2020-07-14 | ブログ
映画「こどもたちをよろしく」というのがあります。(現在、全国の映画館を巡回中)
http://kodomoyoroshiku.com
この映画の紹介文を読むと…
なんともやるせないのです。
性的虐待やいじめなどの問題をあつかっていて、見る前からつらいのです。
で、なかなか観に行けませんでした…(まだ、行く勇気がでません)
でも、対話会があると知り、おそるおそる参加しました。
映画を観ていないから大丈夫かな?と心配しつつ…
参加した後では、「よし!勇気を出して行ってみよう!」と思えました。
大人として、こどもたちの現状を知らなくては!
■この会のプログラム
この対話会のおおよその流れは、企画をした寺脇研さん、前川喜平さんの対談(司会は上井さん)と参加者の対話を2セッションでした。
対話のセッションは4人ずつ。
初めての方と、なんと懐かしい方ともご一緒できました。
同じ対談を聴いたからなのか、近い目的を共有しているからなのか、20分の時間は盛り上がり、足りないくらいでした。
グループでは、保護者や教員、校長先生という立場からのそれぞれの感想や話題が出ましたが、子どもを愛しんで育てようという気持ちが伝わってきて、とても温かい場になりました。
もちろん、対話も自分のことを言うだけでなく、ちゃんとかみ合っていて、その場にいるだけで気持ちの良い場となりました。
■ファシリテーターで雰囲気が異なる
グループでご一緒した方々ももちろんですが、ファシリテーターのマインドがこんな温かい場にするんだなぁと思いました。
リアルというか対面というか…ではファシリテーターの包容力や在り方がその場を創ると思えるくらい、雰囲気を左右します。
たとえ同じ問いかけの言葉を投げかけたとしても、本当に異なります。
オンラインでもそこは変わらないのだなぁと思いました。
そして、ファシリテーターの在り方を感じるのは、自分が参加者としてその場にいるときです。
スタッフとしているときは、自分のすることに集中しているので、少し難しいです。
そして、さらに難しいのは、自分がファシリテーターとして立っているときに、どんな雰囲気を出しているのかを知ることです。
(知ることはできませんね。自分がファシリテーターをしているのを参加者として見るなんて…)
その場にいる方にフィードバックしていただくしかないです。
的確なフィードバックしてくださる方が近くにいることは、本当にありがたいことなのですね。感謝です。
■対話会の内容が心に残りました
・自分で考え、行動できる子どもに!
対談の中で、寺脇さんがゆとり教育は自分で物事を考えて、判断し、行動できる子どもを育てるためだったとお聞きしました。
確かに、部活や塾に行っていると自分の時間はなかなか取れません。というか心の中にぽっかりとした部分がないと物事をじっくり考えるということは難しいですよね。
原稿のネタ探しや書き方を考えるとき、研究をどんな風に進めていこうかと考えるときなども、ゆっくりとお湯に浸かったり、ぼーっとしたりする時間を持ったりする中で浮かんできます。
子どもたちにも必要な時間なのですね。
・どんな社会を子どもたちに残すのか?
もう一つ、自分で考えることができる子になるために!と考えたきっかけが「阪神淡路大震災」だったということです。
東日本大震災、豪雨災害、コロナ禍…たくさんの災害のたびに人間は、自分たちの在り方をふりかえり、大人は子どもたちに何を残していけばいいのだろうかと考えるのだなぁと思いました。
大人として、子どもにどんな社会を残していけるのか。
これは、まちづくりにもとっても大切なキーワードです。ワークショップのはじめにこのことを考えると、参加する大人も未来を考えます。子どもたちにどんな社会を残せるのか?をご自分の子どもや孫の顔を浮かべながら考えてくれます。
子どものパワーは、とっても大きいです。そこにいなくても大人の気持ちを前向きにしてしまいます。
その子どもたちが、その場にいてくれたらどんなに力強い大人へのメッセージになるでしょう!
■まちづくりにも!
子どもをはぐくむということは、家庭や学校だけではない。地域の力が必要だ!と言われます。
社会全体で子どもを、はぐくんでいくためのまちづくり!ですよね。
対話会に参加して、何のためにまちづくりのお手伝いをしているのかを再認識できた、とてもありがたい時間でした。