2018-05-15 | ブログ
先日、岐阜県多治見市にある「織部ストリート」に行きました。
愛知県瀬戸市、岐阜県土岐市、美濃市、多治見市などこのあたり一帯は、陶磁器に適した土があるようで、窯業が盛んです。
多治見市内に「織部ストリート」があり、陶器のお店(たぶん問屋?)やカフェなどが集中している地域があります。
古民家を店舗にしているものが多く、散策が楽しいエリアでした。
織部焼は
千利休の弟子、古田織部が指導して創作され、奇抜で斬新なものから始まり、大量生産されていたとのこと。
ただ、千利休の切腹により古田織部の関与を示すものが廃棄されたらしく、織部焼自体もしばらくの間、廃棄されていたとのことでした。
https://ja.wikipedia.org/wiki/織部焼
岡崎市で育ったので、小学校、中学校での図工や美術で焼き物をつくるときは、必ず、織部焼でした。
焼きに出すと、独特の緑色の作品ができあがってきたものです。
当時は理解できませんでしたが、今ではこの緑色が深く味があるような気がしています。緑色以外は織部焼ではないような…。
散策の途中で、素敵でお値打ちな陶器も入手。今は家で大活躍しています。
修道院、発見!
そして、マップの隅にあったのが「修道院」
織部ストリートから徒歩15分ほどと記載されていました。
この修道院は葡萄の栽培とワインをつくっていて、結構有名なようです。
「神言修道会多治見修道院」http://svdtajimi.com/index.html 昭和5年に設立されたそうです。
修道院と言えば、教会。誰でも入室可能のようでしたので、遠慮しながら入ってみました。
中は撮影禁止でしたが、とても厳かな空気が漂っていました。
つつましやかで、整然としていて、清潔。信者さんたちが大切にしている気持ちが伝わってきました。
本格的な教会で、キリストの生涯の部屋(何というのでしょう?)が側面にありました。
そして、修道院のお庭で一休みさせていただきました。
ボランティアの方がお庭の草を取っていらして、信心の深さを感じるとともに、生活の中の信心・宗教というものについて建物から考える機会になりました。
お土産は
最後に、織部ストリートに戻って遅い昼食。
何をいただこうかとマップを見ながら、あれこれ楽しく考えました。
やはり、観光に「食」は欠かせませんね!
もう一つ、欠かせないものがお土産。
特に陶器は、何を乗せようか?どんなお惣菜が合うか?など、食事の度に楽しい気持ちになれます。
そして、この陶器は多治見で買ったんだと想いを馳せ、その時一緒に行った友人のこと、買ったときのエピソードなどを思い出します。
物語りを連れて帰るのがお土産なのかもしれません。
観光に必要なものは、
その土地の持つ時間のパワーを感じるモノやコト。
それを表現するマップ。
そして、食。
そこでの物語り、と、それを体現しているお土産。これは、写真でもいいかも。
ではないかと思いました。
まちあるきをするというのは
まちあるきをして、お気に入りのものが増え、楽しい物語りに囲まれて暮らす…。
まちあるきをすると、日々の生活に潤いが増えていくのかもしれません。
歩数も増えますしね。