2017-12-21 | ブログ
先日、小学校6年生に「租税教室」をさせていただきました。
税務署で講師養成講座を受け、税金が何に使われているかを問うDVDをお借りして視聴しました。
このDVDが侮れず…(「マリンとヤマトの不思議な日曜日」というタイトルでした。youTubeにもありました。)
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=2&cad=rja&uact=8&ved=0ahUKEwin9sjgmJvYAhVFyrwKHRglCKMQtwIILDAB&url=https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fwatch%3Fv%3DWfDSWNFlnZg&usg=AOvVaw29e6f7bwYN6US62jhg2rG5
小学校6年生向けのアニメです。
あらすじは、
ある日曜日、男の子と女の子の兄弟が目覚めると、税金がない社会になっていました。
道路を行こうとすると道路はボロボロで通行料まで取られる。
火事が起きたら、119番に電話しようにも消防車も来ない。
小学校も授業料がかかる…
お父さんは公務員なので、リストラにあい、仕事がなくなる
という、見ているのが辛くなるようなアニメでした。
そして、目が覚めて、税金を払っていてよかったんだね。という最後でした。
目には見えていないけれど、税金で賄われていることはたくさんあるのだなぁと改めて感じました。
小学校6年生に向けてプログラムづくり
アニメを見て考えたこと、考えてほしいことを小学校の45分授業(大学の授業の半分の時間)として行うには?
その中で(もちろん!)アクティブ ラーニングにしたいなぁと思い、プログラムを考えました。
1.4択のクイズを作成して、税金が使われているモノやコトを考える。
2.そもそも税金は何のために払うのか?についてグループワーク
3.2で考えた目的を果たすためにはどのようなことに税金を使えばいいと思う?についてグループワーク
4.ふりかえり
としました。
2.3.のときには、紙を付箋紙に見立てて黒板にグループ分けしながら貼ってもらいました。
やってみると
ついつい、クイズの解説が長くなってしまいました。
担任の先生のご厚意で、少し延長させていただきました。(申し訳ないです)
小学生は、そもそも税金は何のため?については、
・みんなが幸せに暮らすため
・国、県、市がよくなるため
という財政学の基本理念のようなものがささっと書かれました。
小学生、鋭いなぁと感心してしまいました。
何に使ったらよいと思う?については
・保育園を造る
・小学校を修繕する
・道路を修繕する
というような答えもありましたが、なんと。
・災害にあった人のために使う
という答えが複数ありました。
大人よりも、社会全体のことを考えているなぁ。小学生、侮るべからず!です。
感想、その後
この授業をさせていただいて、改めて税金について考える機会をいただけたことに感謝します。
大学の講義中、最後に時間をとって、クイズだけやってみました。学生でもどこに税金が使われているのか少し迷いました。学生のほうがいろいろな知識があるので、全部税金が入っているよねということで迷ったこともあったようです。
そもそも税金とは?その目的を達成するためにはどのように使えばよいのだろうか?ということだけでも、対話のテーマになりそうです。哲学を考える「哲学カフェ」というのがありますが、税金を考える「税金カフェ(では、あまりにもストレートすぎますね)」に参加してみたいなぁと思いました。
「税金カフェ」→「財政カフェ」→「私たちの暮らしを良くする税金について対話する」…素敵なタイトルが浮かびません。残念です。