2016-02-28 | お知らせ
1月31日に開催されました、岡崎シビックセンター、ふれあい広場の未来を考えるフューチャーセッションが
地元のケーブルテレビ、ケーブルミクスで放送されました。
番組を動画でご紹介できないのが残念です。
http://ch-mics.jp/blog/detail.php?seq_id=1664
2016-02-22 | ブログ
シンポジウムというと、行政やNPO法人、大学などが主催するものとというイメージがありました。
ところが、地域の自治組織でもシンポジウムを主催(企画から運営までも)することがあるのです。地域の底力、市民力の高さを感じました。
今回、新宿区若松地区協議会、まちづくり分科会が主催するシンポジウムにファシリテーターとして呼んでいただく機会がありました。
タイトルは「東北復興支援から学ぶ 若松地区のまちづくり」でした。
東日本大震災の2年目以降、3年(3回)にわたって新宿区の若松地区では「東北支援」ということで、地域の皆さんをお誘いしてバスで復興のお手伝いに行っていたのです。その経験を自分たちの地域で活かしていくために、報告会も兼ねて開催したのです。
そのリーダーが土屋慶子さんでした。(土屋さんとは、新宿区自治基本条例区民検討会議で知り合いました。そのとき土屋さんは副会長、私はファシリテーターでした。)
今回のシンポジウムの基調講演、パネリストも土屋さんがお呼びした方々です。
シンポジウムの流れ
目的:震災後、避難所、仮設住宅とコミュニティが(否応なしで)再編されてしまう中で、どのように私たちの暮らしをとりもどしていくかについて自分事として考える機会にする。
基調講演1:岩渕正之氏
大船渡市で内科医院の院長。震災直後から3日間の先生の動きと患者さんの様子、ご自分の行動への検証を語ってくださいました。
一枚の写真への想い、患者さんへの傾聴の話なども混ぜてくださり、感情と理性を刺激するお話でした。
基調講演2:阿部かおり氏
さわやか福祉財団インストラクター。大船渡市へは震災の年の9月から3か月は住み込み、その後は九州から通い(?)で支援をしていらっしゃいます。
当初は、現地で受け入れられてもらえなかった。その原因や、受け入れてもらった経緯と、その中で強化された(?)阿部さんの信念もお聞かせいただきました。このゆるぎない信念があったからこそ、現地の方も信用してくださったのだなぁと思いました。
「ボランティアは他人のためじゃない。自分のためなんだ。」ということでした。「ありがとうは、私たちに活動の場を与えてくれたことに対する感謝なのだ」と。
パネルディスカッション:岩渕先生、阿部さん、支援ツアーに参加した女性2人と土屋さん+会場のみなさん
震災後、半年、1年、2年経って、自分たちのまち、日常の暮らしを取り戻していくのに必要なことは何か?について語り合いました。
もちろん、会場の方にも参加していただきたかったので、「参加する+時間がない」ことから、会場にいらした方々に感想や質問を用紙に記入していただき、それに答えたり、それを基に話し合ったりしたのです。
とても、暖かい、お互いの存在を確かめ、一つになっていくような雰囲気でした。
まとめ:コミュニティのつながりをつくっていく
ありきたりになってしまうのかもしれませんが、コミュニティの中のつながりを作っていく、結びなおしていくことが被災後、一日も早く日常の生活に戻っていくことにつながるということが浮かび上がりました。
顔を知っている、あいさつする程度のゆるやかなつながりでよいようです。そのためには、時間や場所を共有すること、おしゃべりしながら作業を一緒にすることなどでつくられていくのでは?ということになりました。
今回のシンポジウムの参加者、登壇者、企画者が成功だった、良かったと感じた要因は、基調講演やパネルディスカッションに登壇した方々のお人柄が大きいと思います。そして、そのシンポジウムに参加する地域の方々がいらっしゃること、これも大きいと思いました。みなさんの暖かさにその場が支えられていたような気がしました。
ファシリテーターとして
登壇してくださった方々、会場までお越しくださった方々、企画内容のお陰で、うまくいったことがたくさんありました。
コンテンツの面では、特に登壇してくださった方々が目的を忘れずに話してくださったので、シンポジウムの軸がぶれることなく進行できました。(事前の目的確認の大切さを再認識しました)
プロセスの面では、会場のみなさんと登壇した方々が分断することなく、どのようにしたら「つながり」を感じながら時間を共有できる場にするのか?に注力した進行を心がけました。
みなさまのご協力のお陰で、ファシリテーターの目的も達成できたようです。(ほっとしました)
ファシリテーターとしても、一参加者としてもその場にいることが楽しい(と言うのは大変失礼ですが)、学びと気づきの多いシンポジウムになりました。
お話の内容を忘れないうちに整理しておかなくては!
