2025-12-19 | ブログ
子育て支援の一般社団法人の監事をしています。
その中で小学校1年生かから3年生までの放課後の預かりのお手伝いもしています。
https://kodomo-kurasu.net/ (←こちらです)
私の担当は、月に1度の「子ども哲学」と月に2回の「ソロバン体験」
もちろん、ピンチヒッターもします(笑)
1時間くらいなのですが、いろいろと感じる事があります。
個人的な感想だと思って、ご高覧いただけるとうれしいです。
その子に合わせたプログラムを
おしゃべりや工作が好きな子が「子ども哲学」
どうやら数字に興味のある子が「ソロバン体験」に来てくれています。
今、丁度、1人ずつなので、ゆったりとその子の様子をみながら1時間を過ごします。
たまに、他の子もいると一緒になってやっています。
ゆったりとやらせてくださる代表のお陰もあって、子どもも私も楽しい時間です。
その中で感じたことは、
1:1で自分の興味のあることを伸ばしてくれることが、子どもにとって、楽しいんだなぁということでした。
おしゃべりが好きな子には、哲学というよりも、おしゃべりの中でいろいろな話を引き出して、グラフィックしていく!
保護者がお迎えにきたときに、「こんなことお話したよ」の成果を子どもから渡すと、みんながハッピーな気持ちになれます。
先日は(キャリア教育っぽく)ご両親のお仕事はどんなことしているの?を具体的に掘り下げて聞き、グラフィックしました。
日常の会話で出てくる、ご両親の仕事内容。
それを一覧にしていくと、どんなお仕事なのか具体的に広がって行き、インターネットで検索するとさらに理解がふかまったようでした。
ソロバン体験では、そろばんの方は、今日は何枚やる?と目標を決め、それが終わったら数に関する楽しいことをしています。
ソロバンの桁に点があるので、どんどん左へ移動させて桁を大きくしていくと、いくつまで行ける?とか、桁の単位はいくつまであるの?とか…調べて、書いて行きました。
そして、一緒に声に出して読む(笑)
また、あるときは計算をしました。
10000-(任意の数字)3-4-7-6-‥‥という問題をA4の紙いっぱいに書いて、計算しました。
方法は10になるペアを丸で囲んでいき、いくつ10ができるか?を探していきました。(足して10にするのはソロバンの考え方ですもんね、と理由をつけて)
最後は、私がソロバンで計算して、答えを書く。
という、その子と私の合作(笑)
小学生は(年齢+1分)が集中力が続く目安だと書かれていました。
それが、自分の好きなことであれば、30分でも40分でも集中できました。
(この中に書かれていました)
もちろん、保護者さんも成果物を見て、喜んで、子どもさんを褒めてくださいました。
私も含めて、みんなHAPPYになれました。
第三者がいることが大事
これらのことから感じるのは、第三者が子どもと付き合うという事です。
つきあうというか、同じ時間をその子を中心にしてゆったりと過ごす時間が大切。
ということでした。
もちろん、保護者と過ごすことは大事なのは大前提ですが。
損得抜きで、否定せずにその子と向き合って、認めてくれる人も必要なのですね。
(イマドキの子は特に、否定されない、何を言っても間違いではない、ということがうれしいようです。)
子育てが終わった今、分かることは、親をしていると(特に子どもが小さいと)気持ちの余裕がなかったなぁということです。
第三者だからこそ、親ほど濃厚ではない関係で冷静に対応できる。
そういう存在がいると感じることもいい影響があるような気がします。
きっと、サードプレイスが必要と言われる意味は、こういうことなのかもしれません。
核家族が多い中、ちょっと薄い関係で、見守ってくれる存在は貴重なのだと思いました。
きっと、祖父母のような存在なのでしょう。
親とは違う、無条件でカワイイと見守ることができる役割(子どもと心の距離を取らないとできませんよね)
改めて、放課後預かりの中で、そんな存在を感じてもらえると、うれしいし、目指そうと思いました。
追記…
その子に合わせたプログラムをアドリブで考えるのですが、
子どもがいつもヒントをくれます。
お話の中で、パパのお仕事の話が出たら、そこを広げたり、深めたりしていく
ソロバンをしているときに、桁を聞いてくる。だったら、ついでに調べちゃおう!
など、子どもが始めたことを進化させるのです。
これは、アドリブ?
面白がる気持ち?
きっと、インプロですね!
