2015-08-02 | ニュースレター
ニュースレター第48号
「リーダーズインテグレーション」
リーダーとメンバーが理解し合っていないと、お仕事やミッションはうまくいかないことが多いですよね。
そんなときには、ファシリテーションのスキルの中にある「リーダーズインテグレーション」がお役に立つかもしれません。
知っていること、知らないことなどの情報共有から、メンバーがチームに対して貢献できることまでリーダーとだけでなく、メンバー間でも共有します。
きっと、このステップがあることで、より深いコミットメントが醸成されると気づきました。
そんな体験レポートです。
ご覧くださいませ。
2015-08-01 | ブログ
いつも魅力的なテーマと講師の方を呼んでくださるOka-Biz(岡崎ビジネスサポートセンター)さんのセミナーに参加してきました。
今回のテーマは「ビジネスとソーシャル・デザイン」。講師はNPO法人グリーンズの理事、兼松佳宏氏でした。
以前、書店で見かけて購入した、シンプルなのにインパクトのある『ソーシャルデザイン ―社会をつくるグッドアイディア集』の編集がグリーンズでした。
肩肘はらずに、楽しんで社会を変えて行こう!という気持ちが伝わってきて、この企画をしたのはどんな人たちなのだろう?と思っていました。
そのご本人が講義をしてくださるということで、たいへん楽しみに参加しました。
グリーンズとは?
無料のWEBマガジンを発行している特定非営利活動団体です。
http://greenz.jp/about/
社会のさまざまな課題を解決するときの方法を楽しくして、わくわくしながら参加していたら、いつの間にか解決できていた、ということを目指しているそうです。
このとき、事例として心に残ったのは、スウェーデンでの社会実験。
ある小学校近くの道路を往く車のスピードを抑えられないか?という課題に対して、
真正面から罰則や制限速度を抑えるという取り組みではなく、楽しく取り組めるようなアイディア!
「スピードを守った人に宝くじが当たる」という看板を立てたのだとか。
するとスピードは全体で20%も抑えることができたそうです。
というように、上から押さえつけるのではなく、自主的にやってみようかと思わせるような仕掛けを考え、実行する、している方々をご紹介しているそうです。
社是(?)はASAP(As Santa as possible!!!),サンタのように=贈り物を届けるように課題を解決していこう!ということらしいです。
ミッション=贈り物を届けるなのです。
クリスマスの朝、自分が子どものときは、どんなものでも、プレゼントが枕元にあるのを見つけるととても嬉しかったです。子どもが生まれてからは、子どもがプレゼントを見せにくる時の、とびきりの笑顔が見たくて、競争率の激しいプレゼントを子どもに内緒で買いにいきました。
きっと、そんなわくわくした、笑顔を見たい!という気持ちを大切にしていきたいということなのだと思います。
そんな気持ちを大切にするグリーンズさんの運営や、事業の進め方にあったファシリテーションとのつながりをご紹介します。会場とのやり取りの中で出てきた事柄でした。
贈り物を届ける、自分も人も笑顔になるために必要なことは、ファシリテーションのスキルとその底流にあるマインドなのだと思いました。
いくつかご紹介します。
ファシリテーション・スキルの活用1 問いかけ
取り組み方を思いついたり、考えていくために必要なこととして、「みんなで話し合う=対話の文化がベースに」あるとおっしゃっていらっしゃいました。
みんなでブレストの段階から話し合うと、みんなでやる!という気持ちと実行力ができてくるとのことです。
そのときに一番大切なことは「問いかけ」だそうです。
「何かアイディはないですか?」と問いかけると、なかなか面白そうなアイディアはでてきません。
ところが、「○○さんを幸せにするには?」とか「シャッター通りを楽しむには?」とすると、楽しそうなアイディアが出てきます。
「問いかけ」が大事というのは、ファシリテーターと同じです。ファシリテーターも話し合いが活発になるような、アイディアがでてくるような問いかけを考えています。時には、問いかけを発するタイミングまで悩み、直前でやっと決まることもあるほど、「問いかけ」には力を入れます。
兼松氏はファシリテーターなのですね。
ファシリテーション・スキルの活用2 マインドマップ
問いかけを考えていくにあたり、どのレベルの問いかけにするのか?という課題があります。
商店街を賑やかにしたい→シャッター通りを楽しむには?という問いかけにするまでには何段階も掘り下げていかなくてはたどり着きません。