岩渕先生の同級生、大志田さんが、震災後岩手ではじめた「りんごの森」の製品です。
支援の一つになればとお考えになり、「向こう見ず」「絶対に赤字だよ」と言われつつ始めたそうです。今ではリピーターも増え、毎年心待ちにしてくださっているとか。。。
りんごジュースとりんごジャム(通販で購入できるそうです)をみなさんに差し入れしてくださいました。
ちょっと酸っぱくて美味しい、初めての味のりんごジュースでした。
2016-02-21 | ブログ
先日、お世話になっている愛知県東浦町で、子育て中のママとパパに集まっていただき、「自治を考えるワークショップ ~子どもの将来が幸せであるために~」のファシリテーターを務めさせていただきました。
先日の中高生に続く、「自治を考えるワークショップ」の第2弾です。
まちづくり活動に参加しづらい子育て世代の方々ですが、本当は熱い想いをもっていらして、関わるきっかけが少ないだけなのだなぁと感じました。
もちろん、町長さまもご参加くださり、ママとパパに混ざって、東浦町の将来についてご一緒に語り合ってくださいました。
そんな一コマのご報告をします。
進行は
中高生とほとんど同じプログラムで進めました。(第3弾もあるので、あまり変えない方がよいかという判断です)
http://social-acty.com/blog/1455
少しだけ変えたのは、町長との意見交換のところを対談にしました。
ママ2人と町長で「住んでみてわかる東浦町の良いところ」「東浦町で子どもを幸せに育てる」などについて対談と参加者のみなさんと掛け合いで進めました。
中には、現在、東浦町で家を建てるか、名古屋市のマンションにしようか検討していて、視察に来たという方もいらっしゃいました。
ちゃんとご自分の足を運んで調査される、こんな素敵な方はいろいろな地域から引っ張りだこでは?
参加者の方々と掛け合いで進めると、予想していなかった方を発掘できるという、うれしいことが起こるのですね。
テーマは
今回は、子育て中のみなさまなので、中高生から少し立場を変えまして
・子どもにとって幸せなまちってどんなまち?
・今、東浦町で幸せだと感じるのはどんなこと?
・その幸せを将来、子どもたちにも感じてもらうために、どんなことができる?
という問いかけにしました。
自分たちの幸せと子どもの幸せは違うかもしれないという意見や
のびのびと暮らせるようにしてあげたいという意見、
やっぱり親が幸せに暮らしていかないと子どもには伝わらないね、という意見などが出ました。
子どもの幸せを考えてはいても、それを他の人と共有する機会はほとんどないのではと思います。
時間が経つにつれて、みなさんのお顔が優しくなっていくのが見えました。
子どもの幸せについて改めて言葉にして、共有するのは素晴らしいことだなぁと思いました。
やはり、「場づくり」は重要でした
場所は子育て支援センターとして、子どもさんがいても話し合える工夫を職員の方がしてくださいました。
センター長さんと保育士の資格を持った方が子どもたちを見守ってくださったり、自由に会場を走り回っても安心なようにテーブルだけを置いておいたりと、現在子育て中のママさんからのアドバイスをいただきながらセッティングしました。
中高生ではお菓子をテーブルに置いたのですが、小さい子どもがいるときは、子どもがテーブルに近よってきてしまうので、帰りがけに渡したほうが嬉しいというアドバイスもいただきました。
ワークショップが終わり、帰りがけに町長さんから一人ずつ手渡ししていただくことに。たいへん喜んでいただけました。
現役のアドバイスは的確です。
そのお陰で、ママとパパ、なにより子どもたちがリラックスしてくれていましたので、対話に集中できました。
ファシリテーションのスキルの中に、「場づくりのスキル」というのがあります。物理的な場所とその他の環境、参加者の立場に立った配慮などが、話し合いの質まで左右するということを改めて感じました。
参加者の方にアンケートもお願いしました。どんな感想をお持ちになったのか、結果がとても楽しみです。
2016-02-05 | ブログ
1月30日(土)に愛知県東浦町で「自治を考えるワークショップ ~君達の意見を募集します~」でファシリテーターを務めさせていただきました。
自治は、「自分で決めて自分で行うこと」として、そのためには自分のまちを好きになることが重要なことですよね。
