2021-05-05 | ニュースレター
3月にコロナ対策をしながら、公園でプチ社会実験をしました。
この活動を通して、市民間・市民×企業×行政が協働すると素敵なイベントになること、
交流だけでなく、つながりと言えるようなものができることなどを実感しました。
そして、公園のファンも増えてきました。
反省会では、これから、もっと地域の方々に愛される公園づくりをしていきたいと有志のみなさんの想いが伝わってきました。
この協働の灯を広げていきたいと思った反省会でした。
ニュースレター第116号「公園のイベント、その後」こちらからご覧くださいませ。
2021-04-21 | ブログ
4月は新学期が始まりますね。昨年の今頃は、学校一斉休校でした。大学の授業もオンライン(オンデマンドも含みます)に切り替わる準備を各大学が始めていた頃でした。
その時に感じたことを備忘録としても書いておこうと思います。
(教科書はこれです)
授業でもグループワークをしたい!
どんな授業にしたのかというと…
基本は、グループワークしたい!です。(授業も「人間関係とコミュニケーション」なので)
①動画を作成し、YouTubeに流しておく
②授業時間にデバイスの前に集まってもらってオンラインでの授業
簡単なレクチャーとグループワーク
③ふりかえりシートは、後で提出
という流れで行っていました。
②のグループワークでは、
大学がGoogle meetを使っていましたので、4~5人程度のグループ表を作成してグループ分の部屋を設定しておきました。
複数回、グループワークを行うときは時間を提示して一旦、はじめの部屋に戻ってきてもらいます。
そして、レクチャーの後、再度グループワーク
その後、グループワークが終わったら自由に解散
としていました。
授業をして分かったのは…
15回の授業の中で、途中で2回だけリアルな対面授業ができました。
(その後、すぐにオンラインに戻ったのですが)
これがとっても影響が大きかったのです。
2度、リアルに対面の授業を行ったことで、グループワークの進め方についての要領を理解してくれたようでした。
次にオンラインの授業に戻っても、今度はサクサクと学生同士で進めてくれました。
きっと、初めてに近いグループワークだったので、手探りというか「これでいいのかな?」と不安を抱えて行っていたのだと思います。
リアルであれば、教室内を回って分からないところは直接指導できるのですが、オンラインだとなかなかそうはいかなかったこともあります。周りのやり方をみてやってみるということもできず…
ちょっと可哀そうでした。
ところがリアルでは、周りには同じグループワークをしている学生がたくさんいて、話し声も聞こえるので雰囲気も明るく、分からないことはさっと手を挙げて聞けるという、とても開放的な場にいることができたのです。
「これでいいんだね」「こうすればいいんだね」を確認することもできたので、今度は自信をもって進めることができたようです。
(グループに入って、聞いていても随分と活発なワークになっていました)
授業は2年生が対象でしたので、1年生のときに顔を合わせていたことも大きかったようです。
これからの時代に身に着けようと思うことは
一度でも、リアルでグループワークを経験していることの大切さを知りました。
そこに甘えずに、オンラインのみでも、グループワークを進めることができるようにレクチャーする力をつけたい!と思います。
オンラインの便利さも分かってきたので、授業に、そして、まちづくりの話し合いに、両方のいいところを活用できるようにしていきたい!とも思っています。
急激に、本格的に訪れたオンラインの時代。
使いこなせるように試行錯誤が続きます。
2021-04-13 | ブログ
『子どもたちの階級闘争』を読んで以来、興味をもって拝読しているブレイディみかこさんの対談本を書店で見つけ、どんなことが書かれているのか?楽しみに購入してきました。
(https://www.amazon.co.jp/子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から-ブレイディ-みかこ/dp/4622086034/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&dchild=1&keywords=子どもたちの階級闘争&qid=1618278558&sr=8-1)
ブレイディさんは、若い頃に単身で渡英し、現地の方と結婚。
『子どもたちの階級闘争』では、教会が運営している保育園に保育士として勤めていた頃の様子が書かれていました。
政権の考え方によって、こんなに保育(しいては国の教育方針に違いが生まれるのか!と思った記憶があります)
