2014-08-11 | ブログ
オープンキャンパスで、ワークショップをする企画で、ファシリテーターをする大学生に「ファシリテーター養成講座」をしました。
ワークショップを経験したことがない大学生が当日ファシリテーターができるように、2コマのかぎられた時間内での挑戦でした。
プログラムでは
①アイスブレイク
②当日のワークショップでメインファシリテーター、テーブルファシリテーター、グラフィッカー、タイムキーパーの役割の説明
③共通のテーマでワークショップ模擬体験とふりかえり
④学部ごとのテーマでワークショップの模擬体験とふりかえり
⑤当日にむけて作戦会議
このような流れで行いました。
2つのキャンパスで、各回20人前後の参加者がありました。
講座で学んだこと
参加した学生さんたちのモチベーションは「先生に言われたから来た。今日、何をするの?」から「オープンキャンパスで楽しみたい」「アルバイト感覚」などさまざまでした。
その学生さんたちが、プログラム④からたいへん盛り上がり、⑤では終了の時間が来てもお構いなし!で作戦会議を続けてくれていました。
見ているこちらの方が、うれしく、ありがたい気持ちになりました。
始まりと終わりのモチベーションの差は何だろう?とふりかえってみると、「ポジションが人を育てる」ということだったのだなぁということに至りました。
講座の中でお伝えしたのは、ファシリテートの仕方はもちろんなのですが、
オープンキャンパスの意義
講座に参加してくれた学生さんたちの役割
期待される成果
そしてちょっと自尊心を刺激する
でした。
この中で、影響が大きかったのが、後半の2項目だったのではないかと思われます。
期待される成果では
オープンキャンパス後の状態をイメージしました。
このワークショップに出た高校生が、あなたのいる学部に入学し、ある日あなたはキャンパス内で声をかけられます。
「先輩のワークショップに出て、この大学のこの学部ってとっても興味深いことをやっているのだなぁと思って、入学しました」と。
そして、自分の行動の影響は
そんなことがあったらうれしいよね。あなたたちのがんばりで、そうなるかも!
*ここでポジションや責任を自覚したのだと思います。前向きな学生さんたちは「よ~し!その期待に応えてやろう!」と思ってくださったのですね。
他人ごとが自分ごとになったともいえるかもしれません。
ちょっと自尊心をくすぐる、では
その成果のために必要なことは、「先輩って、すご~い!こんな風になりたいなぁ」と高校生に思ってもらうこと。
④学部ごとのテーマ(先生方が考えてくださいました)でワークショップ体験をした後、
「あなたたちは、この難しい専門用語を理解して話し合いができるけれど、高校生は、きっと分からないよね。あなたたちの分かっている専門用語を、高校生にわかるようにしてあげること、その上で、初めて会った高校生同士が話し合いをできるようにすること」がカギであることを伝えました。
*この言葉で、大学で学んだ3年間に対して誇りと自覚を認識できたのだと思います。
まとめ
「ポジションが人を育てる」ためには、
・ 目標と自分の役割を明示すること
・ あなたならできる!と背中を押してあげること(自信をつけてあげることも)
・ 信頼して任せること(待つことも大切)
今までよく言われてきて、基本的なことだとは思いますが、ほんの数時間でも効果があるものなのだと実感しました。
生命保険会社のとき、12~13人の部下がいたことがあります。そのときも、チーム一丸となってキャンペーンに取り組み、目標を達成したことを思い出しました。
営業チームだけでなく、大学生にも通用するのですね。