2019-10-13 | ブログ
この頃、大人だけで行っていたワークショップに子どもが参加して一緒にテーブルを囲む!機会が増えています。
子どもといっても18歳まで。高校生も入っています。
1.幸田町では
子どもの権利条例を制定後、毎年小学校6年生と大人が「子どもの権利」について話し合っています。
子どもだけ、大人だけで話し合い
子どもは大人に言いたいことをまとめ、大人と一緒に話し合います。
その後、それぞれに戻ってふりかえりをします。
子どもたちの感想では…
・知らない大人が、ちゃんと話を聞いてくれた!
・子どもにも権利があることがわかった。
大人の感想では…
・子どももちゃんと分かっているんだなぁ。
・自分が子どものとき、こんなことを考えていたなぁということを思いだした。
・この子たちの権利を守って育んでいくのが大人の務めだと改めて思った。
というような感想を多くいただきます。
大人は日常の生活で忘れてしまいそうな大切なことを思い出す機会になるようです。
毎年、ご自分の行動はちゃんと子どもの権利を守っていたっだろうか?と振り返ってくださいます。
子どもの気持ちを忘れずに、他人だけでなく自分の権利も尊重しようということを改めて考える機会になっています。
2.名古屋市緑区では
区政運営方針を考える「みどりっちプラン会議」のファシリテートをさせて頂いております。
2018年、2019年と2年は、子どもと一緒に緑区の将来を語り合いました。
(2017年には、企画していなかったのですが、高校生が参加してくれました。とってもうれしい会でした。)
子どもの感想は…
・知らなかった緑区の歴史や伝統を教えてもらった。
・意外と大人と話せた!
大人からは…
・子どもって大人が考えるよりもしっかりしている。
・緑区の将来が楽しみ。
というような感想をいただきました。
このときは、大学生も入ってくれました。小学生、中学j生、高校生がいる中でしたので、とても仲介役として活躍してくれました。
一緒に話し合うと…
緑区の魅力を発信する方法を考えたときには、
・学校の制服を有松絞にしては?
・東京に緑区のアンテナショップをだそう!
・学区のホームページをつくるなら、ぼくが作るよ!
と積極的なアイデアがたくさん出ました。
これは、子どもたちと話し合ったことで、大人も子どももお互いに刺激を受けて、一緒にできることや自分ができることをやろう!という気持ちになってくれたのだと考えます。
大人だけで考えるよりもずっと幅広いアイデアが出ました。
3.浦添市では
沖縄県浦添市で、新しくゆいレールの駅ができました。この中の一つ、経塚駅の前が公園です。
この公園を市民と協働して、業者さんも途中から一緒になってマネジメントしていこう!という話し合いをしています。
前回は大人のワークショップの前に高校生のワークショップを別で行い、高校生のアイデアを大人のアイデアに混ぜて話し合いました。
高校生のアイデアは、自分たちのやっていることを公園でやってみる。小学生に方法を教えてあげながら一緒にやるなど、実現可能性が高く、想像するだけでも楽しそうなものでした。
(もちろん、このアイデアは採用!他にも高校生のアイデアが大人のアイデアの刺激になったようです)
第1回目の高校生のアイデア出し。この前には、先生方が大人のワークショップに参加して、同じステップで進めてくださるという、とてもありがたい、サポートがありました。
さらに、次の回では一緒に話し合う!はずだったのですが、残念なことに高校生は忙しく本番前に帰ることに…
でも、ちゃんとアイデアを出してくれました。
浦添市にあるJICAさんとコラボしてJICA祭りをしよう!というアイデアを自分たちに引き付けて考えてくれました。
国際観光科や国際○○科がある高校ともコラボして一緒にJICA祭りをしよう!
来年にでも実現できそう!(付き添いの先生もやってみよう!とおっしゃってくださいました)
他のアイデアも、もちろん!自分たちでできそうなこと、ちょっと背伸びしたらできるかも、ということを
どうしたら実現できるだろう?どのくらいの期間が必要だろう?と考えていってくれました。
本番のワークショップでは、このアイデアに大人は刺激されたようです。
とても前向きで実現可能性を高めるアイデアがたくさんでました。
それも、自分たちができることもちゃんと書かれていました。(行政にやって!というのではないところがステキ!!)
市民がやる気になった!
