2017-09-25 | ブログ
先日、ファシリテーション協会の定例会で「合意形成の基本」をしました。
(レポートはこちらです https://www2.faj.or.jp/base/chubu/report/20178/)
その時の感想や学んだことなどをご報告します。
『ディシジョン・メイキング』堀公俊・加藤彰、日本経済新聞社、2011年を参考に進めました。
この書籍の中には、意思決定の基本的なプロセス(初級編)
協調的な対立解消をして、合意形成する(中級編)
対話による合意形成(上級編)
の順に難易度が上がっています。
この中の、初級編にある基本的なプロセスを体験しました。
(画像はアマゾンより)
進め方は
120分程度
簡単なレクチャーとワーク、ふりかえり
で進めました。
「これからやってみたいこと2つを選ぶ」というお題です。
以前、基本的なスキルを学ぶ会(がれ~じと呼んでいます。学習・練習・からの・実践)で出された取組みたいテーマ30以上の中から、
選んでいきます。
ワーク①は、自分の取組みたいテーマを選んでグループで共有、さて、何にする?と話し合います。
ワーク②は、判断基準基準を考える→その基準で話し合う
というものでした。
結果は
今回は「取り組みたいテーマ」でしたので、判断基準をつくるために「そもそも、この定例会を選んだ理由は?」から入りました。
「もう一度、基本を学び直したい」「基本ってどんなこと?と興味があった」などが多く出ました。
ということは、ファシリテーションの基本は、この中のどれが該当するの?
その中でも一番の基本となるスキルは?どれだろう?
基本中の基本を探そう!
となり、決まっていきました。
ワーク①の結果とワーク②の結果を比べると、やはり、「そもそも」のところを確認し、その基準で考えてみようというほうが、納得が高いと思いました。
ワーク①の結果には「まぁ、基本どれでもいいよね。とりあえず…」という程度のコミットメントでした。
ワーク②の結果に対しては、「ファシリテーションの基本を学ぶなら、まずはこれ!」というもう少し強いコミットメントが生まれました。
次のステップである、実際に定例会で担当までするか?と聞かれたとしたら(実際には聞かれませんでしたが)、ワーク②なら、進んで手を挙げたと思います。
*納得した結果は、実行への意欲も培われるのだなぁと実感しました。
今回は、判断基準の決め方の部分を早急に進めてしまったなぁと感じています。
この判断基準をじっくりと話し合って決めておくことが合意形成のポイントなのだと考えているのに…
*どう判断基準を導き出すのか?そもそも判断基準ってどんなこと?から始めればよかったなぁ…
ファシリテーターとしてのフィードバックをいただいて、気づきました。とてもありがたい、貴重な機会でした。
*判断基準は対話によって引き出し、言葉にして共有することが重要なのですね。
どんなことを大切にしているのか?(インタレスト)を探って良く、探求していくと共通の思いが出てきて、その共通の思いを言語化して判断基準とする。
これが合意形成のポイントなのだと改めて体感しました。
基本と、いただいたフィードバックを忘れずに大切に、生かしてしていこうと思いました。