2024-02-26 | ブログ
1月21日に名古屋弁護士会主催の講演会に行ってきました。
『檻の中のライオン』を書かれた楾大樹弁護士の講演会。
ちらっと読んでいたこのご本の著者の話が聞ける!ととても楽しみに
(サインしてもらう!と思い、本も持って!)行きました。
会場は暖かかったものの1月。なのに、ご本人は半袖のTシャツ1枚。
寒くないのか?後から1枚着るのか?と要らぬ心配をしてしまいました。
ずっとTシャツ姿でしたが、公園が始まると、なるほど~寒くない理由がと分かるのでした。
(とっても軽快だけれど、スピーディ。しゃべりまくりな感じでしたので熱くなり、Tシャツ姿でなければ、持たないのだと納得)
受付でいただけるのは、なんと憲法99条全てが書かれたクリアファイル!
ご本の中に出てくるライオンのイラストも入って、ちょっと見る気になれるものでした。
(文字だけが並んでいると、見る気力が…。イマドキはデザインが大切と思いました)
ご講演では、何度もこのクリアファイルを開いて、条文を確認する場面がありました。
なので、便利便利。
そしてなんと!参加者の中に小学校5年生の子どもが~
きっと一緒にいらしたお母さまの影響なのでは?と思うのですが、
講演中は積極的に発言していて、頼もしい!未来はまだ明るい!と思わせてくれました。
講師の楾さんもついつい、その子に振ったりして(笑 気持ちは分かります)。
(楾さんのfacebookより)
檻の中のライオン?
このご本、ライオンの話でも、動物園の話でもなく…
クリアファイルに書かれている「憲法」の話です。
ライオンは権力者。檻は権力者の力を封じ込める憲法だったのです。
学生の時に、授業で先生が言ってたなぁと思い出しました(笑)
改めて確認!
憲法第99条にありました。
「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」
憲法は、一人ひとりの力は弱い国民に向けたものではなく、権力を持った、法の執行、法を作る人たちに向けられたものでした。
権力は濫用されがちなので、檻を造って権力を入れておこう!というものなのですね!
何を守るのか?
それは、国民主権、基本的人権、平和主義
この3つの原則を守るのが憲法でした。
これらを守るよとライオンに言っているのでした。
先日から私の課題となっている「マイクロアグレッション」(FAJの定例会でやってみました)は、掘り下げて考えると、基本的人権を侵すものでした。
(人権侵害するのは、このときは国民の間ですが。守るように仕組みを整えるのがライオン)
今のテーマにはまっていることに、ちょっとうれしく、やっぱりねと思える時間でした。
いろいろなことが、憲法レベルで守ろう!と宣言されているというのは、心強いことでした。
最後の最後、どんな法律が該当するのか?分からない、判断ができないときは、憲法のどの条文に記載されているのか?はとても大切だよね、と思いました。
そして、それは「国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない(第12条)」とありました。
そうかぁ。誰かにお任せではいけないのね。
まずは、憲法を知ることからから!始まるのですね。
そのためにも、このクリアファイル、使い易いです。
手軽に一覧できます。
あれ、それはどこにあるの?とササっと探すことができました。
(それを想定していらっしゃるのだろうと思います)
せっかくいただいたクリアファイル。
いろいろとふりかえってみるときに、隣においておくと、よりふりかえりが深まりそうです。
半袖Tシャツを着て考えてみようかなと思う、熱い講演会でした。
ファシリテータ―としては?
基本的人権の自覚はファシリテーターとしても大切。
マイクロアグレッションでも、話している最中に、今の発言は差別意識が根底にないだろうか?を考えて、介入しなければなりません。
とても、瞬発力が求められます。
瞬間に「これは、差別。この人はどこまで自覚して発言したのだろうか?非難にならないような指摘の仕方は?」など、考えなくてはなりません。
普段から、マイクロアグレッションなのか?この場合はどうなるのか?を気にして話し合いの場にいるようにしなくてはなりません。
まずは、「?」と思う発言を検討して(発言しなくても良いから)にも参加してもらって…
できれば、皆さんにも参加してもらって
個別の事例をか差寝ていくのがbetterではないかとおもっております。