従来のワークショップでは、アイデアを実現させる主体は?と聞かれれると
「行政でしょ」ということが多かったような気がします。
頑張って「市民と行政の協働」で、市民が主体というのは少なかったような。
この頃は、自分たち市民もやらなくちゃねという傾向はありましたが、ここまで積極的なアイデアはなかなか…
きっと、市民も自分たちでやらなくては!と思い始めているのですね。
子どもたちが目の前で、まだ少し残っていた壁を楽々と越えてしまったことが、大人を刺激したのではないかな?と感じています。
こうなると、それを受けて立つ!一緒にやっていきましょう!という行政側も励まされますね。
子どもと一緒に話し合うのは、心の壁やしがらみを考えなくてもいいよ、やりたいことをしてみようよと、背中を押してもらえることなのかもしれません。
2019-10-02 | ニュースレター
入管法が改正され、4月から外国籍の方々が日本で働く機会が増えました。
きっと、子どもたちも増えるはず!
就学前の外国籍の子どもたちのを預かっている保育所に見学に行ってきました。
いろいろな言語が飛び交い、子どもたちのパワーに圧倒された数時間でした。
子どもたちが元気に遊ぶ姿はいつみてもパワーがもらえます。
その一方で子どもたちをめぐる課題もたくさんありました。
今後、もう少し掘り下げて考えていきたい課題でした。
ニュースレター第97号「餓死国籍の子どもたちのプレスクール見学」こちらからご覧ください。
2019-09-23 | ブログ
久しぶりに、市民活動団体の交流会をファシリテートする機会をいただきました。
NPO法人さんが指定管理を受託している「市民活動センター」の年に一度の交流会。
これから活動していこうという地域団体の方も参加して、
世代を越えて交流しました。
進め方は
もちろん!ワールドカフェ!!
交流にはピッタリな方法です。
40名以上の方が集まってくださいました。
今回は、最後のハーベストタイムには、「この団体と、こんなことをしてみたい」というシートに記入して壁に貼るということにしました。
たくさんオファーを出しているのは、どんなカテゴリーの団体でしょう?
NPO法人さんとの打ち合わせで、その地域の市民活動団体の状況に沿った進め方としました。
基本の進め方も少し手を入れましたが、しつらえも細やかな配慮がされていました。
始まる前に、一つの団体から複数で参加している方々には事前に話すポイントを共有していただいておいたり、
「こんなことしている団体です」カードを作ったり、
活動のテーマをカテゴリーで分け、さらに色でもわかるようにしたり…
参加した方々が戸惑わないようにさまざまに配慮してくださっていました。
進め方では、自己紹介の時間を区切ったり、話の時間をあらかじめ区切ったりと、とにかく全員が同じ時間話せるように、少し変更しました。
やっぱりお茶とお菓子は必須!
はじめは「お茶をどうぞ」とおススメしても、遠慮してなのか、なかなかお茶コーナーへいらっしゃらない方も多かったのですが、
何度もメンバーチェンジを繰り返すと、だんだん席替えの移動中に水分と甘いものをご自分で補給してくださるようになりました。
(メンバーチェンジの効果がこんなところに出ました!)