ご本では、最下層の子どもたちが通う保育園と表現されていました。
『何とかならない時代の幸福論』では、鴻上尚史さんとの対談が収められています。
第1部では、NHKの番組で対談した内容、第2部ではこの本のために対談した内容が書かれています。
(https://www.amazon.co.jp/何とかならない時代の幸福論-鴻上-尚史/dp/4022517417/ref=sr_1_5?__mk_ja_JP=カタカナ&dchild=1&keywords=子どもたちの階級闘争&qid=1618278558&sr=8-5)
共感する箇所はたくさんありましたが、中でも印象に残ったことを一つご紹介します。
シンパシーとエンパシー
シンパシー(sympathy)とエンパシー(empathy)は違うのだということでした。
p56
シンパシーは「もっと感情的に同情したり、同じような意見を持つ人に共鳴したりすることで、SNSなら『いいね』ボタンを押すようなこと」
エンパシーは「対象に制限はなく、自分と同じ意見を持っていない人でも同情できない人でも対象になりえるもの。この人の立場だったら自分はどう感じるだろうと想像してみる能力-アビリティ」
とありました。
アビリティ(ability)…
能力と言われると、よく目にするスキル(skill)との違いが気になりました。
調べてみると…
スキル:ある事柄をなすのに必要とされる特殊な技能・技術、特殊能力(「卓越」「熟練」などの特別なニュアンスが含まれている)
アビリティー:身体・精神的な実際の能力を表す一般的な語、能力(最も一般的な「能力」をあらわす
(http://mijitan.com/skill-abilityより)
ということでした。
ご本p56に戻ると「アビリティだったら伸ばせるし、伸びる」「エンパシーという能力を磨いていくことが多様性には大事」という言葉があります。エンパシー=アビリティということで、「人の立場に立って考える能力は誰でも伸ばせるということに希望がある」という記述に納得できました。
世間と社会
このご本の底に流れている大きなキーワードの一つに「世間と社会」があります。
簡単にまとめると
世間:知っている人とのコミュニティ(相手の立場に立てるし、優しく親切になれる)
社会:世間の周りの人たち(自分には全く関係のない無視しても構わない存在)
と書かれています。
日本人は優しいのか?冷たいのか?は、その人にとって世間の中にいるのか社会の中の人なのかによって、対応が異なるということになります。
自分が知っている人がいる「世間」に属する人に対しては優しく、世間の境界線の外にいる人に対しては冷たい(無視しても良い存在)。
世間が狭いと、自分が関心を持つ人の範囲が狭くなり、ほんの少人数の自分の周りにいる人だけに優しくなります。
この状態が進んでいくと、自分の周り、自分と生活レベルの似ている人たちは世間。それ以外の人は社会の人となり、社会に属する人の立場に立って考えることはしなくてよいことになっていきます。(自分とは関係ない世界にいる人なので)
自分とは環境が異なる生活をしている人のことを自分に置き換えて考えることはしなくてもOK。
多様な人が生きている社会には無関心でOK。となっていきます。
民主主義の基本が、異なる立場の人を思いやり、みんなの幸せを実現することにあるとすると、その前提が崩れてしまいます。
みんなの幸せのために
ここから考えていくと、
自分だけが幸せであれば、他の人はどうでも良い。
しかし、全員がそう考えていると、いつか自分の幸せも崩れてしまう時が来ます。
病気にかからない、勤めている会社は倒産しない・・・自分は失敗しないという保証はないのですから、もしかしたら、自分が関係ないと思っている「社会」の一人になることもありうるのですよね。
そのときにどうするか?を考えてみると、
無関心でいることは自分自身を危険にさらしていることにもなるのかもしれません。
エンパシーを伸ばすことは、自分の身を助けることにもなるのでしょう。
社会の中で困っている人を想像することがはじめの一歩ではないか?と思うのです。
エンパシーは、民主主義や社会主義という考え方を超えて、一人ひとりが幸せに生きるために必要なのだ!と納得できました。
2021-04-02 | ニュースレター
地域で活動する団体や住民が連携する可能性をさぐる会議をファシリテートさせていただきました。
参加してくださったみなさんは、熱い思いを語ってくださいました。
自治会の方からは、過去の試みの話が出て、今後の参考になりそうです。
(今まで、いろいろな試みをしていらっしゃたんだなぁということが分かりました。ご尽力に脱帽です!)
