2026-02-16 | ブログ
2月15日(日)にFAJ(日本ファシリテーション協会)中火支部でイベントがありました。
https://www.faj.or.jp/base/chubu/event/20260215/
マルシェスタイルのイベント、もう3年目(?)です。
短い時間(1時間)のワークショップがたくさん。
今年は、なんと、17件
ワークショップの条件は、親子でも参加できる内容。
初めて聞く考え方やカードを使ったゲームやボードゲームなど、親しみやすいものがたくさんありました。
今年は、折り紙
私は、今回は「折り紙」←これなら年齢関係ないかなと思いまして…
「ブラインド de 折り紙」というタイトルで出展しました。
2人一組で目隠しをしている人が折り、目隠ししていない人が折り方を伝えるというものです。
大学の授業で、一番印象に残ったのは?と聞くと、このワークが一番多かったので、大人にもやってみても良いのでは?と思いました。
これは、イメージではカンタンにできそうですが、実際にやってみると…
(特に鶴を折ったことがない、折り方を忘れた。という参加者がいたら、とっても盛り上がります)
言葉だけで、目隠しした人に伝えるというのは、正確性が求められます。
そこ、こっち、向こうへ…
と言われても、そこってどこ?こっちって??向こうとは?
と、手を動かす人へ伝わるように言語化しないと、うまく折ってくれません。
伝える方も、伝えられる方ももどかしい…
思うように折ってくれたときは、とてもうれしい!
言語化って難しい!ということを体感できます。
たぶん就学前のお子さんも参加してくださって…
大人よりも厳しい基準で伝えていました。(お陰様で、とても美しい鶴が誕生しました)
子どもと侮るなかれ!も体感できました(笑)
ふりかえりから、新しい気づき!
後から、ふりかえりを聞いてみると…
・今やっている作業は、全体のどこに位置しているのか?が分かるとやりやすい
・言語化、難しい
・鶴は折れると思っていたけれど、目隠しすると手の感覚だけでは思うようにきれいにできなかった。
など、いろいろなコメントがありました。
このとき、初めて、私も目隠ししてやってみました。
・声が頼りでした。自分はできると思っていましたが、紙と手の感覚がうまくマッチしていなかった…
「そうそう、その方向でもう少し右に! あ、行き過ぎです。もう少し左にもどして…」と言ってくれるのが、とてもありがたかったです。
このワークで
・アウトプットのイメージが分かると。やってほしいことが伝わりやすいこと
・正確に伝えるトレーニングになった(自分は正確だと思っても、相手にはちゃんと伝わっていないことが多いことを知った)
←もしかしたら、リーダーシップってこういういことも含まれるかも。
・折り紙は年齢関係ない(笑)⇒年齢関係なく平等に楽しめる、共創できる
・動画よりも、人間の説明のほうが分かりやすい
など、1時間のワークでしたが、気づきが多くありました。
ご参加くださったみなさま、場をセッティングしてくださったFAJ中部の方、ありがとうございました。
ワークショップをすると、毎回、いろいろな気づきや学びがあります。
目的に沿うよりよいプログラムにブラッシュアップしていきたいと思ったのでした。
まだまだ、できること、やりたいことがたくさんありました。
2026-02-05 | ニュースレター
子ども議会での発言、「まちづくりに意見を言いたい。でも、大人と一緒はちょっと怖い」というのを受けて
「怖くないよ。どんどん言ってほしいと思っているよ」という大人の気持ちを表すワークショップを中学生向けに行いました。
中学校の授業時間をいただいて、2回、開催しました。
始めの回は、みんな緊張していたようでしたが、2回目には活発に意見が出ました。
さらに、提案を分かりやすく伝える工夫と共有をしました。
ワールドカフェ、共有の方法、事前学習や成果のフォーマットなど
12人で13件も提案が出ました。みんなが思いを引き出しあった成果だと思いました。
ニュースレター第173号 中学生の想いを形に!
