写真・ イラスト素材集 さん

その対話の進め方の一つがワールドカフェです。
パターンが決まっているので、進め方は簡単。
そこに、いろいろな工夫をします。

その場にいる人たちがお互いに刺激しあって、話し合う。未来を考え、言語化する。
とっても素敵な空間であり、時間になります。

お互いの存在を認めあう空間であり、時間なのだと思います。
対話の後、満ち足りた気持ちになること、ありますよね。

勝手に対話の効果を考えると、お互いの存在を認めあう「承認欲求が満たされる」ことがあるのでは?と思いました。
(『財政と民主主義』にも、これからは所有欲求ではなく、存在を認められる欲求を満たすことが求められるとありました)

これから、もっと対話が求められるようになりそうです。
もっと、ワールドカフェのファシリテータ―のスキルを磨こう!と思いました。


 


 

 

福島県浪江町に行ってきました

2024-03-20 | ブログ

3月13日(水)~15日(金)で福島県浪江町に行ってきました。
2013年4月に福島市周辺に行ったときに、車で通りすぎて以来でした。
(当時は、3.11発生から3年、ほぼ町全域が帰還困難地区だったと記憶しております)
今回は、浪江町にどっぷりと入ってきました。

今の浪江町を見ての感想を大きく3つお伝えしようと思います。

1.国のお金がたくさん入って復興事業が進められているんだ
2.エネルギー転換を図る取り組みが至る所にあった
3.放射線量が本当に低くなってる


1.国のお金がたくさん入って復興事業が進められているんだ
 除染した土地は、ず~っと広く広がっていました。
 震災祈念公園やいくつもの産業団地の造成、除染後の田畑の圃場整備。
 立派な建物。

 そして、駅前にF-REI(福島国際研究機構、通称エフレイ)の誘致が決まり、少しずつ研究者が入ってきているそうです。
 https://www.f-rei.go.jp/

 このエフレイを復興の起点にするようでした。
 浪江町の中で、エフレイが浮いてしまわないように、エフレイ門前町と名付けてまちなかキャンパスを目指しているそうです。

 人が戻って、移住して、素敵な町になりますように。


 

2.エネルギー転換を図る取り組みが至る所にあった
 原発事故で複数の自治体の住民は、住むところを強制的に追われ、無くしてしまったことから、エネルギーの転換を図ろうというコンセプトが見えました、(このコンセプトはどなたが考案されたのかは私には不明です)

 町の中を走ってみると、いたるところに太陽光発電の装置がありました。
 そして、水素エネルギーの送発電の取組がありました。

エネルギーの転換。ここから発信していけると、復興の契機になりそうだと思いました。

工業団地の中にある、水素エネルギーを供給する場所

太陽光発電装置が至る所に


 
3.放射線量が本当に低くなってる

浪江町に行く前は、本当に放射線量低くなっているの?と信じられませんでした。
2015年に福島を訪れた時は、浪江町は帰還困難区域だったので、通り過ぎるだけでした。

とても放射線量が高いので、車から出ないように言われたことを覚えています。

それから13年。本当に人が住めるようになったのか?

ところが、除染を続けた結果…
モニタリングポストでは

ここでの数値は(よく見えませんが)0.04とかあたりでした。

公園を歩いてみても

公園の草の上で計ってみると、0.21

まだ、帰還困難区域は残っているものの、私の自宅と同じくらいの放射線量になっていました。
出かける前に自宅で計ったところ、0.07でした。

まだまだお伝えしたいことが山積!
つづきは次回に。
ワールドカフェが、復興のお役に立ったようです。

 

ニュースレター第150号「久しぶりの対面HUG(避難所運営ゲーム)」

2024-03-11 | ニュースレター

コロナ禍以降。何年振りかで対面でHUG(避難所運営ゲーム)をさせていただきました。
参加した皆さんの熱気。しっかり伝わってきました。
HUGって、こうでなくては!と思いだしました。

