2017-10-14 | ブログ
今月初めの2日間に、名古屋市緑区の区政運営方針「みどりっちプラン会議」のファシリテーターを務めました。
とっても和やかな雰囲気の会になり、楽しく過ごさせていただきました。
そのご報告をします。
*みどりっちは、緑区のマスコットキャラクターです。
この会議は、今年で2回目とのことです。
2回目の今年は、より多くの区民に参加してほしいという目的で、日曜日の昼間と平日の夜の2回開催することになりました。
進め方は
ワールドカフェを行うのに適した2時間をいただきましたので、ゆったりとじっくりとお話ができました。
緑区の4つの重点項目(子育て支援、高齢者支援、観光推進、危機管理)に分かれて、1ラウンド。
次は、他に気になるテーマに移動して、2ラウンドめ。
最後に、1ラウンドめのテーブルに戻って、追加の書き込みを読んだり、他のテーブルのは話を持ち寄ったりする、3ラウンドめ。
ハーベスト(まとめ)は、「5年後、緑区でこんなことしたい、こんなことできるといいな」について、A4用紙に記入していただき、壁にはります。その後、区長と参加者で壁に貼られた用紙を見て、対話をしました。
区長さん、とっても柔らかく優しくいろいろな問いかけを投げてくださいました。(感謝です)
参加してくださった方々は
もちろん、緑区在住、在勤、在活の方々でした。2日併せて50人弱。名古屋市立大学の三浦先生のご協力もいただいて、緑区に関係のある学生さんもご参加くださいました。
両回に参加してくださる方も複数人いらして、ファシリテーターとしても大変うれしい会でした。
対話の内容を聞いていると、本当に緑区が好き!というのが伝わってきました。もっと語りたい!とのお声もいただきました。
会終了後、記念撮影をしたり、立ち話をしていたり、片付けを手伝ってくださったり…。その場をすぐに去らず、帰るのが名残惜しく思ってくださったようです。(これも、ファシリテーター冥利に尽きます。参加してくださったみなさん、区長さん、事務局のみなさん、そして名古屋市のコミュニティサポーターのお二人に感謝です!)
ここで、是非お伝えしたい方々がいらっしゃいます。
一人は、子育て支援の団体で活躍している高校生。2度参加してくださって、若さと情熱、なのに落ち着いた口調で語ってくれました。
もう一人(本当は6人です)は、就学前の子どもたちも参加してくれました。日曜の午後、パパとママに連れられてきてくれました。
始めは大人と同じように模造紙にお絵かきをしていたのですが、退屈になってきたのか、壁に紙を貼る準備でマスキングテープを切って壁にはっていくお手伝いをしてくれるようになりました。最後は、大人が壁に貼るお手伝いもしてくれました。
高齢の方も、「自分でできるよ」とは言っても、子どもたちが手伝ってくれることを喜んでいる様子が見られて、ほほえましい光景が広がっていきました。
小さいお子さんが同席してくれると、こんなに優しい場になるのだなぁと実感しました。
合意形成でも、やはり子どもがいてくれることが必要かも
元東京工業大学教授で、現在は一般社団法人コンセンサスコーディネーターズの桑子敏雄さんが、2013年の日経ビジネスで池上彰さんとの対談がありました。「社会的合意形成」をどのように進めていくのかという内容でした。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20130422/247049/
そこに、女性と子どもが会議の場にいることが重要なファクターだとおっしゃっていました。
それを読んで以来、自信を持って、会議には必ず女性を子どもに声掛けをして参加してもらえるようにお願いしてきました。
今回は、合意形成を目指してはいませんでしたが、女性と特に小さいお子さんがいらっしゃることが、場の雰囲気に大きな影響を与えるというのを実感しました。
そして、参加した大人のみなさんは、きっと、この子達のためにも自信をもって引き継いでいける地域にしていかなくては!という気持ちになってくださったのだと思います。
イメージだけでなく、実際に目の前に未来を担う人がいる、ということが大切なのですね。
さらに、うれしい参加は
子育て支援のサークルに入っているママとご一緒にパパ達も参加してくださいました。
「子守りで来ました」とはおっしゃっていましたが、もちろん、対話に入れる状況になるとテーブルについて参加してくださいました。(ママと交代でテーブルについてくださった方も!)
現役世代・子育てパパの参加は、地域に関する場面では少ないのですが、今回は意外に多く(30人中3人ほど。なんと1割)、パパが参加してくださったので、普段聞けない内容も聞かれました。
パパもいるということが、場の雰囲気をさらにやわらげ、楽しい場になるのだということが分かりました。
ワールドカフェという手法で和んだ場になるというだけでなく、参加するメンバーによっても場の雰囲気が変わりました。雰囲気が変わると話す内容にも影響があるのだろうと推察します。
さまざまな年代の方が参加することの必要性を再認識できました。
このような機会をくださった、名古屋市緑区のみなさんに感謝します。ありがとうございました。