ご覧ください。
2026-02-04 | ブログ
『こどもと民主主義をつくる 教育にできること』藤原さと 平凡社 2025年
を読みました。
(https://www.heibonsha.co.jp/book/b669953.html)
タイトルに惹かれて…
学校教育の段階での民主主義を体感するって大切なことだなぁと思っていました。
文部省(当時)が著作の教科書『あたしい憲法のはなし:民主主義』1947(昭和22年)が出版されました。
文部省も戦争の反省から、文部省の当時の役人ががんばって子ども達に伝えよう!として書いた、というのがとっても伝わってくるご本でした。
(https://x.gd/EL9y4)
『あたしい憲法のはなし』は青空文庫にありました。https://www.aozora.gr.jp/cards/001128/files/43037_15804.html
そして、
社会人大学院生の頃、スウェーデンの社会科の教科書『あなたの社会』を読みました。
そして、当時は、いくつかの教育に関係する本を読みました。
一番のオシは識字教育のパウロ・フレイレ(NGO活動をしていらした方から教えていただきました)
そして、当時は難解だなぁと思っていたジョン・デューイ
民主主義とマイクロアグレッション
そんなこんなで、民主主義と教育の関係(どうやって、子ども達に伝えるのか?)が気になっていました。
『こどもと民主主義をつくる』では、幼児期、小学校、ティーンエイジャー、成人の各段階での民主主義の教育(デンマークや国内での事例のも含めた)紹介がありました。
マイクロアグレッションが出てきたのは、ティーンエイジャーのところです。
P146~に社会的・構造的な抑圧をか開放する力のある教師を育てるという節があります。
ティーンエイジャーは社会の不平等や抑圧にも目が向く時期であるため、このタイミングで社会の構造に対して批判的に検討すrう力をつけるのが良いと書かれています。
気が付いた抑圧を知り、解放に向かうための3つのステップが書かれています。
STEP1:自分と向き合う(アイデンティティ、ポジショナリティ:マジョリティ・マイノリティ、バイアス、特権性)自分はどこにいるのか?を主観的、客観的に考えます。
STEP2:身近なコミュニケーションにおける抑圧を考える(言説、マイクロアグレッション)
STEP3:組織的・構造的な抑圧を解放する(意識を解放する、教室を解放する、カリキュラムを解放する、認知能力バイアスを解放する、コミュニケーションを解放する
これを改めて眺めると、自分を批判的に見ることから始まり、周囲を批判的に見る、そして、社会システムというおおきな塊を批判的にみるという順で検討していくことのようです。そして、批判の呪縛を解放していく…
これは、個人の意識の解放でもあるようです。
この中に、マイクロアグレッション!
抑圧は、権力者だけのものではなく、身近にあるということで、STEP2に位置付けられているようです。
マイクロアグレッションの内容は、3つの段階に簡単にまとめられています。
(マイクロアサルト:攻撃、マイクロインサルト:侮辱、マイクロインバリテーション:無化)
最後に対処の方法がありました。
意識しすぎると会話ができなくなってしまうのでは?ということで
学校は
「マジョリティとマイノリティが出逢い、共に学ぶ空間でもあるため、違いを超えて安心して話し合える関係を築くには、『慣れ』と『対話』が必要である(p173)」
「まずは、自分の言動を振り返りつつ『やらかしてしまったかも?』と思ったら本人に確認して謝るように心がけることからスタートするのが良いだろう(p173)」
とありました。
お互いに、「私、やらかした?」「うん」or「ううん」という会話や対話ができるのは、大人になって社会に出てからでは、なかなかできないことですよね。
学生のうちだからできることでもありそうです。かといって、もちろん、何を言ってもいいという訳ではありませんが。
民主主義とマイクロアグレッションがこんなに密接にというよりも、マイクロアグレッションに気づくことが民主主義をつくるために必要なことだったのですね!
マイクロアグレッションもそうですが、このご本には、パウロ・フレイレやジョン・デューイ、そして、何度もご紹介している『ダイアローグ』のデビット・ボウム、そして文部省の『民主主義』まで、オススメの本が重なっていることも、とてもうれしいことでした。
こどもと一緒につくっていけるといいな、私にできることは何か?と楽しく考えさせてくれた1冊でした。
出会いに感謝です!