自分のまちを好きで、みんなに教えてあげたい!そんな思いをもってくれれば、そのために行動することも楽しくなると考えてワークショップを組み立てました。
参加したのは
東浦町にある3つの中学校、1つの高校からそれぞれ5人、全員で20人(当日、一人体調不良のため欠席となりました)が参加してくれました。
それぞれの学校で参加する生徒さんを募集してもらおうと企画しました。しかし、初めての試みであったため、先生方も大切に考えてくださり、生徒会の役員をしている子どもたちが参加してくれることになりました。
今回の参加でハードルが下がり、もっとたくさんの子どもたちが参加してくれるようになってくれることを祈っております。
*参加した子どもたちで、会の名前を考えてもらいました。
「Next 東浦」となりました。若々しい雰囲気が出ている気がします。
実は、大人だけで前もっていくつか案を出していたのですが、このようなアイディアは全く出ませんでした。
進め方は
1.大人に直してほしいところ、子どもも直すところをそれぞれに書いてもらいました。
2.パネルに貼って、町長と意見交換
3.ワールドカフェ方式で対話。
お題は、
(1)東浦町で思い出のある場所はどこ?どんな思い出?
(2)その思い出の場所を町内、町外の人に伝えるにはどうしたらいいと思う?
(3)(2)と同じ
なんと!町長も入ってくださり、子どもたちと対話しました。
4.それぞれ感じたこと、伝える方法などを書いて、パネルに貼り、意見交換。
5.町長との意見交換
このように進めました。
高校生のがんばり
中学生と一緒に参加するということは、高校生にリーダーシップをとってもらうという期待があります。
高校生もそのあたりを考えてくれましたので、事前に進め方のウォークスルーを行いました。
簡単に流れと話し合う内容を共有しました。
当日、アイスブレイクの共通点探しでは、中学生が一人になってしまわないように、高校生はちょっと後ろに控えて、一人になった中学生とペアを組むようにしていました。この点については、なぜこのような行動をしているのか、ちょっと気にかかっていました。
対話のときも、高校生が話し合いをリードしてくれました。
後で聞いたところ、ウォークスルーの後、みんなで集まって中学生が戸惑わないようにするにはどうしたらいいのかを話し合ったのだそうです。高校生のとっても優しい気持ちが行動ににじみ出ていました。本当に優しい子どもたちだなぁと思いました。
こんな気持ちをもっている子たちが住んでいるのが東浦町なのですね。
今後の展開
中高生のアイディアを一つでも実現させたいなぁというのが町長はじめ、担当者の想いでした。
自分が、みんなが考えたことを実現させる。この手ごたえは素晴らしいですよね。
話し合うだけではなく、実現にむけて行動する。これを自治としているのですから、是非、機会を設けて実現する喜びを味わってほしいと思います。
発信の方法として、SNSの活用などがありました。これなら、資金もかからず実現できそうです。
次のステップは実現への行動ですね!
おわりに
他の自治体でも、できるだけ子ども(特に中高生)の参加も企画しています。
まちの将来は子どもたちのものですし、まちの夢、宝物は子どもたちですから、当事者として参加してほしいと考えています。
まちの話し合いには、女性と子どもの参加は欠かせないと、東京工業大学の桑子先生がおっしゃっています。
私も、女性と子どもがワークショップに参加すると雰囲気だけでなく、話し合う内容も違うことを実感しています。
老若男女、いろいろな人が参加して、まちの未来を考えていけるような場にしていけたらと思いました。
最後に、わがままを聞いてご尽力くださる職員の方々、本当にフランクにその場にいてくださる町長さまに感謝します。
町長のブログにも掲載されました。
http://www.town.aichi-higashiura.lg.jp/02hishokoho/tyoutyou/message20160203.htm
2016-02-02 | ニュースレター
「お知らせ」でご案内しました、岡崎市の合同庁舎のふれあい広場フューチャーセッションです。
お陰さまで60名ほどのみなさまにお集まりいただけ、たいへん盛り上がりました。
異なる世代が対話している様子を見るのは、ファシリテーターとして光栄で、まちづくりに関わる者としてとてもうれしく、その場にいることができました。
簡単ですが、ご報告します。
以下のPDFもご覧くださいませ。