ソーシャル・アクティ まちづくり&組織の活性化・ファシリテーション

社会が、一人ひとりが、生き生きと生活できる社会の実現をめざしています。

子どもと「LEGOであそぼ!」

2021-11-25 | ブログ

小さな子どもたちとLEGOで遊ぶ会をしました。
といっても、お手伝いですが…

https://www.minnanoouchi-r.com/

小学校就学前~小学校4年生くらいまでの子ども、10人くらい+大人も!一緒にLEGOでいろいろなものをつくる会をしました。
ゲストにテレビチャンピオンで準優勝したアマチュアLEGOビルダーをお招きして、受賞作品や写真、動物の作品を多く見せていただきました。
その後、LEGOとの出会い、テレビチャンピオンの時のお話、今作っているものなどのお話を聞きました。
(この辺りの話は、大人の方が楽しそう)

で!!
さあ!やってみましょう!!

ということで
新しい箱に入ったLEGO(なんと6セットも購入)をバッと広げて!

何をつくろうかなぁから始まり、
みんなそれぞれ作り始めました。
アマチュアLEGOビルダーのアドバイスがあると、ちょっとしたことで、グンと作品がグレードアップしました。

・・・
無言の時間が過ぎていきました。

あまりに長い時間静かなので、BGMでもかけたほうがいいのかな?とも思ったのですが…
実は!子どもも大人も集中して作品を作っていたのでした。

13:00~16:30くらいまで、飽きることなくLEGOを組み立てていました。
すごい集中力です!

この頃の子どもたちは、集中できなくなっているという話を聞きますが、そんなことはないのかも!
好きなこと、楽しいこと、創造性を発揮できることには、夢中になれるのですね~
隣にゲームを置かないでおくことも大切ですね!
(『スマホ脳』にも、ゲームやスマホをさせたくなかったら、スマホを隣の部屋においておくのが効果的とのことでした)
ゲームのない環境にしておくことも、集中力を養うには大切なのですね。

そして、恐るべし!LEGOの力!

でした。

その後、作品を見たり、見ておしゃべりしたり…というよりも、「見て!見て!」「これはね…」と作っているところへ近づくと、いろいろと解説してくれました。

大人は、控えめに(でも、時間をかけてつくった)作品を何気なくおいていらっしゃいました。

3時間も集中して一つの作品を作った方もいらっしゃいました。

子どもも大人も惹き付けるLEGOのパワーを感じた一日でした。

見本の写真があったので、それを再現してみることから始めた子もいました。パーツを差額すのがたいへん。

今どきのLEGOって、いろいろなパーツがあるのですね。
セットの内容にもよるらしいですが、目や花、ヒンジがついて可動できるようになっているもの、新しい色などなど…
私が遊んでいたころには、なかったパーツがたくさんあり、驚きました。

子どもたちの「創造性を育む」とよく言われますが、「集中力も育ん」でいけるようです。

LEGOのワークショップ、7年前に経験しました。
(そのときのご縁でゲストもお招きできました。)
そのときは、小学校3年生以上の子どもが対象でした。
今回、やってみて、子どもから大人まで楽しめるワークショップを企画してみたいと思いました。

◆ラッピング指定可◆LEGOレゴクラシック世界一周旅行11015

(このセットは、主催した団体の代表のご子息が選んだとか。ご子息は代表の3人兄弟の中で一番、LEGOで遊んでいたとのこと。真剣に選んでいるイメージが浮かびました)

今更ですが…効率的な会議にはファシリテーション!

2021-11-11 | ブログ

今、『フィンランド人は なぜ午後4時に 仕事が終わるのか』を読んでいます。

(アマゾンより)

PISA(学習到達度調査)で、ずっとトップだったフィンランド(2018年調査では順位を下げたものの…)。
(https://www.nier.go.jp/kokusai/pisa/pdf/2018/03_result.pdf)
教育の分野では、フィンランド・メソッドという表現で知られていますよね。

まちづくりの分野でも、国家戦略として金融資本から知的資本の国へ舵を切り、成功している例として有名です。

もちろん、ムーミンでも!