2026-01-27 | ニュースレター
2025年のANNUAL REPORT 出来上がりました。
昨年も、みなさまのお蔭でいろいろなき機会をいただきました。
・子ども達とのワークショップ
・高校生がやりたい!と始めた高校生の高校生による「高校生子ども食堂」
・戸外での「クロスロード」
・自治体の来年度の方針を考えるワークショップ
などなど、マンネリにならず、新しいことに挑戦しながらワークショップや研修などを行ってきました。
みなさまに感謝しております。
今後とも、よろしくおねがいします。
株式会社ソーシャル・アクティ
代表取締役 林 加代子
2026-01-25 | ブログ
マイクロアグレッションのワーク開発中
2024年2月にFAJ(日本ファシリテーション協会)の定例会で「マイクロアグレッション」を取り扱って以来、
2025年3月、今年2026年3月でも挑戦しようと企画中です。
マイクロアグレッションはひとことで言うと、針でちくっと刺されたくらいの差別的な言動(与えたほうは無意識で、与えられたほうはあまりにも自然に通り過ぎるので、自分が過敏なんだなと納得してしまうことが多い)というようなものだと、とりあえず想定しておいてくだされば。
そのマイクロアグレッションを取り上げた定例会のレポートは、以下をご覧ください。
2024年は、人権、人権デューデリジェンスとマイクロアグレッションを中心に
https://www.faj.or.jp/base/chubu/news/20240217-microaggression/index.html
2025年3月は、アンコンシャスバイアス(いろいろな差別意識)をマッピングを中心に
https://www.faj.or.jp/base/chubu/report/20250315-233-1/index.html
どこをフォーカスして、どう伝えたら伝わるのだろう?と試行錯誤を続けています。
盛り込みすぎだったかなかな?とか、なんとなく自分事としてまだ伝わっていないのでは?とスッキリできていません。
ということで、今回の定例会ではマイクロアグレッションの影響を考えてみようか?と考えています。
マイクロアグレッションの影響
https://www.youtube.com/watch?v=mktQelp3UcI
「脳科学者と学ぶ 知らないと損 完全版 人を一番早く潰す方法 10分徹底解説」
↑のYouTubeがたまたま上ってきまして…(アルゴリズムに感謝)
何気なく流していたところ、「マイクロアグレッション」という言葉が出てきました。
そこからは、もう、手を止めて凝視(笑)
この中で、マイクロアグレッションを浴び続ける(1日に10回くらいチクチク)と心が壊れていくという恐ろしい影響を知ることになりました。
簡単にピックアップすると…
(上司に細かいところをいちいちチェックされる、それも具体的な指摘ではない場面をイメージしてくださると分かりやすいかも)
1.自分で考えて決める脳の分野が破壊される(2週間で細胞が半減!)
2.恐怖記憶の形成(なんと、PTSDと同じメカニズム!)
3.学習性無力感(どうせ、無駄と思ってしまう)
4.自己価値の消失(自分の価値=0 と思い、生きる意味を失う)
5.支配構造の完成(あなたがいないとダメと思う)
こんな恐ろしい影響があったのです!
支配されてしまうのですね…(まるで奴隷?それを利用した事件ってたくさんあるような気がします)
このプロセスを、どの段階で止めるかが大切なのですね。
壊れてしまってからでは、立ち直るのは難しそう(立ち直るとしても時間かかるだろうなぁ)
もちろん、対策も言われていましたので、ご紹介しますね。
1.記録をとる(指摘された内容、日時をすべて記録する)←俯瞰して冷静になると「なぜ、こんなことを言われないといけないんだ?」と思うのでは?
2.物理的に逃げる(相手は変わらない)←逃げ恥ですね(笑)
3.専門家に相談する(カウンセラーや弁護士など)←相談するのに勇気が要りそう。背中を押してくれる人がいてくれるといいなぁ
☆境界線を引く勇気(=強さ)を持とう!←どこで、気づいて勇気を出すか?が課題な気がします。
ちょっと救われました。
もちろん、本も読んで裏付け中です(ファクトチェック?)
『日常生活に埋め込まれたマイクロアグレッション』デラルド・ウィン・スー著 マイクロアグレッション研究会訳 明石書房、2021年
(アマゾン x.gd/OcWdA より)
『無意識のバイアス 人はなぜ人種差別をするのか』ジェニファー・エバーハート著 山岡希美訳 解説 高文明 明石書店 2020年
(アマゾン https://x.gd/U7SHC より)
ここからは、ファシリテータ―のウデの見せどころ!
この3年の取組で、
マイクロアグレッションは、アンコンシャスバイアス(無意識の差別)が表出したものだと考えています。
そして、それは、その人の人権を侵害すること
という認識までたどり着きました。
その影響も大きいことが分りました。←いまここ
今度は、どう伝えたらいいのか?がテーマです。
子どもの人権については、クイズと対話で子ども達には届いているみたいです。
大人には、どんなツールを組み合わせると、納得!してもらえるか?
もっと試行錯誤を続けたいなと思います。
きっと、うまく伝わった!というプログラムができたら、抽象的な概念を伝えることに展開していけるのでは?と
自分に期待します(そうなってくれるハズ!)
分かりにくいことをカンタンに楽しく伝える方法を考えるのもファシリテーターの役割ですもんね。
3月の定例会が終わったら、また、ご報告します。