もちろん、お菓子も置いてあります。
手作り感が温かいです。
お菓子も自分のものだけ取っていっていた方々も、お茶を補給するときに多めに持っていき、テーブルのみなさんにお配りするという「シェア」も起きてきました。
メンバーチェンジのうれしい効果です。
お茶とお菓子。自分の分だけ持っていくのではなく、
みんなでいただこう!というシェアの気持ちを素直に出すことができるようです。
ここから、一緒に何かをしていこうという気持ちにつながってくれることを祈りつつ…
新しいつながりの場に
いろいろな活動をしている団体さんと話してみると、自分の団体がやりたかったことを得意としている団体、自分たちの活動をより楽しくできるようなワザを持った団体などが、同じ市内にあったんだ、と思われたようです。
特に、「まちづくり」というカテゴリーに入っているコミュニティ団体からのオファーがたくさんありました。
コミュニティの活動と一言で言っても包括的で、さまざまなことを取り扱うので、いろいろな団体とつながる要素をたくさん持っていらっしゃるのだということを感じました。
会場内のあちこちで(全員が)このような姿が見られました。
「NPOとコミュニティ」NPO法ができて以来、どうやって協働するのか?というのが課題となっていた時期があります。こんな風に交流会をしてみると、案外、簡単に解決していたのかもしれません。
NPO(法人でなくても)の持つ専門性が地域コミュニティという舞台で活躍できる。
ステキな一歩が踏み出せました。
お互いのニーズを知り、できることを分け合う。こんな素敵な場に居合わせることができて、幸せでした。
2019-09-11 | ブログ
長野市に行ってきました。
善光寺の門前町として発展した、長野市。
長野駅から善光寺までの大通り=参道はとても賑やかで、文化の香りのする通りでした。
建立当時からの営みがしのばれます。
善光寺参道
参道を善光寺へ向かっていくと歌舞伎座のような京都の南座のような…
文化度の高さがわかる建物もありました。
通りの街灯も参道らしい雰囲気をもっています。
善光寺に最も近い仲見世通りは、古い建物を生かした佇まいになっていました。
タイムスリップしたような街並みにです。
一つ一つが誇りをもって建っているようで、その思いが伝わってくるようで、歩いていてとても気持ちのよい場所でした。
仲見世通りにありました。ホテルのようです。
昔は社交場だったとか。現役で活躍しているのが、なんだかうれしい。
エリアをリノベーション
参道の中に、「ぱてぃお大門」という一角がありました。
この道は外につながっています
蔵楽の庭(くらのにわ)がコンセプトで、空き家となった商家、空き蔵が集まっていたこの地を町並み保全のために地元の有志組織が有限会社を立ち上げ、土地を取得。
その後、TMO(タウンマネジメント会社:まちづくり会社と呼ばれることが多いです)の(株)まちづくり長野が中心になってリノベーションを進め、事業をスタートさせたそうです。
(http://www.toshimirai.jp/machidukuri/t16_daimon.html)
一角の中にはいくつかの小路があり、飲食店や雑貨店なども入っており、歩くのが楽しいエリアになっていました。
小路は外の道につながっていて、いろいろな所から出入りができます。どの道がどこへつながっていくのか?散策が楽しくなります。
残念なことに、夕方18時ころ歩きましたので、閉まっている店舗が多く、にぎわいの雰囲気を楽しむのはできませんでした。
(にぎわっているところを歩いてみたい)
リノベーション、もう一件
長野駅から県庁方面に向けて歩いているときに、3軒つながった長屋(テラスハウス)が揃ってリノベーションされており、道から見える範囲でも若い店主とお客さんが入っていました。
カフェとクラフトのお店、花屋もありました。
3軒連なってリノベーション!とはいかなくても、ところどころのお店をリノベーションして営業しているような店舗もいくつかありました。
長野市はリノベーション先進地だったのです!
用水が張り巡らされているようで、水の流れる音も聞こえました。
(その昔は、川から水を引いてきて水田を潤していたそうです)
わかりにくいですが、川から引いてきた水が建物の左斜め上にある石で二手に分けられています。
細い小路、用水路(と水の音)
まちあるきが楽しい長野市街地でした。
農業遺産もあります
長野県庁の庭に、分水工(ぶんすいこう)というらしいのですが、水を分ける装置がありました。
お話を伺うと、水は昔から大切なもので、地元の人々で水利権を分け合い、その割合で水がいきわたるように用水を分水工で分けていたとのことでした。
水利ってこんな知恵を生むほどの大切なことなのだと分かりました。(河川の権利が入り組んでいるのも仕方ないのかもしれません)
長野県にはたくさんの円筒分水工があり、農業遺産としてなっているそうです。
https://www.iijan.or.jp/oishii/topics/pastreports/nogyoisan/post-2069.php
古いものを大事にして、新しく活用している長野。
まだまだ、奥が深いです。
2019-09-02 | ニュースレター
毎年、担当させていただいています、「子ども会議」のファシリテーター。
今年は、子どもの権利条約が国連で採択されて30年。
今年の子ども会議のテーマは「子ども条例 未来の新聞」でした。
こど子どもの権利が広く知られ、実行されていると、子どもはどんな暮らしをしているのか?その子どもたちがいるまち(自治体)は、どんなまちになっているのか?について考え、新聞にしました。
とてもユニークなアイデアも出ました。
考え方の枠を外すことができれば、あとはみんなでワイワイと想像し、楽しいうちに記事が書けてしまいました。
記事の詳細は、また、改めてご案内しますね。
ニュースレター第96号「子どもの権利で未来の新聞を作りました」こちらからご覧くださいませ。