2017-06-21 | ブログ
先日、京都に行ってきました。
今の季節はアジサイや花しょうぶ、変わったところで半夏生と美しい花が見ごろでした。
紅葉の名所 瑠璃光院
今回は「青紅葉」をメインに行ってきました。紅葉の名所はそのまま青紅葉の名所でもあるのですね。(当然といえば、当然でした…)
紅葉がとても印象的で、一度、訪れてみたいと思っていた「瑠璃光院」。
4月15日~6月15日までが特別拝観だとか…。秋を待てずに春の様子を見に行ってきました。
瑠璃光院は、壬申の乱で大海人皇子が傷をいやしたという「釜風呂」が起源のようです。その後、平安貴族や武士のやすらぎの里になっていたそうです。
そして、大正末期から昭和にかけて大改造され、今の建物とお庭ができあがったとのことです。
http://rurikoin.komyoji.com/about/
行ってみると、玄関からお庭へきれいな(そして冷たそうな)水を配した、もみじの木々が見事なお寺でした。
そして、あこがれのお2階にある写経をするための書院へ。
ここでは、文机が窓口に並べられ、もみじを反映しており、水に映ったように見えます。
水に映る山や木は、美しさが倍増し、その静かなたたずまいに見入ってしまいます。それが、文机というのは初めてでした。
書院では、写経をする若い方々もいらして、少し驚きました。入口でいただいたセットの中に、ボールペンと写経の用紙が入っていました。
観光客が少なければ、気持ちを落ちつけて写経に取組めそうでした。(今回は、ざわざわしていましたので、集中するのは難しそうでした)
1階におりて書院に座り、お庭を見ていると、心が澄んでいくようです。きっと、こんな気持ちを味わいに訪れる人が多いのでしょうね…
そういえば、行く先々のお寺で座ってお庭を見ている人たちがたくさんいました。そういう楽しみ方をする人が増えているのではないか?と感じました。
御朱印帳
御朱印は
「もともとは、お経を書き写すして寺院に納める「納経」の証しとしていただくものでした。御朱印をいただく場所が寺院の「納経所」となっていることもありますが、これはその折の名残。時代を経て、お参りした証として授与されることが一般的になってきましたが今でも一部の寺においては、納経をしないと御朱印を授与していないところもあります。
現在の御朱印は、神職の方や住職が御朱印帳や納経帳に参拝した年月日、寺社名を墨書きし、朱印を押しています。寺社によって墨書きに寺社名やご本尊、御本殿の名称などが書かれます。また、押し印も寺社の個性を表すものが押印されるなど所によって異なり、そのバリエーションの豊かさを楽しもうと参拝の記録として集める人が増えています。(http://gosyuinbito.com/archives/1071より)」
とのことです。この頃、御朱印帳に墨書、押印していただいている人が増えたようです。以前は、御朱印をいただく観光客はあまり気にならなかったのですが、ここ数年、「あ。御朱印をいただいているのだな」と分かるほど並んでいるのが見えるようになってきました。
そこで、今回、御朱印帳を購入し挑戦することにしました。
やり始めると、「大人のスタンプラリー」のようなものだとタクシーの運転手さんがおっしゃっていましたが、本当にそうでした。
集めることが大きな目的になり、できるだけたくさんの寺社を訪れて、記載してもうらおう!という気持ちになりました。
自分で計画を立てて訪れる…大人が熱中できるものでした。(この日、20000歩近く歩いていました。夢中になるのも体調と相談しながらにしないといけませんね)
昔の人々も御朱印帳に記載してもらい、ページが埋まっていくのを楽しみに納経していたのでしょう。
(昔からの「ゲーム」かもしれません)
ゲームが楽しいのは日本人に限りません。外国の方も一緒に御朱印帳をもって並んでいました。
御朱印帳に記載される内容を見ると、祭ってある神様や仏様のお名前もわかります。どなたを祭っているのか、何を司っている神様なのか、どんな方なのか…を調べることで、改めて、由緒について知る機会にもなりました。
より深い、より楽しめる観光のきっかけになるのだなぁと思いました。
わが社のある岡崎市でも、御朱印帳が販売されている神社があるらしく…(https://ameblo.jp/sakurazaka128/entry-12136055676.html)
岡崎城のすぐ近くにある「菅生神社(すごうじんじゃ)」の御朱印帳が紹介されています。
菅生神社の前を流れる菅生川では、毎年花火大会が行われます。この花火大会は、今では「観光花火大会」となっていますが、もともとは菅生神社のお祭り(菅生祭)が発生のようです。(http://sugojinja.jp/whatisSugo.html)
地元なのですが、訪れることは稀でした。灯台下暗しでした…。〇十年ぶりに、行ってみます。
御朱印帳は、観光先の拝観を促すだけでなく、地元を見直す契機にもなりそうです。