バラバラに活動している熱い思いを持った人が手を携えていくことができれば、そのパワーは何倍にもありそうです。
つながりをつくることの大切さを痛感した会議となりました。
ニュースレター第115号「地域の活性化会議」こちらから、ご覧くださいませ。
2021-03-25 | ブログ
先日、緊急事態宣言が解除されてすぐに下呂温泉に行ってきました。
(いろいろなお祝い事をしたくてもできなかったので、まとめて一度に!)
愛知県からさっと行ってさっと帰れる、そして温泉!ということで、久しぶりに下呂温泉に。(https://www.city.gero.lg.jp/kankou/node_7779/node_29737/node_29747/node_32234)
こんなことを考える人たちもやっぱり、ある程度いて…
特に卒業旅行だろうなぁという若者をたくさん見かけました。
きっと、コロナ禍でなければ海外に行ったりしていたんだろうなぁ。そう考えると、日本国内で旅行してくれれば日本経済のためにはプラスかも?
噴泉池の楽しみ
さて、今回、問題意識を持ってでかけたのは、下呂温泉名物の「噴泉池」でした。
飛騨川の河原に源泉が湧き出ていて、そこが無料の温泉で、誰でも24時間いつでも入れる!
温泉に浸かりながら、川面と同じ視線で360度の眺めを楽しむ!
というとっても素敵なスポットです。
20年ほど前に、友人と4人で出かけ(女性は水着の着用OKなので)、水着に着替えて入った!ことがあります。
女性一人では中々勇気が持てず、体験できなかったので、念願の噴泉池体験でした。
その後、下呂に行くたびに噴泉池を眺め、「よしよし。今日もみんなに楽しまれているね」と勝手に喜んでいました。
2007年秋に行ったときの噴泉池のようすです。
災害を超えて
昨年2020年7月に豪雨があり、噴泉池のある飛騨川も被害を受けたとのことを耳にしていたので、現在の様子を確認しよう!という気持ちもありました。(噴泉池、大好きなんだなぁと自分でも呆れつつ)
遠くからみていると、人がいるようなのですがお洋服を着ていて…(あれ?水着の人がいない 💦 きっと、見ているだけなだけなんだよね~)
近づくと…
なんと!足湯に変わっていました(泣)
リニューアルした噴泉池では、多くの若者が足湯を楽しんでいました。
温泉に浸かるよりも、ハードルが低く、たくさんの人に楽しんでもらえるのだということが分かりました。
噴泉池の今。若者が足湯を楽しんでいます。
ということで足湯に変更作戦は、大成功なのかも!と思いました。
SNSが賑わいを創るを実感!
さらに!
下呂のまちを歩いてみると、スウィーツのお店が増えていて、若者がたくさんいました。
インスタ映えするスウィーツで賑わいを取り戻せるんだということを実感しました。
合掌村の近くにある「とちのみせんべい」直売所でも、とちのみモンブランが若者に人気。
下呂のバターを使ったスウィーツ屋さんとか…
まちのあちこちで若者が並ぶお店が見かけられました。
若者の情報収集力におどろきつつ、
「わかもの、よそもの、ばかもの」がまちづくりの要という言葉を実感してきました。
とっても素敵な建物や玄関の旅館が閉まっているのを目にして寂しかったのですが、新しい息吹も感じられて、春が近いことを感じた旅でした。