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前回の「第三者の役割り…」学問的な整理がありました

2025-12-20 | ブログ

立命館大学アカデミックセンターというオンラインでも受講できる(しかも、無料の講座もたくさん!)時間も資金もうれしい講座があります。
ここで、今、3回シリーズの講座を受講しています。

それは…
【立命館大学超領域リベラルアーツ特別講義】
【教育ってなんだろう?】
不登校増加の背景と課題 -「生物・心理・社会モデル」で複合的な要因を読み解く
伊田勝憲先生

https://www.ritsumei.ac.jp/open-univ/course/detail/?id=413

この第2回目が12月19日にありました。
タイトルは「不登校とその前後のプロセス」
この中で、「ああ、第3者や祖父母の役割りってこれなんだな」と思いました。

なんて、タイムリー!!

という訳で、前回のブログの続編としたく。

伊田先生の1,2回のご講義では、BPSモデルに基づく不登校のお話をしてくださっています。
第2回では、ご自分のご経験も紹介してくださりながら…
さらに、少し(笑)を入れて。
なので、とても興味深く90分があっという間に終わってしまいます。

不登校イラスト - No: 256171|無料イラスト・フリー素材なら「イラストAC」(不登校のイラストを探すと、だいたいこんなイメージで、暗いです。)

さて、本題。

BPSモデル?

講義のタイトルにある、「生物・心理・社会モデル」が「Bio Psycho Social Model」で略してBPSモデルというそうです。
このモデルは医療の分野の考え方とのことで、(全く門外漢なので、そんな考え方があったのか!と目から鱗でした)精神的疾患を分析、回復に向けての分析モデルのようです。

Wikipediaの引用ですが、「生物心理社会モデルの基本的な前提は、健康と病気は生物学的、心理学的、そして社会的要因の相互作用の結果であるというものです。この概念は健康心理学において特に重要です。これを1977年に理論化したのがジョージ・L・エンゲル https://en.wikipedia.org/wiki/George_L._Engel」とのことです。

B(Bio ):生物:遺伝、生理機能、病原体、解剖学、脳の機能など、身体的・医学的な要因。
P(
Psycho):心理:感情、思考(認知)、ストレス、対処行動、性格、信念など、個人の内面的な要因。
S(
 Social):社会:家族関係、職場環境、経済状況、文化、人間関係、社会福祉など、個人の外部環境や社会的な要因。
(:以降の項目はAIが教えてくれました)

講義では、先生の実体験をBPSモデルで解析してくださいました。
例示があったので、とっても分かりやすいです。

この事例の中では、身体的(B)の要素があり、これに社会(家族が一番小さな社会として)が影響していた。
(登校することが良いというのではないのですが)
伊田先生が不登校から登校へ変わったのは、新しい社会との接点があったことのようです。

手書き握手 - フレンドリーな出会い|AI百科「シンテリ」で調べる語句・イラスト

祖父母の役割りっぽいこと

中学生の時、不登校でひきこもりのようになっていたときに、(地域の異なる)小学校の頃の趣味仲間から電話があり、出かけてみた。
この電話をきっかけに、違う世界に触れて(というか、好きだったことを思い出して)、登校するようになったとのことでした。

ここで、家族という小さな社会(学校もある意味、小さな社会?)に、新しい異なる社会(上の場合は、趣味仲間がいる社会)が異なる視点を見せてくれたのでは?
と思いました。サードプレイスとというのかもしれません。

家族だけでは、、できないこと。(普段、生活していても閉そく感があるときもありますよね)
ここに、他人が違う社会を見せてくれる、いつもと違うフレッシュな空気を吸わせてくれると、ハタ!と気づくことがある。
それがきっかけになって、適応していく…

もう一つの社会、新しい空気が、第三者であったり、祖父母であったりするのだなぁと思いました。
視点を変える、他のことにも目を向ける、ということが大切なことなのだと。

たぶん???が多いと思います。
伊田先生の論文をご紹介します。
http://file:///C:/Users/NEC-PCuser/Downloads/e_71_6_ida%20(1).pdf

大きくくくっちゃうと

地域ぐるみで子どもを育てる、子育ての社会化と言われて久しいですが…
おじいちゃん、おばあちゃん、ご近所で顔見知りのおじさんおばさん(昔は知った顔の人たちに囲まれていましたよね)などの第三者が、声をかけてくれる…安心できる…

それが、今言われているサードプレイスの一つの機能かもしれません。前回で言いたかった祖父母の役割りでもあるのかも。

親子だと、関係が緊密ですもんね。息抜きの場が必要なのかも。

余談…

講義の中で、いじめのダメージについてお話がありました。
大きく1回(10として)
小さく1回(1として)
小さな1回が時間差でくる(5回くらい?)
とすると…
時間差でくる>大きく1回<小さく1回
小さくでも時間差でくると1×5 ではなく、5×5のダメージがある。乗数でダメージがある。

これは、とても納得しました。
小さなジャブが何回もあると、ツライですよね。
アニメ「あしたのジョー」で、ジョーがぎりぎりまで耐えている姿が浮かびました。

上の例示とは異なりますが、あしたのジョー症候群というのもあるそうです💦

 

 

 

 

 

 


 
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