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2025年 10月

「利他」はこれからの社会に大事!らしい

2025-10-23 | ブログ

今年は、「情けは人の為ならず」がこれからの社会には大事なのだ!と思う2冊の書籍との出会いがありました。
今さら?なのか、今、改めて!なのか?(笑)

「利他学」

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『利他学』新潮選書を書かれた名古屋工業大学の小田先生と別件で、お話をする機会をいただきました。
小田先生は進化心理学の視点からご研究をしていらっしゃるそうで、2021年2月のFAJ(日本ファシリテーション協会)の定例会でもご講演をいただいたのでした。とても分かりやすかったことを覚えています。

利他学の内容をかいつまんで、小田先生がNOTEに分かりやすく書かれていました。以下のURLをご覧ください。
https://note.com/ryo_oda1967/n/n1b2da184f26b

この中で、ひっかかっていたのは、
利他の気持ちや行動がある人たちでコミュニティができていく。というところでした。
フリーライダーは、淘汰されると…
では、フリーライダーはどうなる?どこへ行く?が気になっていました。
小田先生に直接お聞きしたところ、
フリーライダーは、他のコミュニティに行き、そこで、また淘汰され…となっていくらしいです。

先生のご専門は進化心理学
利他の気持ちや行動が人類の進化に必要だったのです。
確かに、人類の進化の過程では、助け合わないと狩猟もうまくいかないし、米をつくるにしても助け合わないと!ですよね。
世界遺産の白川郷の茅葺屋根の葺き替えも一家でも、ましてや一人ではできないことでした。

フリーライドは難しそう…

「GIVE and TAKE」

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最近読み始めたのが『GIVE and TAKE』アダム・グラント著、楠木健監訳 三笠書房です。
サブタイトルは「与える人こそ、成功する時代」とありました。
『利他学』に影響されたのはもちろんですが、組織心理学の先生がお書きになったというのも、気になりました。
そして、ご本のお帯には「世の”凡百のビジネス書”とは一線を画す一冊!」とありまして、
あれ?ビジネスの視点からのGIVE and TAKEは、先にGIVEして、後からTAKEするんだよというようなことが書かれているのかな?と思いました。
そして、「利他学」はビジネスには通用しないんだろうなぁ…きっと
と疑いながら、読み始めました。

すると!

なんと、ビジネスでも「利他」が大事なのだと!!
ビジネスだってGIVEする。後々TAKEするぞ!なんて思わずに相手のために、行動する。
そうしていると、時間はかかっても、いつになるのかは不明だけれど…
TAKEの時が自然にやってくる、とのこと。

収穫というイメージに近いのかもしれません。

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ビジネスでは(といっても、社会の中では)ギバー(他人のために行動する)、テイカー(まずは、自分に利益があるかを考えて行動する)、マッチャ―(giveとtakeのバランスを取って行動している)と3グループに分けると
ギバーのグループはパフォーマンスが一番低い。
←やっぱり、ビジネスではTAKEすることを考えて行動しなくては、だめなんだなぁ

ところが、それは初期のことであって、長い時間軸で見ると、ギバーのグループのパフォーマンスがトップ集団となる!そうです。

なんと、ここでも「利他」の法則?が作用していたのです!

ファシリテーター、まちづくりに携わっている身としては、とてもうれしい内容でした。
少し自信が持てました。

ところが、ギバーでも成功するグループと、しないグループがあるそうで…
その分かれ目は、他者の利益を追求すること(寛大で他者の役に立とうと努めること)だけでなく、自己の利益追求の意識も高いとのこと。
自己犠牲では成功しないということのようです。

他人のため、そして自分のためにを掛け合わせて、より高みを目指すことが重要!
「他者思考」になるということは、受け取るより多くを与えても、けっして自分の利益は見失わず、それを指針に「いつ、どこで、どのように、誰に与えるか」を決めること(p255)

まずは、5w1hではなく、4w1hを考えてみるのが良さそうです。
whyは、ギバーにとっては不要!ですね(笑)

そうか!利他はこれから必要なんだ!!

人間としても、仕事をするビジネスとしても、自分の利益だけを考えないで行動することが大事で、
これからの社会には、必要なことなのだと思いました。

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個人主義、お金至上主義が極まってきたと思えるような「この頃」ですが、
利他やギバーが研究され、評価されているということは、行き過ぎを調整する、揺り戻しのときなのかもしれません。

明るい未来の可能性が見えると、少し、ほっとした気持ちになりました。
ファシリテータ―も利他、ギバーの視点でプログラムを考えることが大事ということですよね。

どんなゴールを目指すのか?
ファシリテータ―のスタンスで、ワークショップやプロジェクトの雰囲気や成果まで影響があると感じています。
きっと、スタンスの土台には、利他のスタンスが求められるのですね!

 

「子どもの参加」について、インタビュー記事が掲載されました

2025-10-16 | お知らせ

研修の講師登録しました。

子ども基本法に掲げられている「子どもの参加」について、知ってほしい!
そんな想いを伝えるために、株式会社システムブレーンさんに登録しました。

なんと、とても素敵なインタビュー記事を書いてくださいましたので、ご紹介します。
子ども基本法の(特に)子どもの参加の概要と、身近な日常生活の例、今まで携わってきた例を交えてご紹介もしています。
これで、子ども基本法は語れる!?

ご覧いただけますと幸いです。

https://www.sbrain.co.jp/cc/koushi-column/pub-column/45189/

ニュースレター第189号「防災マルシェでクロスロード」

2025-10-05 | ニュースレター

商店街の行うマルシェで、防災の企画がありました。
商店が数店と防災関係の出展が6。

その場で考えた企画「防災スタンプラリー」もお客さんだけでなく、私たち出展者でも好評でした。
みんな自分の処へ来てほしいけれど、呼び込みとか難しそう…
という中でのスタンプラリー。
防災に関心のある人たちだったので、協力してスタンプカードを作成しました。
おしゃべりしながら、楽しかったです。さすが!防災のみなさん。

場の準備でも、コピー用紙とプロッキー、養生テープがあれば、なんとかなる!と自信もつきました。

クロスロードのことなど、詳しくは、以下をご覧ください。

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