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自分の気持ちを言語化するには「推し」から?

2025-01-15 | ブログ

『「好き」を言語化する技術』という本を見つけました。
「​言語化」するには?を密やかなテーマにしてきたので、「これはステキな出会い!ここで大きく区切りがつくか?」と期待して読みました。

「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない (ディスカヴァー携書)(アマゾン https://x.gd/srYdl より)

なぜ言語化?

なぜ、言語化?と言いますと、
大学の講義の後で「ふりかえりシート」を学生さんに書いてもらっています。
人によって、書く量に差がありすぎて…

自分の気持ちをたっくさん書いてくれる人は2割くらい。(とても読み甲斐があり、うれしいです)
一言で終わってしまう人も1割くらいいました。(2行は書いてねっていったのに…)
ということがあります。

『他者の靴を履く』で読んだ衝撃的なフレーズがあります。
「自分の気持ちを言語化できないと、心がスッキリせずにモヤモヤ。いつのまにかストレスがたまり、うっぷんになり、暴力として出てしまう」というものでした。
『ケーキの切れない非行少年たち』でも、同様のことが書かれていました。

自分の気持ちをちゃんと言語化する!というのは、とても大切なことだったのです。

もちろん、学生さんたちがそうなるということではないです。
ただ、将来、社会に出たときに、とても苦労するのでは?と思ってしまいます。
私は、若い頃、会社での人間関係がうまくいかず、ストレスをためたなぁという経験がりまして…
しなくても良い苦労はしない方がいいかと…。そして、自分の感情を言語化することで、ストレスが減るのであれば!

と思い、ふりかえりシートを活用して、言語化することを身に着けてほしいなぁと思ったのです。

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今期の授業では

ふりかえりシートに、丁寧に問いを書くことにしました。
例えば、ワークの後に感想を書いてもらうところで、今までは「やってみた感想は?」のようなフランクな書き方をしていました。
すると「楽しかった」「面白かった」で終わってしまう…(それは、そうですよね。聞かれたことに答えるという高校までのテストの回答と同じであれば)

でも、これでは2行になりません。
きっと学生は、「聞かれたことには、答えた!それ以上、何が聞きたいの?」と思っていたのではないか
これ以上、何を書けと?思ったのでは?と想像します。

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これは、聞き方が悪かった、と反省しました。
そこで、気持ち・感想を言語化するには、どうしたら良いのか?質問者の私が求めているのはどのようなことなのか?を細かくして聞いたみよう!と取組みました。

以前、このブログでご紹介したVチューバ―かなえ先生の分かりやすい言語化のテクニックを使って、ふりかえりシートに書き込んでみました。
例えば、「ワークをしているとき、どのような気もちでしたか?それは、何があったからですか?なぜ、それがあったらそのような気もちになったのでしょうか?」というように。
とってもくどい質問で、書いている本人も「ちょっとねぇ…。」と思いつつ取り組んでみました。

結果は、一言「楽しかった」と書く学生が激減!
一つ一つの質問に答える形で書いてくれました。
もちろん、それでも一言で終わらせる学生もいます(笑)でも、今では、ほんの数人!

今まで、何を書いたらいいのか?が分からなかったんだなぁと思い、質問者としての自分を顧みたのでした。

そこへ「推し」「技術」というワード

前置きが長かったのですが、「推し」「技術」という即効性のありそうなワードが飛び込んできたのです。
これは、もう、読むしかない!ですよね。

読んでみると…
たぶん、「自分の気持ちを大切にする」ためのきっかけとして「推し」の魅力を伝えるという場面を設定して解説してあるのでは?と思いました。
「推し」っていう言葉はとっても魅力があります。

読んでみると、共通点がたくさんありました。というか、技術としてはほぼ、今までやってみたことと同様ですが、その奥のマインドがステキでした。
「推し」を推す気持ちの深さに脱帽です(笑)

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同じ技術とは…

スキルとしては、
「推し」の「自分の気持ち」はどう思ったのか?
どう思ったかは、文章や行動の何が、そう思う気持ちの元なのか?
そして、その「何」がどうして、そう思うようにさせたのか?
を書くというものでした。

その前提として、「どう思った」「何」を細分化して保存(メモなど)しておくことがオススメ!
たくさん保存することで、自分の「推し」への気持ちが強くなっていったり、推しが残念なことになっても傷つかなかったりとか。
そして、素敵なマインドは、
「推し」を語ることは、「自分の人生」を語ること
というものでした。

自分の「好き♡」がたくさん保存されて、その基礎にあるものを眺めると、自分の人生が見えてくる!

前向きでステキな考え方!と思いました。
伝えるにも、ワクワクと楽しそうです。

授業にも、この考え方で取り入れてみよう!

来年度の授業では、この考え方を伝えて、一度、みんなで書き方のワークをしてみよう!と考えています。
さて、楽しんで取り組んでくれるかな?
どんな反応が来るか?今から楽しみです。

ファシリテーションでも

研修などでも、ファシリテーションをする場面があります。
そのときにも、活用できそうです。

前向きで深いふりかえりから、次のステップが見えてくることは、たくさんあります。
楽しく、有意義な場になりますように!

 


 
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