ファシリテーションの要素にも取り入れたい、インプロ。
もっとブラッシュアップしていけば、もっと子ども達と楽しい時間が過ごせるのでは?と思うのでした。
2025-12-11 | ニュースレター
毎年、開催されている「子どもと大人の合同ワークショップ」
小学校へ大人が出向いて、小学校6年生と「子どもの人権」について対話します。
いつもは、1時間(45分)の授業で完結なのですが、今年はクラス数が多いために、
1限は6年生全体で子どもの権利について知る(クイズ)ことを行い、
その後、2つに時間を分けて行いました。
クイズの問題が多いと、やはり、理解が深まることを感じました。
また、45分を飽きないよう、楽しく学べるように工夫しました。
ふりかえりのアンケートでは、人権について、
大切なもの
わたしたちを守ってくれているもの
などのコメントが多くみられました。
大人でも(大人になると、かも?)なかなか理解が難しい「人権」ですが、子どもの理解力はステキだと思いました。
ニュースレター
だい第171号、ご覧いただけますと幸いです。
2025-11-30 | ブログ
前回の「アートとデザイン」の話から、今回は「アートとまちづくり」へ。
(AIのお話にしよう!と思っていたのに、アートの印象が強すぎて…)
アートの島で有名な香川県直島、その前のもろもろの方が気になっていましたが、友人が直島へ移住したので、思い切って行ってきました。
アートの島になる前のもろもろ…
もろもろ・・・
それは、30年以上前からあこがれてい憧れていた弁護士故 中坊公平さん(https://x.gd/uJyUZ)が絡んでいたので、有名な豊島事件がマスコミに取り上げられた当時ウォッチしていたのでした。
今回訪れた直島の隣にある豊島(てしま)で産廃の投棄(住民には、無害な廃棄物と伝えられていたのが、徐々に有害な廃棄物が投棄され、健康被害が出るようになった)があり、住民の反対運動を弁護士として支えたのが、中坊公平さんでした。
豊島事件の詳細はこちらからhttps://www.teshima-school.jp/struggle/history/
バブルの清算をする住専(住宅金融債権管理機構)の代表となった頃、それ以前の森永ヒ素ミルク事件や豊田商事の破産管財人を務めたことなどを知りました。(この頃、全国市民オンブズマンが活動を始めたこともあり、やっぱり、弁護士は正義を実現するために頑張ってくれる人!なんて希望も込めて思っていました。)
産廃を受け入れることにした直島には、お金がつぎ込まれることになり、ベネッセも投資して(https://benesse-artsite.jp/about/soichiro-fukutake.html)アートの島で有名になったのでした。
アートの魅力
アート(特に近代)は、よく分からないなぁと思っていたのですが、行ってみると(ロケーションを活かしたアートでもあったので)、前回のキーワード「感性」が刺激された気がします。
特に、移住した友人がアート対話をしてくれて、とても深い鑑賞となり、見方や感じ方が少し変わったような。
(直後に参加したFAJの定例会では「島流し研修を名古屋で体感する」で、一人で30分内省して、対話するというプログラムでしたが、一人の時間で過ごしたお部屋の詳細なディティールに気が付いて、とても楽しい時間となりました。そこで、「あ、感じ方が変わった気がする…」と自分の変化に気づいたのでした。)
それは、
島民なので無料という施設がいくつかあって、一人で行ったり、島を訪れた友人・知人を案内したり(先日は、アートのワークショップにも参加したそうです)と何度も作品を鑑賞していて、問いかけでで、いろいろと引き出してくれたり、深掘りしてくれたりしてくれたお陰だと思っています。
アート対話、アートとファシリテーションという分野がありますが、こういうことなんだなぁと体感しました。
まちづくりの視点から
前置きが長くなり過ぎました💦
訪れたのは、瀬戸内国際芸術祭(https://setouchi-artfest.jp/)が終わった直後でした。超繁忙期が終わったところへお邪魔しました。
政情もあり、特定の国からの観光客は少なかったのですが、
欧米の人が多くアートを楽しみに、滞在型で来ているんだろうなぁと見える人達がたくさんいました。
(日本人観光客よりもダントツに多く、富裕層が多いように見えました。)
円安も手伝っているのかもしれませんが、優雅にアートを見て回っているというのが伝わってきました。
(マンダリンホテルも建設中!)
レンタサイクル(しかも電動アシスト!)が充実して、島ライフを楽しめるように整備されていました。
観光は、1次、2次、3次産業が潤うと言われています。
さらに、若い人(国籍問わず)がアートの力、集客力に惹かれて、移住してきていました。
(直島の20~60歳の人口動態 直島町HPよりグラフ化)
分かりづらいグラフなのですが、直島にベネッセが直島に投資を始めたのが、1989年(平成元年)にキャンプ場がオープン。
その後、ベネッセハウスがオープンし、
上のデータの始まる1998年(平成10年)には、家プロジェクトが始まったのでした。https://benesse-artsite.jp/about/history.html
グラフを見ると、2006年(平成18年)までに50~54歳台が減り、2012年(平成24年)までに55~59歳台が減っています。
ところが、島から減っていくことが多い20代、30代(特に25~30歳、45~49歳)が増減するものの、横ばいとなっています。
少し、見づらいので、社会動態に注目してみると…
(直島町HPよりグラフ化)
上のグラフのように、社会的な要因での人口動態をみると、令和3年には社会増が社会減の人数を上回る傾向となっています。
観光客に向けた仕事があるので、若者が移住してくるのでは?という仮説が成り立ちそうです。
アート→観光客増→仕事増→移住者増ということでしょうか?
