2016-01-27 | ブログ
東京中央卸売市場(通称 築地市場、場内)の場外市場へ行き、朝の賑わいを体感してきました。
この秋、中央卸売市場が現在の築地から豊洲へ移転すると言います。場外市場は、現在の場所に残るとのことです。
(http://www.tsukiji.or.jp/related/future/)
移転先と築地では、少し距離があるので場外市場の仕入れはどうなるのでしょうか?
船で輸送というはいかがでしょう?「釣りバカ日誌」のはまちゃんが船に乗って通勤していたように、車で輸送するよりも時間が短縮されるのでは?天候に左右されてしまうかしら?といろいろと想像しました。きっと当事者の方々も模索の日々ではないかと思いました。
移転後も賑わいを維持しようと、場外の取り組みは活発なようです。
「築地こどもクラブ」で子どもたちが自分でつくる料理に挑戦できたり、
「趣味のカメラ箱」で場外市場の写真を募ったり
「TSUKIJI 食まちスタジオ」で調理機能付きのスタジオをつくったり
と参加型の取り組みは、食に関することもあり、たいへん魅力的です。ホームページも思わず見入ってしまいます。
秋の移転以降、どうなるのか?移転前に一度朝の賑わいを見ておこうと思い、出かけました。
(本当は5時からマグロの競りを見学できたそうなのですが、気が付いた時間が5時でしたので、あきらめました。こんなチャンスはなかなかありませんので無理してでも行くべきだったと反省。)
WEBで検索すると、業者の方は4:00~9:00まで仕入れをしていらっしゃるので、一般の人は9:00以降に行くのがベストとか。
9時少し前に到着しました。狭い歩道、路地に歩くのがやっとな程、たくさんの人がいました。業者の方は竹の籠を下げて歩いていらっしゃいました。竹の籠はこの頃では見かけることはありませんでしたが、ここでは、ちゃんと使われいることに、懐かしさや粋と感じました。
業者の方だけではなく、若者や外国の観光客もたくさん見受けられ、活気があふれていました。
そして、路地沿いにある食堂や、路にあるスタンドのようなテーブルで朝食をいただいている方もたくさん。
朝食を築地場外市場で!という、これも粋な築地の過ごし方ですね。
私は、2016年マグロの初競りで、1匹1400万円で落札したという「すしざんまい」で朝食をいただきました。
(http://ringosya.jp/tsukiji-maguro-sushizanmai-17616)
もちろん、該当のマグロではありませんでしたが、本場(?)築地のマグロ、美味しくいただきました。
秋の移転に合わせて、場外市場は「築地魚河岸」となり、整備されるそうです。
場外市場のような古くからある街並みがなくなってしまうのは寂しい限りです。アジア、日本らしい狭い路地の文化もなくなってしまいます。
もっとも、これは一時的に訪れる観光客としての想いなのかもしれません。文化を継承するという意味では素直に歓迎できませんが、普段、利用していらっしゃる方々はお天気も関係なく仕入れができるようになるので歓迎していらっしゃる方もいるのかもしれません。
移転後も見学して、比較してみたいと思いました。
*この写真は、歩いているときに見つけた「マグロ焼き」です。「たい焼き」ではありませんでした。
外はパリっとして、厚い皮とあんこで甘すぎず、おなかもいっぱいになりました。
中トロには、あんこと杏が入っており、杏が柔らかく自然な甘さで、この組み合わせも美味しくいただいてしまいました。