兼松氏は解像度を上げるという表現をしていらっしゃいました。
この解像度を上げる作業にマインドマップを活用していらっしゃいました。
5段階ほど解像度を上げる(マインドマップの腕を5段階ほど先端に進む)と、どのくらい本気で考えたいのか?がわかり、考えるプロセスで自分ごとになっているというのです。
ファシリテーション・スキルの活用3 チェックイン&チェックアウト
これは、ファシリテーション協会の会議の中ではよく行われています。
チェックインは、ホテルのチェックインのように、会議の本題に入る前に一人一言ずつ話します。「今の気持ち」とか「最近あった楽しかったこと」などです。会議を始める前の口慣らしであったり、体調がわかったり、今の関心ごとがわかりますので、会議中も「今日は体調が悪いから、仕方ないな」というようなこともでき、お互いにつらくない会議になります。
チェックアウトは、会議終了後、今日の会議をふりかえって一人一言ずつ話します。これで、締めくくりができたり、気持ちの整理ができたり、会議のふりかえりができたりします。
また、参加した方々の会議の受け取り方がわかったりすることで、認識の違いなども確認できます。
チェックインとチェックアウトを行うことで、気持ちの中でも区切りがつき、記憶が定着します。
ほんの少しの例ですが、グリーンズの会議中に行われているのは、ほとんどファシリテーションでした。
お話を伺いつつ、これはあのスキルだなと思い合わせて聞いていたことが、的を射ていたので驚きとともに納得もしました。
社会起業をするにあたり、一人ひとりの参加意欲を引き出したり、自分ごととして考えたり、プロジェクトを楽しめるものにしたり・・・さまざまな場面があります。新しいことをしていこう、今までとは違う結果を出そうとするには、今までとは違った方法で行わなければ、できません。(デザインの大学准教授がおっしゃっていました)
そこに、ファシリテーションのスキルを使った進め方が必要とされているのだと思います。
ファシリテーションでできること、可能性を感じることができました。
兼松さま、Oka-Bizさま、ありがとうございました。
2015-07-14 | ブログ
「お知らせ」でご案内しました「赤レンガ建物で浴衣美人に!」ですが、この企画をするにあたり、関連するデータがありましたので、ご紹介します。
この企画は、浅草で着物姿の女性達を見て、若い女性は着物を着たいのでは?と思ったことから始まりました。
(ブログはこちら http://social-acty.com/blog/1059/)
また、その少し前から、私自身も改めて着物に興味をもち、「着たい」と思っていました。
NHKの連続ドラマ「花子とアン」や「ごちそうさん」の衣装(大正ロマンと言われています)を見て、その斬新さに強く惹かれていたのです。
調べてみると
経済産業省が2015年から「和装振興研究会」というものを立ちあげて、会議を重ねていました。
この第4回にwebによるアンケート調査が掲載されていました。
http://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/seizou/wasou_shinkou/pdf/004_03_00.pdf
この中で興味深いデータがあります。(以下のデータはすべて、上記URLから引用しました)
1.20代は年に数回着物を着る割合が一番多いのです。
そういえば、若い男性が浴衣を着て花火大会に出かける姿を見かけるようになりました。
2.20~40代に「今後着物を着たいシーンを聞くと、
・自分磨きのファッションとして
・ドレスコードが特にないイベントに参加
・ドレスコードが着物のイベントに参加
が冠婚葬祭以外で高いのです。
ちなみに、50代以降は、冠婚葬祭、観劇などがかなり高く、普段にも着たいという傾向は少ないようです。
3.では、今まで着物を着なかった理由は
・費用がかかりそう
・着る機会がない
・一人では着られない
4.着物を着るにあたっての問題点
これもほぼ3.と同じ理由のようです。
私の周囲を見回しての感想ですが、50代以降は、戦後着物を着ることをやめ、洋服一辺倒になった世代ではないか、または、その世代に育てられたので着物を着ることなく(むしろ否定的に)育ったのかもしれません。
逆にもう一つ下の世代(20代~40代)になってくると、親世代の縛りのようなものがなくなり、新しいファッションとして、レトロなものとして着物を着たいという潜在的な思いがあるのかもしれません。
ただ、一人では着られない。
解決法は?
