2024-12-31 | ブログ
人工知能学会の中の市民協創知研究会(通称:みらいラボ〇〇)という研究会があります。
https://sigcci.github.io/sigcci/
目的は、
「研究会開催地域のコミュニティに積極的に働きかけ,中高生や高齢者を含む市民と研究者との共創を試行する場を提供し, 学術研究として広く国内外に発信する場を提供する.さらに,地域横断的あるいは組織横断的に方法論を共有し横展開する等の取り組みや, 地域や組織を超えたより大きな集合知に繋がる協働・共創の取り組みを目指す.」
となっています。
人工知能が市民の生活のどこに、どんなふうに役立つのか?についてフィールドを設けて研究してみるというものです。
第3回のなごやで、未来茶輪について発表して、ベストプラクティス賞をいただきました。
https://sigcci.github.io/sigcci/conf3/index.html
さて、開催当初から現場とオンラインのハイブリッドで行われています、この研究会(さすが!IT関係のみなさま)。
体調が不良でも、現地が遠くても参加できます。
今回は、せっかくの名名古屋開催なのに、体調不良のためオンライン参加となってしまいました。
オンラインでも発表は、楽しく参加することができました。
↑今回の開催場所は、中川運河沿いにできた「にぎわい交流拠点:パレット」でした。
大学院生さんたちが主に発表してくださったのですが…
自然言語処理関係の方が多くて…
ファシリテーションの視点からみても、とても興味深いものが多くありました。
・会議が停滞すると問題提起してくれるとか
・この意見は賛成・反対だと判断してくれるとか
こんな機能があったら、会議ファシリテーションもラクになりそうな機能いろいろでした。
自然言語処理での言葉の流れとの違い(今後の課題です)
いままで、日本ファシリテーション協会(略してFAJ)で学んできたファシリテーションの捉え方と異なる捉え方が多々あり!
(すみません、ここは、今後、もっと明確にお伝えできるようにしなくては!と考えています)
戸惑ったり、メモしたり…
新しいことを学べる場になっています。
成田祐輔さんの『22世紀の民主主義』では、人が考えていることを勝手にAIが抽出して、政策をつくってしまう!という将来像が示されています。
ファシリテータ―としては、仕事がなくなってしまう?(笑)
という話ではなく…
人が本音で考えている事と、人に伝えるときの言葉は違うものだと捉えています。
全員が本音を言えば、世の中が良くなるとは限りませんよね。
(建て前(あるべき姿)を語ることで理想の社会を目指していけるということが根底にあります。)
余談ですが、NHKのドラマで「17歳の帝国」というのがありました。
https://www.nhk.jp/p/ts/VNXRGXV8Q3/
これは実験都市で、全国から選出された人が(なぜか20歳前後の若者)選出され、そこに住む人たちの考えていること(膨大なデータ!)をAIがまとめて政策にしてくれる…というような内容だったと記憶しています。
これが真の民主主義だ!とばかりに
そこで生まれる矛盾にどう対応するのか?みたいなことを描いていました。
何を大切にして、何を活かしていくのか?という選択がカギになるのかもしれません。
余談に走りすぎてしまいました💦
自然言語処理、ビッグデータの活用といっても、やはりベクトルをどこに合わせるのか?
修正可能か?
それはどの時点なのか?
修正するに際してのベクトル・方向性をどこにもっていくのか?
その決め方は?
などなど…
考えておきたいことは、たくさんあるのだと思いました。
その中で、
人と人が話す時のファシリテーション(リアルとオンライン、時差もあり)
人とAIが対話するときのファシリテーション
AIとAIが対話するときに人はどのように介入するのか?
など
ファシリテーションの仕方、にも新しい分野が生まれることになりそうです。
2024年もお付き合いいただき、ありがとうございました。
みなさまに幸せな一年が訪れることをお祈りしつつ…
良いお歳をくださいませ。