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「こども哲学カフェ」から発展した、うれしいお知らせ

2023-02-21 | ブログ

一昨年から、監事をしている子育て支援の団体が行っている学童の事業。
この中の一つのメニューにしていただいている「こども哲学カフェ」。

小学校1年生から4年生と「気になっていること」「不思議だなぁと思っていること」について対話します。
内容は、社会問題や理科的なことまで盛りだくさん。
(哲学からかけ離れている話題が多いのですが)

この対話の中で、気になったことを自分で掘り下げて考えて、
中日新聞主催の「新聞切り抜き作品」「子どもと先生の新聞コンクール」大賞を受賞したとのこと!
2023.2.20日の中日新聞に大きく掲載されていました。

中日新聞朝刊2023年2月18日

受賞したこどものお母さまが教えてくださいました。

暴力について語ることは、なんとなくタブーだと思っていたところ、
「こども哲学カフェ」で取り上げて対話したことで、
「ああ。口にしていいんだ。考えていいんだ。」と思ったみたい。
とのことでした。

そこから、学校でも、学童でも扱った「SDGs」についても考え、
「子どものしあわせ」「せんそうのない国」に発展させて考えてくれたようです。

そして、よく見ると「みんなちがって、みんないい」にも「こども哲学カフェ」で話し合ったことが!

新聞の写真に「『らしさ』、決めつけないで!」という切り抜きを見つけて、これも、こども哲学カフェで扱ったなぁと
覚えていてくれたことに感謝しました。

このときは、ジェンダー問題(というと難しいですが…)を取り上げました。
参加者の女子が「よく、女のクセに。って言われるけど、なんで?」という疑問を挙げてくれたので、
みんなで対話しました。
そのときのことが心に残っていたのですね…

「こども哲学カフェ」でみんなで対話したことを、忘れずにSDGsという括りの中で整理して発表してくれた!
もう、うれしいことこの上ないです!!
やってよかった!!と思いました。

これは、もちろん、ご本人の努力と探究心はすばらしい!です。
でも、ちょっとだけ…こども哲学カフェも役立ったと思いたい。
自画自賛ですが…

「気になること」を出してもらって、この中から何をテーマにするかを選びます。

実は、「こども哲学カフェ」開催のきっかけは、

2020年4月に日本ファシリテーション協会(FAJ)でオンライン哲学カフェに参加しました。
そのときに、哲学カフェでの対話の楽しさに触れ、実際にやってみたい!と思いました。

この時は、コロナ禍で外出も憚られる状況でした(遠い過去?)
FAJは、毎月開催している各支部の定例会を一斉にオンラインに切り替えました。
そこで、「オンライン哲学カフェに挑戦」に参加したのです。
遠隔地にいても、参加できる!交通費も移動の時間も不要!で、ありがたく参加してみました。

そこで、対話を重視する哲学カフェ
(このときは、哲学の大学の先生がファシリテーターを務めてくださって、とっても哲学が身近に感じられたのです)
の楽しさと探究の魅力に引き込まれてしまいました。

大人と哲学カフェをするのも楽しいけれど、子どもたちとできたら、また違う楽しさがあるだろうなぁ。
と、子育て支援団体の代表に相談したところ、二つ返事でOKをいただきました。

という経緯があります。

​哲学カフェ、子ども哲学カフェについての書籍を読み、動画も見て、事前の勉強もOK!
イメージを固め、プログラムも作成して臨みました。

小学校1年生から4年生のこどもたちといろいろと対話をしました。
内容は、さまざま。
科学的な話題のときは、みんなで「なぜだろう?」とまず考え、インターネット検索して裏付けることをしました。
そして、退屈しちゃう低学年向けに、最後に今までの対話からイメージを描いてもらうという、飽きない工夫も入れたりして。

最近では、おしゃべりが大好きなこどもに、
「あ!哲学カフェの先生だ!今日は、哲学カフェなの?哲学カフェやりたい!」
と言ってもらえるようになりました。

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喜んでくれるこどもがいるなんて、本当にありがたいです。
そして、大人の私も、いろいろと勉強になります。
「え?そんな仕組みになっていたのね~」と一緒に探究していけます。

自分で探究していける人になってね。と願いを込めて、対話を楽しんでいきたいと思っています。

みなさまのご声援、よろしくお願いします。

ご参考までに、参照した書籍をご紹介します。
『哲学カフェ!』小川仁志、祥伝社黄金文庫、2011年
『僕らの世界を作りかえる哲学の授業』土屋陽介、青春者出版社、2019年
『哲学カフェのつくりかた』鷲田清一(監修)、カフェ フィロ(編)、2014年


 
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