そんなフィンランドにまつわる新書を書店でみかけ、即購入しました。
(まだ、読み始めではありますが…。サクサクと読み進められます)

内容は(目次)

第1章 フィンランドはなぜ幸福度1位なのか
第2章 フィンランドの効率のいい働き方
第3章 フィンランドの心地いい働き方
第4章 フィンランドの上手な休み方
第5章 フィンランドのシンプルな考え方
第6章 フィンランドの貪欲な学び方

となっています。

まだ、第3章なのですが・・・
第2章を読んで、これはみなさんと共有したい!しなくちゃ!と思った記述がありました。
それが、タイトルにも書きました「効率的な会議にはファシリテーション」でした。

p72~74に「良い会議」のための8つのルールという項目があります。

良い会議のための8つのルール

FAJ(日本ファシリテーション協会)に入っていらっしゃるビジネスマンの動機の多くは、「効率的な会議をしたい」「この会議はムダ?」これらを解決するには、「ファシリテーションだ!」とおっしゃっています。

まさに、このご本の内容は、ファシリテーション!そのものです。

では、ご紹介します(なんだか、youtubeっぽいですね)

会議の前に
1.会議の前に本当に必要な会議なのか、開催の是非を検討する。
2.もし必要なら、会議のタイプと、相応しい場所を考える。
3.出席者を絞る。
4.適切な準備をする。細かな準備が必要な時もあれば、そうでない時もある。
  議長は、参加者に事前に通知し、必要に応じて責任を割り当てる。

会議のはじめに
5.会議のはじめに目標を確認。会議が終わった時にどんな結果が生まれるべきか。
6.会議の終了時間と議題、プロセスの確認。それがアイデア、ディスカッション、意思決定、コミュニケーションのどれであるかを参加者に知らせる。

会議中に
7.会議のンと決定に全員を巻き込む。一部が支配するのではなく、各自の多様性(外交的/内向的)を考慮に入れる。少人数、隣同士との議論を通して意見を表明する機会などを作る。

会議の終わりに
8.結果や、その役割分担をリストアップし明白にする。

さらに
出席者も進行役も時間を厳守すること
議論をしやすい雰囲気をつくること
時には、オフィスの会議室以外で会議してみる
会議に集中するために携帯やタブレットの電源をオフにする
コーヒーだけでなくフルーツなどのおやつが話し合いを活性化させることもある

まさに、ファシリテーションとして学ぶことがここにありました!
さすがフィンランドだ!
フィンランド・メソッドにある話し合いのスキルでした。

グループミーティングイラスト/無料イラストなら「イラストAC」

実践してこそ!

これらを実践できれば、効率的な会議ができる、ということですね。
言うは易く行うは難しと言います。
スコンと抜けてしまうことがあったり、事前の検討が足りないこともあったりで、一朝一夕にはできないのですが、これができるように心がけること、参加するみなさんにお伝えするだけでも、効果があるような気がします。

コツコツ努力を続けることが大切なのですね。(と思って、日々精進しなくては!です。)

2時間の会議が1時間で終わり、何が決まったのか、次の自分のとるべき行動などが明確にわかれば、有効な会議になり、効率のよい会議と言われるのでしょう。

会議は、どんな分野でも行われます。
参加者のみなさんで、8つのルールを共有してやってみたいですね。

みなさまの会議が「時間内で、終わったときに次の行動をしたくなっている!」ようになりますように。

ソーシャル・アクティもお手伝いさせていただきたいなぁと思いました。
そうだ!フォーマットを作ってみよう!

 

EY-Officeの教育コースはどうやって決めているのか - EY-Office(おやつにも凝ってみたい笑)

 

ニュースレター第122号「子どもと大人の合同ワークショップ開催」

2021-11-03 | ニュースレター

コロナ禍の前、毎年、子どもの権利条例を普及させることを目的にして、子どもと大人が「子どもの権利」について話し合うワークショップを開催していました。
2020年は、中止となってしまいまいした。

これは、致し方ないですね。

2021年は、withコロナの状況でやってみようということになりました。

ソーシャル・ディスタンスとパーテーション、対話の時間などにも配慮して行いました。
(行うことができました。感謝です。)

ニュースレター第122号「子どもと大人の合同ワークショップ開催」ご覧くださいませ。

 

pdf

杉本美術館、10月末まで…

2021-10-20 | ブログ

名古屋鉄道が運営してきた「杉本美術館」https://www.meitetsu.co.jp/sugimoto/ですが、
なんと、今年2021年の10月末で閉館となってしまいます。