お声掛けくださった方のねらいは、HUGのあと、たっぷりふりかえりの時間をとって、今後の備えを菅家ていきたいとのことでした。
いろいろと課題は出ました。優先順位をつけながら、できることからやっていきます!とおっしゃっていたのが、とっても印象的でした。

名古屋市役所の方に、被災地支援の情報もいただきました。
ありがとうございました。

ニュースレター第150号「久しぶりの対面HUG(避難所運営ゲーム)」御覧くださいませ。

pdf

マイクロアグレッションをテーマに定例会をしました

2024-03-02 | ブログ

日本ファシリテーション協会中部支部の2月定例会で「マイクロアグレッション」を取り上げて定例会をしました。

昨年5月あたりに、この言葉を初めて聞いて、なんだろ?と思っていました。
その言葉を教えてくださった方と時間をかけて進めてきました。

2月に定例会をしよう!と決まってから
マイクロアグレッションについての情報収集、情報共有を少しずつ進め、全部で9回ほどのミーティングを行って…
やっと、定例会にたどり着きました。

故障 - マイクロアグレッション点のイラスト素材/クリップアート素材/マンガ素材/アイコン素材

マイクロアグレッションとは?

マイクロアグレッションについては、以前のブログでご紹介しましたので、簡単に。
無意識の中にある差別。この意識から言う方は全く気にせずに発してしまう差別的な言葉。
言う方は、差別しているなんて思っていない、あまりにも常識的な言葉。
言われたほうは、ちょと違和感を感じるけれども、あまりにも普通すぎて、違和感を感じる自分がおかしいのかな?と思ってしまうという言葉です。
例えば、「新入社員なのに、よくできるよね」とか「女性の割に力持ちだね」とか…
数十年前に男女共同参画センターで見た小冊子のタイトルが「コーヒー淹れて」でした。これも、シチュエーションを考えると、ジェンダーの役割分担が前提にあって、そこから自然に出てしまう言葉でした。

自分が何気なく発してしまう言葉。
その前提に何があるのか?を考えてみないといけないなと思うのです。
自分の行動をふりかえってみると、該当するのでは?と思うことが山の様でした。

参加した方々からも、同様なアンケートの回答をいただきました。
じっくりと向き合って考えてみる。とっても大事な時間だったと思いました。

ファシリテーターとしては…

マイクロアグレッションが飛び交う会議は公正・公平な場ではないので、
ファシリテーターはどのように介入するのか?をみんなで考えました。
まだ、まとまっていないのですが、一つの方法として京都市男女共同参画センターのHPにありました。
https://www.wings-kyoto.jp/publish/report/

できることから、行動していこうと思いました。
その前に、これは、マイクロアグレッションだ!と気づかないと!気づかないとスルーしてしまいます。
スルーすることは、加害者と同じなので、アンテナを張っていかなくては。
差別的なことに敏感になるには、意識することしかないのか?とたいへんな道のりのような気がします。

次のテーマは、何がマイクロアグレッションなのか?と気づくには、どうするか?と思いました。

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関連書籍のご紹介

参考にした論文や書籍もたくさんありました。
中には、読み進められないものもありましたが💦
リサーチしたなぁと自分を褒めたい気分です。

少し、書籍をご紹介します。
・数本の論文を読んだ後、読もう!となったのが『差別はたいてい悪意のない人がする』キム・ジヘ
・次にこれなら分かりやすいよと勧められたのが『ソーシャル・ジャスティス 小児精神科医、社会を診る』内田舞
・読み進んでいくと、以前読んでいたもので、なんとなく関連しているなと思ったのが『「日本」ってどんな国?』本田由紀
・前の本を思い出したら、そうそう!と脱線しつつ『男性中心企業の終焉』浜田敬子
・そして、マイクロアグレッションは人権の問題。と確信して『武器としての国際人権』藤田早苗
・じゃあ、どうしたら対応できるの?と言われた立場からの処方箋として『リアプレイザル 不安や恐怖を和らげる方法』内田舞(これは、今後読むために…)
・そして、周りにいる人がどうふるまったらいいの?が書かれている『マイクロアグレッションを吹っ飛ばせ』渡辺雅之


 


 
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