2015-12-20 | ブログ
この一年、合意形成をするという場面でファシリテートしていることが多かったように思います。
振り返ってみて、限られた場面ではありますが、なんとなくコツがつかめてきたような気がします。
その前に
2012年にFAJ(日本ファシリテーション協会)の中部支部定例会で「合意は10分でできる!?~即効&納得の合意術~」というテーマで定例会を行ったことがありました。
https://www.faj.or.jp/modules/contents/index.php?content_id=1910
その内容はすっかり忘れてしまっていたのですが、レポートを読みかえし、この時に整理したコツはワールドカフェに近いものがあったのだなぁと感じました。
2012年に学んだはずのコツは
・前向きな問いかけを考える
・話し合いの前にメンバーの価値観を共有しておく(shared value)
・テーマについて、定義やとらえ方などをあらかじめ揃えておく
でした。
さてこのコツが実践に活用されたのか?ということが気になります。
今年つかんだコツは
実は対話(ワールドカフェのようなことを含めて)を行いました。
そして、ワールドカフェのハーベスト(収穫:対話の後の全体での共有)にこだわり、ハーベストの方法で参加者のみなさんが納得できる合意ができるのではないか?と仮説を立てて実践に臨みました。
会議の目的から何を合意すればよいのか?成果は何か?を念頭に、ハーベストの方法と問いかけを考えました。
実践の共通項はとてもシンプルなものでした。
・前向きな問いかけによる対話
・メンバーチェンジ
・参加者全員の前で、合意案を作っていく
ということでした。
対話した結果を全員で共有し、合意案ができるプロセスに全員で関与する、合意案ができていくプロセスが見える。
シンプルですが、重要なことなのだと感じました。
2012年に学んだことを実践した、ということに気づきました。きっと、http3年かけて実践する時が来たのだと思いました。
ワールドカフェの力
2012年の学び、2015年の実践、どちらからもワールドカフェのパワーとハーベストの方法が重要だということが浮かび上がっていました。
2015年はワールドカフェが考案されて20年です。
先日、ご紹介したワールドカフェ イベントで考案者のアニータ・ブラウンが言っていた「ワールドカフェの力」が心に沁みてきました。
http://social-acty.com/blog/1279/
対話には「問いかけ」が重要。
ということも体感しました。他の方がファシリテーターの対話の場面に参加すると、とても気持ちよく対話が進むときとそうでないときがありました。
これは、ファシリテーターの存在だけでなく、問いかけの力も大きいと感じています。
これからも精進してまいります。どうぞ、応援、よろしくお願いいたします。