杉本健吉画伯がご存命の際は、アトリエ兼ねて、展示をしていました。

確か…
ご存命のきは、毎週火曜日の午後にギャラリートークがあったような…
残念なのですが、一度もお目にかかったことがなく。。。

杉本さんの絵や彫刻は、じっと見ていると、ご本人が登場したりしてとてもほっこりとします。
奈良のまちづくりに関係していた友人がきたときにも、ご案内しました。
奈良は、杉本さんが愛したまちです。
奈良に滞在して、東大寺や興福寺、仏像などを描いていらっしゃいました。
(その後、奈良に行った時には、杉本さんの大きな絵が飾られている居酒屋さんに連れて行っていただきました。「ならまち」の元置屋さんに杉本さんが贈られたのだとか…)

いろいろなご縁がある「ならまち」です。

ご存命の頃は、美術館の敷地内の池のほとりを散歩することができ、美術館の隣ではお昼をいただくことができました。
亡くなられてから、レストランはお茶のみになり、ちょっと寂しい思いをしたことを覚えています。
主がいないと建物や池も寂しいのですね。

最後の展示は、常設展示のものと、杉本さんの一生をふりかえる作品が並んでいました。
絵だけではなく、彫刻やポスターなどもあり、今でいうグラフィック・デザイナーだったことが分かります。

今の名古屋市の地下鉄のマークや名鉄(名古屋鉄道)タクシーのツートンカラーも、杉本さんのデザインなのだとか…

交通局章・地下鉄章標(サイン) | まるはち交通

タクシーサービス|名鉄名古屋タクシー株式会社(名鉄タクシーHPより)


そして、名古屋市の能楽堂の鏡板も!

名古屋能楽堂(https://rurubu.jp/andmore/spot/80023556 より)


愛知県の津島市のご出身のだとか。しっかりと作品が地元に残り、愛されているんだなぁと思いました。
 

心残りは…
曼荼羅の絵があるのですが、その中に杉本さんがいる!はずなのですが、見つけられなかったことです。
(まるで、ウォーリーを探せ!)一度も見つけられなかった…。

杉本さんの絵には、ご本人が描かれていることが多く(もちろん、ご本の挿絵などにはいないはず)、見つけるのも楽しいのです。
飄々と絵を描いたりしている姿(自画像?)が描かれています。見つけると、にっこりしてしまうのです。
ご本人お人柄が伝わってきます。

とってもコンパクトですが、気持ちが優しくなれる美術館でした。
閉館してしまうのはとっても残念ですが、これからは、きっと、ご自分のアトリエを出て、より多くの人の心を優しくしていってくださるのですね。

どこかで、また作品にお目にかかれるのを楽しみにしつつ…

芸術に触れる「良い暮らし」をしていると、相手が嫌がることをしない。とマルクス・ガブリエル氏も言っていました。
本当にそうだなぁとしみじみ感じて帰ってきました。

 


 

『つながり過ぎた世界の先に』とファシリテーション

2021-10-13 | ブログ

『つながり過ぎた世界の先に』マルクス・ガブリエル(大野和基 インタビュー編、髙田亜樹訳)PHP新書、2021年

つながり過ぎた世界の先に (PHP新書) | マルクス・ガブリエル, 大野 和基, 髙田 亜樹 |本 | 通販 | Amazon(アマゾンより)

この頃、ついつい手に取ってしまうマルクス・ガブリエルの本(最近は手に取るというよりも、ポチの方が多いです)
コロナ禍で、ドイツと東京をインターネットを「つなげて」インタビューしたものを本にしたので、口語体で、内容もとても読みやすいものでした。

コロナ禍の前と後を「つながり」というキーワードで読み解いていき、哲学と経済の新たなつながりを構築していこうとしています。

この本の中で、ファシリテーターとして見逃せないことがありました。
やはり、哲学には対話!ですよね。
対話のときの問いかけ方、問いから導出された「考えること」はどういうことなのかについても書かれています。
この辺りは急に難しくなったのですが、じっくりと考えてみたい部分でした。

対話の問いかけと合意形成(意見の対立をどう解消させるかp152~154)

