2015-07-03 | ブログ
フューチャーセッション・ウィークは東日本大震災以来、(株)フューチャーセッションズが主催して毎年行われており、、今年から(特非)日本ファシリテーション協会が共催しています。
この企画は、日本全国で一斉に1週間、未来を語り行動していこう!というものです。
東日本大震災直後に、社会変革ファシリテーターと言われるボブ・スティルガー氏が来日し、「日本の成功の定義が変わる」と発言されたのだとか。
「従来の『成功』ではなく、『複雑な問題を抱え、多様な人々が生きるこの社会で、問題解決を越えて、社会の新たな成功の定義を示す。そのプロセスが、東日本大震災からの復興のプロセスの中に隠されている』のではないかとの問いかけと共に。」
(ボブ・スティルガー『未来が見えなくなったとき、僕たちは何を語ればいいのだろう』より)
フューチャーセッション・ウィークの始まりの日に、日本舞踊の西川流のお稽古場で行われたフューチャーセッションに参加しました。
そのときの様子をご報告します。
アイスブレイクは
お稽古場で、西川流と中京大学が協働して開発したという「NOSS(之守)」という日舞のエクササイズ。
家元に教えていただきながら体験しました。
(実は初めての日舞の体験でした。手の動き、身体の所作など、そのしなやかで軸がしっかりした美しさに見とれてしまいました。)
身体の軸がしっかりしていないとしっかりと立って居られません。
インスピレーショントークとワールドカフェ
自己紹介をし、インスピレーショントークとして西川流の紹介VTRを拝見し、日本の伝統文化って何だろう?と心の中で浮かんできたことをワールドカフェ方式で語り合いました。
浅草で着物を着ている若い女性たちを発見して以来、密かに着物ワークショップの構想を抱いていましたので、その話題となり・・・
ちょうど前夜に場所はココ!がいいなと考えていたことを口にしましたところ、名古屋市内のメディア関係の方がその場所で特集をすることがわかり、
着物ワークショップが実現への一歩を踏み出しました。
フューチャーセッションでの出会いはアクションへの一歩!
大げさなタイトルですが、一昨年、今回と参加したフューチャーセッションでアクションへ進んでいく仲間ができたとの実感から、このタイトルをつけました。
一昨年、初めて参加したフューチャーセッションの中でのマジックテーブル*というワークでご一緒した三重県の保育園の園長さんとも、その後のつながりができました。このときはその方と2人だけのグループでしたが、お互いの想いが共通していることを知り、こんなところに同士がいた!ことを実感し、(このときは)何について、どうしたいと考えているのか、どうしたら実現に近づくのか、などについて話し合いました。
その後も、つながっている感覚があり、何かをしたいと思うときにはお互いに声をかけあったりしています。
具体的に少しずつ途切れない程度ではありますが、進めています。
*マジックテーブルは、命名こそしていませんでしたが、私もワークで活用していた進め方でした。(こんなことについて話したいということを紙に書き、似ている内容の仲間を見つけ、その中までグループワークをするというものです)
今回の出会いもアクションにつながりました。
今、具体的な着物ワークショップの話題が進行しています。(詳細は決まりましたら、ご紹介します)
具体的なアクションにつながっていくワークショップ、素晴らしいものだと思います。
株式会社フューチャーセッションズの代表、野村さんが「イノベーション ファシリテーター」と呼んでいるのがわかる気がしました。具体的なアクションとなって想いが形になっていくことこそがイノベーションなのでしょう。
こんなに楽しいイノベーションならどんどん、誰でも起こしていけそうです。小さなイノベーションの積み重ねがいつしか大きな社会的な動きになっている、そんなことを願い、予想し、その実現のためにフューチャーセション・ウィークを開催していらっしゃるのですね。
最後は
伝統文化を考えるフューチャーセッションは「なもじめ」で〆ました。
「なもじめ」も西川流からできた名古屋の〆方のようです。関東の「一本〆」、このごろあまりお目にかからない「三本〆」、九州にも独特の〆方がありました。
ちょうど拍子木もあり、きれいな音が出るコツもわかり、気持ちよく、名古屋の新しい〆方で締めくくりました。
「なもじめ」のナモは、名古屋弁の「○○だわなも。」とやさしい語尾からとったものだそうだわなも。
(https://www.facebook.com/namojime/photos/a.238343336365212.1073741828.238169153049297/238373979695481/?type=1&theater)
余談ですが、このとき、現在リハビリ中という家元のお母様、介護をしていらっしゃるお姉さまがご参加くださいました。
「お互いを尊重しあう中での意見や意思表明、話の受けとめ方」など、とても穏やかで思いやりのある3人のお姿がとても素敵だなぁとじっと見てしまっていました。
年齢を重ねていって、こんな時間を過ごしていきたないなぁと思いました。