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小学校も「まちづくりとSDGs」勉強するんですね!

2022-05-11 | ブログ

先日、愛知県安城市の小学校の総合学習の時間に「まちづくりとSDGs」の話題でお話&ワークをしてきました。
6年生2クラスを合同でお話させていただけるとのこと。とってもうれしくて、ついついがんばってしまいました。
昨年度は、1年かけて「まちづくり」について学んでいらっしゃいました。
まちのことをみんなで調べたり、JICAの人や市役所の人のお話も聞いたとのことでした。

そして、今年度は…
一人の活動が国際理解やSDGsにつながっていくということを伝えたい!とのことでした。
そこで、私のやってきたことの事例を話してほしいとのオーダーでした。

どんなお話がいいのか?とっても悩みましたが…

非営利組織の4世代のお話と事例として、BIDと先日の東近江市でのことをお話しました。

非営利組織の4世代
非営利組織の4世代は、デビッド・コーテンが言っている理論です。

(筆者作成)

非営利組織が何を糧に、何が発端で発展していくのか?を4世代に整理したものです。
非常勤をしていた大学の「ボランティア実務」という授業でお話ししていたものです。
小学校6年生には早いのでは?とも思いましたが、ここは、ちょっと背伸びしてもらって!

 

BID(Business Improvemento District)

イギリスが発祥だと記憶していたのですが…(なんと!修士課程に入った年にゼミで輪読した本にあったのでした)
町の中のダウンタウンがお金持ちの人が郊外へ引っ越し、ゴミが散乱し始めると、街中の不動産価格が下がっていく…
このような状態を変えたい!と掃除を始めた人がいました。

その行動は他の人を巻き込みはじめ、町がきれいになっていきました。
すると、不動産価格が戻ってきた…それをBIDという組織にして管理運営していく。というものです。

それだけではなく、近年は「社会奉仕」という意味で、保護観察の人や社会貢献をするよう指導された人たちを受け入れて更生に役立っているそうです。世界に広がりつつある考え方です。(もう、10年以上前の文化政策学会での報告をしていた方がいました)

以上のようなことをお伝えしました。

もちろん!一人でがんばっている若き活動家グレタ・トゥンベリさんもご紹介しました。

1人の想いがある人が行動をし続けると、いつか、理解者が現れ、実現していくのですよね!

ワークももちろん!

写真を撮らなかったのは、とっても残念なのですが(学校内で写真を撮るのが憚られて…)
住み続けられるまちの要素を考えてもらい、
マグネット・テーブル(話したい話題に人が集まって、話し合う)でグループをつくって、
「みんなで住み続けられるまちがこうしてできました。」というストーリーを作ってもらうことにしました。

マグネット・テーブルのインストラクションは主任の先生にお任せしました。
とっても丁寧にひとつずつ行動を分解して、子どもたちに伝えてくださったのが、とっても印象的でした。
大人を相手にワークショップしていることをふりかえると、参加者のみなさんが拙い説明を理解する努力をしてくださっていたのだなぁと痛感しました。
(今頃ですが、みなさま、ありがとうございました)
学校の先生のインストラクション!すごいです~

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今回の特にうれしかったことは、マグネット・テーブルで話し合う
というのを先生が気に入ってさったようです。
「ふだんは、固定した班でグループ学習をしているので、話し合うことには子どもたちは慣れているんだけど、こんな風にグループをつくっても、ちゃんと話し合いができるんだね」
そして、ふだん大人しい(らしい)子が、発表してくれたことにも、先生が驚かれました。
「きっと、話したいことを話したから、自信がもてて、発表したんだろうなぁ」とのことでした。

このコメントは、 ファシリテーター冥利につきます!
とっても、うれしいお言葉です!!

今まで学んできたまちづくりのこと、ファシリテーションの技。
自分自身のふりかえりになった、ありがたい機会となりました。

これからの社会を担っていく子どもたちに想いを伝えたり、一緒に考えたりできる機会をいただけて、本当に感謝しています。
ありがとうございました。

また、お話ししたいなぁ。
 

 

 


 
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