ユルゲン・ハーバーマスの引用から対話・ディベートの話をしています。
ハーバーマスは、対話・討議が民主主義には欠かせないもので、その対話については、議会の中の議論と一定の条件の下でオーソライズされた市民の対話の正当性を説いています。

(アマゾンより)

 

ディベートは、「何らかのプラットフォームがあり、意見の相反する提案を掲げる二人が、どちらが正しいのかを決めるための対話に入る。そういう理由でディベートは行われるべきです。」p153

まずは、対話のための準備(しつらえや心の準備も)を整え、対話を続けることで合意形成になっていきます。

p153での対話…

「さて、君は何と言った?なぜそう思たんだい?その意見を裏付けるものは?君が間違いをしたと僕が思うのは、こういう理由からだよ。裏付けはこうだ。」
 それから、賛否をリスト化して、最後にそれを二人で眺め、合理的な根拠を検討するのです。そのようにして導き出される結論は、お互いの妥協点のどこかに落ち着くでしょう。(p154)

←このプロセスはまさに合意形成!

哲学者が二人で静かに語りあって合意できるところを探究している様子を想像するとワクワクしてきます。
そこでは、どんな対話がなされているのか?理解できるかどうかは別として…)
こんな雰囲気で合意が形成されていけば、きっとお互いに納得できているだろうと思います。

まちづくりの場面でも、そのような合意を目指したいと思いました。

哲学者イラスト/無料イラストなら「イラストAC」

「考える」ということp202

「人間が考えるとは、考えを掴むことです。
では、考えるとは何でしょうか?
正しいかもしれないし、正しくないかもしれない物事を把握するのが考えるということです。したがって、考えは正しいこともあるし、正しくないこともあります。」

読んでみて…分かったような、分からないような?思考の迷路に入り込んでしまいますよね。
きっと、理解しようとすること、迷路に入ってああでもない、こうでもないと物事を知ろうと努力することが「物事を把握する」ということなのでは?ということに私は至りました。一旦、そういうことにしておこう!と思います。

「考える」ことは、エネルギーを使いますよね。身体を動かしているわけではないけれど、疲れた~と思うことがあります。
「考える」という営みをしていたんだと思うことにします。

形成外科って結局なんですか?😳 | 南青山TOKUNAKAクリニックブログ 表参道 外苑前

そして、うれしいことに…
カントは人間に重要なことは「考える」ことと「感覚(特に美的な体験)が重要だと言っているというのです。

(難しく考えるだけではことで、ほっとします)

人間は、美を感じた瞬間に「確かに生きている」と感じるとのことでした。
美しい音楽や絵をみて心を動かされるときに自分自身を強烈に感じることができる体験と言っています。

「良い会話や良い食事、そして思考も含めて、それらの体験を高度な感覚的快楽は、良い暮らしの中にある」というのです。
(quality of life と言われて久しいですが、質の良い生活=高度な感覚的快楽のある暮らしということなのですね!)

できるだけ多くの心地よい体験をすることが、他人の楽しさを受容できることになっていくのだとか。

逆に
「人を苦しめることは、苦しめられる方にとってはもちろん、苦しめる方にも不快です。
芸術にれることは、確実に人類の進歩に重要な役割を果たします(p206)」

3.11での復興支援にアートプロジェクトがいくつかあり、なぜアートなのか?と活動している人に聞いたことがあります。
そのときは、心の中にあるいろいろな思いをアートにして吐き出すんだ、と言われたことを思いだしました。
複雑な思いを表出させることももちろん、大切です。
もう一つは、高度な感覚的快楽の体験をして、自分が生きているという実感や平穏に暮らしていた頃に心を持っていくという効果があるのかもしれません。

好調な芸術家のイラスト(男性) | かわいいフリー素材集 いらすとや

そして!気持ちの良い暮らしをすることが、平和な世界を築いていくことに「つながる」のだと思ったご本でした。

ファシリテーターとしても、気持ちの良い暮らしを心掛けていくことが、よりお役に立てるようになるのだと「考え」ました。

 

 


 
更新情報
月別アーカイブ

株式会社ソーシャル・アクティ
〒444-0838 愛知県岡崎市羽根西2-5-16 TEL:0564-53-0370