2020-11-25 | ブログ
先日、FAJ(日本ファシリテーション協会)の中部支部の定例会に参加しました。
失敗事例から学ぶことを目的としていました。
事例を出し合って、プロセスをふりかえり、学びにつなげようという会です。
(https://www.faj.or.jp/base/chubu/event/20201121-11183/)
参加したみんなで事例を出し合い、2つの事例をピックアップして行いました。
一つは部下にファシリテーターを任せたところ、話が横にそれてしまい、会議が進まなかったっという事例。
もう一つは人事評価の会議がいつも揉めてしまい、決裂してしまうという事例でした。
「話が横道にそれてしまう」事例では、プロセスを逆からたどっていきました。
・会議の目的と目標を明示し参加者が共有することがまずは重要。
←これができれば、全員が今日はここまでいくのだな、いきたいねと合意ができます。
・話がそれたときは、パーキングロット(板書するときに、ホワイトボードのすみに書いておく)に置くこと
←これがうまくてきると、ホワイトボードにはゴールに向けた話し合いのみがメインの場所に書かれているので、より、話がそれにくくなります。
「人事評価会議」でも、同じフォーマットですすめようとしました。
が!そもそも会議の目的は共有されているのか?
いや!その前にその会議は必要なのか?参加者はその場をどのようにとらえているのだろうか?などが話題になりました。
会議プロセス前の段階からのふりかえりをしました。
この定例会に参加してみて、分野は異なっていてもファシリテーターとして、共通する事柄がたくさんあると思いました。
ファシリテーションの基本は同じ!
・目的(ゴール)を参加者とともに共有すること
参加者のゴールに対する必要性の共有や納得も必要
・そのゴールにむけての進め方も共有すること
・そもそも、その会議で何をしたいのか?何を目指しているのかを確認することが最も重要
などでした。
そして、そこから、次のステップを考えていく。
順に一歩ずつ合意を取りながら、確実に進めていくことが大切なのだと改めて感じました。
そして、その趣旨にあったフォーマットがあると話し合いがよりスムーズに進むこと、発見が多いこともわかりました。
(適切なフォーマットを作成するのも、ファシリテーターの力なのかもしれません)
定例会では基本ができているという前提で、もっと次のステップに早く行けるようななことをやってみたい!という会が多かったのですが、じっくりと「ファシリテーションの基本」について考えることがいかに重要なことなのかを改めて感じる会となりました。
そして、みんなで対話しながらふりかえることも貴重な時間だと思いました。