2023-05-14 | ブログ
こども基本法が施行されました。
あまり聞こえてきませんが、ゴールデンウィーク中の中日新聞は「こども」の特集でした。
こども基本法、こどもの権利条約、こどもの参加…
いろいろな視点からの特集でした。
では、なぜ「子どもの参加」が必要なのでしょうか?
条約に記載されているから?
こども基本法に定められたから?
・・・
(https://kodomokihonhou.jp/about/ より)
子どもの参加の理由
なぜ?という問いについての答えは、なかなか明記されていません。
社会の一員、基本的人権、次世代の担い手、社会の宝。
などなど、それなりの理由になっていました。
もちろん!自分なりに考え、一応の結論は出ていました。
ところが、
5月14日のTVの番組で次世代を担うことについて具体的にコメントしているコメンテーターがいました。
「地球温暖化などの環境問題、財政赤字などのたいへんな課題を引き継いでいくのは、今の、そしてこれからの若者なんだ」という趣旨のものでした。
このコメントを聞いて、こどもの参加の理由はこれだ!と思いました。
今まで、他人と「子どもの参加の理由」について議論したことがなかった(💦)とふりかえりつつ…
(きっと、みんな興味ないよね。と勝手に割り切ってしまっていたなぁと反省もして)
自分たちが背負うことになる将来の日本、世界、そして、地球について、
自分たちも意見を表明し、参加し、その意見を反映させて初めて、責任を背負うことができる!
ということなんですね!!
(アマゾンより)
そうなってくると、グレタ・トゥーンベリさんが言う「変化をもたらすために未熟すぎることはない」。
自分たち(子ども、若者)の決定には自分たちで責任をとる!取らなくてはならない。という覚悟なのかもしれません。
好むと好まざるに関わらず、今の社会は次世代が担っていくしかないのですもんね。
大人は、どんな社会を次世代に引き継いでいくかを考え、行動しなくては!となってきます。
私が企画するワークショップでも、第1回は、「どんな社会を子どもや孫に引き継いでいきたいですか?」を話し合います。
そこには、大人の責任が問われています。
(もちろん、明るく希望が持てるような社会を残していきたい!と合意されます)
大人一人ひとりの想いは同じ方向なのに、集団になると異なってしまうのでしょうか?
大人個々人の想いとは別に、子どもが将来に希望がもてない社会になってしまっているのですね。
(内閣府の調査https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26gaiyou/tokushu.html より)
若者も立ち上がり始めた!
ここ最近聞こえてくるニュースがあります。
「若者の被選挙年齢の引き下げについて」です。
日本での選挙権は18歳に引き下げられました。
が、被選挙権は従来のまま。
衆議院議員、県会議員、市町村長、市町村議会議員は25歳
参議院、は30歳
です。
そこへ、被選挙年齢に満たない若者が立候補を表明し届け出をしたところ「不受理」となったことに対して、10人で国を相手に集団訴訟を起こそうという動きがでています。(https://www.nhk.or.jp/shutoken/chiba/article/012/06/より)
若者の声を反映するには、やっぱり若者自身で伝えることが一番確実ですもんね。
以前、調べたところでは、スウェーデンでは18歳の国会議員、デンマークでは18歳の市会議員がいたりしました。(2019年にはフィンランドの首相サンナ・マリーンさんは世界で最年少の34歳で就任しました。)
若者の声が通りやすく、同世代の共感も得られそうです。そして、投票行動にも影響が出そうですよね。
杉並区では、若い女性の区長が市民の力で当選し、区長自ら「投票率を上げる!」と活動したことから、投票率が4.0ポイントも上がり、女性の区議会議員が半数以上になったことが注目されています。共感があれば、政治に関心を持ち、投票行動に出る。ということが明らかになりました。(https://www.asahi.com/articles/ASR5144GHR51OXIE00L.html より)
今までパワーを抑えられてきた女性・若者が活躍すると…という成功事例なのでは?と思いました。(もちろん、本番はこれから!ですが、今後がとても楽しみです)
フィンランドやスウェーデン、イギリス…これらは、私が興味の赴くままに乱読した書籍検索ではありますが、(なので、もっとたくさんの国で行われていると思います)いずれも子どもの時から「参加するとは」「自分たちの意見で社会を変える」という教育をしています。
選挙年齢の引き下げとともに、被選挙年齢の引き下げと、自分の行動で社会が変わる!という体験も必要なのだと思いました。
子どもの参加の理由
こうなってくると、「子どもの参加」は、社会のため、将来のため。というよりも、今を生きる人たちのために必要なことだと思えるようになってきました。
子どもの純粋な気もち。パワーが社会を変える核になっていくような気がします。
そして、社会が変わっていくことで、そこに住んでいる大人も住みやすい社会になっていくのでは?と。
子どもが参加するいうことは、結局、大人のためでもあるようです。
話は飛びますが、SDGs(持続可能な社会)の実現も、子どもの参加がカギなのかもしれませんね。