余談ですが…アートのエピソード、もう一つ
直島にある漆芸ギャラリーにお邪魔しました。
直島のステキな漆器を扱っています。
ここで、丁寧なご説明をいただいたのですが、なんと!世界的に有名なIT会社のデザイナーさんが複数訪れていらっしゃるとか。
そこで、説明すると感動して帰られるのですが、後日、そこの製品をみると…
「もしかしたら、この部分は、あの時の?」と思うことがあるそうです。
日本の伝統文化もアート(デザイン?)として捉えると、デザイナーさんの感性を刺激するのですね!
ファシリテータ―としては、感性は充分に刺激されました。
が!
アート対話という場面でのファシリテーションも、とても興味深いことが分りました。
どのようにファシリテータ―が問いかけるか?で全く異なるアウトプットになるのだなぁと思いました。
ファシリテーションの世界は、広くて深い。
気持ちのあう、感性を刺激するアートなファシリテータ―に会えるというのは、幸せなことだと思いました。
2025-11-17 | ブログ
先日、立命館大学のオンラインセミナーを視聴しました。https://www.ritsumei.ac.jp/open-univ/
新しい学部ができるとのことで、そこに着任予定の先生のセミナーでした。
新しい学部は「デザイン・アート学部」とのこと。https://www.ritsumei.ac.jp/da/
講義は、小田裕和氏。https://www.ritsumei.ac.jp/da/about/faculty/?faculty_id=16
タイトルは「デザインの「面白がり方」をひらく」
デザインを面白がるという視点から4つのポイントを教えてくださいました。
ご紹介しますと
・デザイン対象とデザイン行為から面白がる
・誰かのことを考えることを面白がる
・対象となるモノ・コトのポテンシャルを面白がる
・人々を巻き込み、形にするするプロセスを面白がる
でした。
そのお話の中での「! そんなことが!」と思ったことが、タイトルにもある、「合意」が必要ということでした。
アートとデザインの共通点は「美的感性」
そして、ちがいは…デザインは「誰のため」という想いを抱いていること
「誰のため」を形にするには、デザインだけでなく、形にすることや広報など、さまざまな場面があります。
一つの製品を作るにも、「対話」して「合意」が必要になる!
「対話」を重ねて「合意」に至らないと、依頼主の思うようなものはできない!
そこに関わる人たちの納得もできない!
ということなのでした。
言われてみれば、確かに!
ですが、FAJ(日本ファシリテーション協会)の中には、さまざまな分野で活用されるファシリテーションという図がありまして
(https://www.faj.or.jp/facilitation/ より)
アートの分野にもファシリテーション。というのに納得したのでした。
そして、講義の中で、「バラバラになったものが1つになる」というフレーズがありました。
これは、デビット・ボウム『ダイアログ』にある言葉です。
さらに、講義の中には「ファシリテート」という言葉も何度か出てきました。
(アマゾンより)
こんなこと聞いたら、講義を受ける心もぐっと前のめり(笑)
そして、デザインに重要なのは、「感受」とのこと。
「感じて、受け止める」アートやデザインには感性が必要というのは、よく分かります。
ファシリテータ―には感性は必要なのか?
と考えてみると…
先日のFAJ中部の定例会で「本音を探る」ことをしました。
この人の本音は何か?本音に迫れるか?をAIと人間でやってみる!というのもでした(このことは、また、ご報告しますね)。
この中で、気が付いたことは、ファシリテータ―も感性が大事!でした。
この人は何を抱えているのか?を感じて、言語化してみることが、その人の持つ背景も探りながら
今、何がどういう形で表に出ているのか?を「感じる」のでした。
「感受」は、ファシリテーションの場面だけではなく、コミュニケーションの場面でも活用していることなのだとも気が付きました。
ファシリテーション!
人と人がいる(ものを介しても)ところには、必要なものだと思いました。
でも、私には、素敵なデザインはできそうにはないですが…(笑)
2025-11-08 | ニュースレター
来年2026年に愛知県内で開催されるアジアパラ競技大会。
この正式種目になっている「ボッチャ」
このボッチャをきっかけにして、地域の中のきずなをつくっていこう!という取り組みがはじまりました。
2025年は、まずは、ボッチャの大会を開催!
来年度からは、選手だけでなく、企画運営も市民の手でできると
やりがいもあり、同じ時間を共有して活動することできずなもできていくのでは?
と、ワークショップを開催しました。
そのファシリテーターを務めました。
みなさん、とても前向きに取り組んでくださいました。
来年度は、もっと楽しめる大会になりそうです。
ニュースレター第170号「ボッチャで地域のきずなを!」ご覧くださいませ。