着付けを習えばいいのですよね。
ただ、着付け教室へ行くのは時間がとれなかったり、人間関係がいやでやめてしまったりということが課題のようです。
そこで、○○のイベントで着るという目的をもった1回や2~3回という回数限定の着付け講座であれば、参加したいのではないか?となりました。
さらに、お値段が高いと思われている着物です。
浴衣であれば求めやすい値段になっています。
着物も、古着であれば数千円で購入することができます。
名古屋の大須商店街に行ってみますと、若い方が経営している古着屋(着物)さんも数軒、新たに出店していました。
大須商店街には名古屋人には親しみのある「コメヒョウ」にも着物館があります。
今ではインターネットでも古い着物が安価に手に入るようになっています。
着物を自分で着られるような講座付きのイベント、なかなかよさそうではありませんか?
まちなかを着物を着て行きかう人がふえるかもしれませんね。
*若い女性向けのこんな本もたくさん出ています。(アマゾンホームページより)
2015-07-13 | お知らせ
以前から気になっていた「着物」のイベントを実施することになりました。
1.浴衣の着付け講座←自分で浴衣を着ることができます
2.浴衣用のヘア・メイク講座←講座&プロのワンポイント・アドバイスがあります。
3.プロカメラマンによる撮影←2カット、データでもらえます。
4.カフェ特別メニュー←浴衣美人にぴったりの特別メニューです。
盛りだくさんのイベントです。
日時:8月22日(土)←半田蔵のまち夏祭りの日です。
第1回 11:00~
第2回 13:00~ (各回定員 20名さま)
場所:愛知県半田市 赤レンガ建物(クラブハウスC)
参加費:4500円
*浴衣、ヘア小物等はご持参ください。
お手持ちの浴衣を自分で着られるようになります。
今年7月18日にオープンする半田赤レンガ建物で行います。明治時代にカブトビール(当時は日本で5社あったビール会社の一つです)の工場として建てられました。
詳しくはこちらをご覧ください。↓
http://www.handa-akarenga.jp/about/index.html
お時間がありましたら、ご参加くださいませ~
当日、お待ちしております。
♪お申し込みは・・・
2.URL https://ssl.form-mailer.jp/fms/6114c6c1374215
3.お電話にて 0569-24-7031(半田赤レンガ建物)
2015-07-03 | お知らせ
愛知学泉大学にある「地域社会デザイン総合研究所」の客員研究員をしています。
先日、昨年度の研究成果の報告会がありました。
そのときの模様が研究所のブログに掲載されました。
http://www.gakusen.ac.jp/u/life/blogn/index.php
テーマは2つ。
1.コミュニティ内のコミュニケーション向上に関する調査研究
2.住民主体のごみ減量運動に関する調査研究
でした。
1.は、HUG(避難所運営ゲーム)を契機として、日頃のコミュニケーションの大切さに気づき、コミュニケーションをとっていこうとなるのではないか?をアンケートをとり、定量的、定性的な分析を行いました。(2014年のコミュニティ政策学会で報告)
2.は、武豊町でのごみ減量に関するアンケートの定量的、定性的な分析を行いました。日頃、課題だと思っていること、自由記述を読んでカンのようなもので課題を見つけていたことが、データとして裏付けられることが分かりました。(2015年のコミュニティ政策学会で報告)