ソーシャル・アクティ まちづくり&組織の活性化・ファシリテーション

社会が、一人ひとりが、生き生きと生活できる社会の実現をめざしています。

合意形成のツールがまた一つ!

2016-09-13 | ブログ

先日、インフォーマルな勉強会にお招きいただきました。

若手の職員さんにいろいろな勉強の機会を!と先輩方が企画していらっしゃるそうです。

(そのようなお話を聞くだけで、感動してしまうのですが…)

その方々に「マインドマップで合意形成を体験するのに、ちょっとレクチャーしてね」と言われれば、「お役に立つのでしたら、よろこんで!」となってしまいますよね。

ということで、ワクワク気分でお邪魔しました。

せっかくなので、楽しいお題がいいね!ということになり、「20XX年宇宙の旅」をテーマにしました。

マインドマップを作り、それを見ながら宇宙の旅に行くか?止めるか?の合意形成をする、というものです。

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進め方は

レクチャー

描いてみよう①(まずは、一人&単色で)

描いてみよう②(お題をテーマに一人&単色で)

グループで描こう!みんなのアイディアを一つに。

宇宙旅行に行くor 行かないを決めよう!

全体共有(ぐるぐるポスターセッション)

ふりかえり

座学から全体共有まで90分で終わらせるという会でしたので、未消化なのでは?と心配しました。

しかし、さすがに期待の若手のみなさん!見事にこなして結論まで出してくださいました。

2回目にマインドマップを教えていただいたときに描きました。なんとかサマになりつつあるような(あるといいな)

2回目にマインドマップを教えていただいたときに描きました。なんとかサマになりつつあるような(あるといいな)

*ぐるぐるポスターセッションは、オリジナルの全体共有の方法です。(ネーミング、気に入ってます)

2分で1セッションとします。各テーブルでプレゼン(1分30秒)、プレゼンを聞いて感想やアイディアを付箋紙に記入して、模造紙に貼る(30秒)

このセッションを全員がすべてのグループのプレゼンを聞くまで繰り返します。

この方法は、コツがわかると楽しいそうです。ご高齢の方でもちゃんとこなしてくださいます。

ある方からは、「絶対に時間内にやるぞ!と燃えます」と評価していただきました。達成感もあるようです。

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この勉強会で学んだことは

マインドマップをグループで作ると、

・課題や期待、リスクやその克服の方法などが一覧できるので、全体像を理解しやすい。

・全体の中で、何が(どこが)話題となっているのかがわかりやすい。

・話が深まったのはどの分野で、関心がどこにあるのか?が一見できる。

アイディアのどこが不足しているのか。それは、本当に不足なのか?が視覚化できる。

・結論に対して納得度が高い。

ということがわかりました。

 

ワールドカフェの最後のハーベスト・タイムに参加者全員で一つのマインドマップを描いて、一体感を感じていただけるように活用しています。

また、数回続くワークショップの成果を一覧にして、不足している部分などを検討していただく場面にも活用しています。

今回は、企画した方々、参加した方々から、さらに新しい使い方を教えていただきました。

 

今後にむけて

本当にいろいろな場面で、マインドマップが使えるのだと改めて納得しました。これからも、少しずつ挑戦しながら、使いこなしていきたいと思います。

勉強会直後には、「この方法だと、アイディアがどんどん出るね!」との感想をいただきました。

勉強会の翌々日にも、「今まで、うまく整理して説明できなかったことが、マインドマップを描いてみたら、スッキリしたよ。」とうれしいコメントをいただきました。

うれしいお言葉です。

私のほうこそ、新しいことに挑戦でき、学びの多い、とても貴重な機会となりました。

このような機会をくださったことに感謝します。

宇宙の旅からのご帰還を祝って!by帰ってきたウルトラマン!でウケを狙ったのですが、世代のギャップが・・・

宇宙の旅からのご帰還を祝って!by帰ってきたウルトラマン!でウケを狙ったのですが、世代のギャップが・・・

 

*どうやら、本当に宇宙旅行ができるようです。費用はお高いのですが、旅する人もいるのですね!

いつの間にか、そんな時代になっていました。

(帰ってきたウルトラマン、ウケないはずです。知らない世代の方が多いのですから・・・)

複数の旅行会社が企画しています。

http://shinhakken-blog.seesaa.net/article/417186751.html(宇宙旅行についてのブログ)

http://www.jtb.co.jp/space/(JTBさん)

http://spacetravel.jp/about/(宇宙旅行専門の旅行代理店さん?)

http://www.club-t.com/space/(クラブツーリズムさん)

 

 

 

 

女性だけのワークショップ!中日新聞に掲載されました。

2016-09-12 | お知らせ

岐阜県美濃加茂市で始まった「Caminho推進ワークショップ」

地方創生戦略で、美濃加茂市は女性の暮らしやすいまちを目指すことになりました。

そのためには、どんなことをどのようにしていくのがいいのか?

当事者が考えるのが一番!ですよね。

ということで、女性が集まって、幸せに暮らせるためにはどんなことがあるといいの?という想いをカタチにしていくワークショップが始まりました。

今年度は5回開催します。

来年度は予算もついて、事業化されるという貴重なワークショップです。

みなさんの意気込みがステキなワークショップでした。

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ニュースレター第61号「自分達で決めて行動する=自治の第一歩」

2016-09-03 | ニュースレター

ニュースレターを毎月発行するようになって、5年を過ぎました。

いつもご覧くださり、ありがとうございます。

第61号は「自分たちで決めて行動する=自治の第一歩」です。

中学生のまちあるきの会ですが、これは昨年度、中高生が集まって始まった「NEXT東浦」のはじめの一歩です。

ここから、どんな風に展開していくのか、とても楽しみな会です。

今回は、中学生が集まってくれました。明るく爽やかなパワーに大人の心もさわやかになっていったような気がします。

自治を体感し、町をより好きになってくることを願ってやみません。

NL

こちらからご覧ください。

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高校生が市議会議員。

2016-08-30 | ブログ

毎年、夏休みに中高生が参加する「子ども会議」に関わられていただいています。

今年の6月から選挙権年齢が18歳に引き下げられました。そこで、「子ども会議」でも「選挙権」をテーマに行いました。

子どもたちに伝えたいことを考え、調べるうちに、他の国の選挙権を持つ年齢、被選挙権を持つ年齢での発見がありましたので、お伝えします。

 

選挙年齢の世界的な傾向は

日本での選挙年齢は公職選挙法第9条に定められています(新旧対照として http://www.soumu.go.jp/main_content/000368834.pdf)。

世界では、「199の国・地域の議会の選挙年齢は、約9割にあたる176の国・地域で18歳から」となっています。

アルゼンチンやオーストリア、キューバ、ブラジルなど16歳という国もありました。

(http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_9578222_po_077907.pdf?contentNo=1 より)

北欧のスウェーデンも16歳からとしようという動きがあるそうです。

(http://www.huffingtonpost.jp/tatsuhei-morozumi/election_b_8941234.html より)

 

被選挙権となりますと、日本では、衆議院・市町村長、都道府県・市町村議会議員が25歳から、参議院、都道府県知事は30歳からとなっています(公職選挙法第10条 http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S25/S25HO100.html)。

ところが、世界を見渡すと、

「年齢の分布は三極に分かれる傾向にあることがう かがえた。年齢が判明した 194 の国・地域のうち、18 歳が 54 か国(27.8%)、21 歳が 60 か 国(30.9%)、25 歳が 57 か国(29.4%)であり、この 3 つのいずれかに該当する国・地域だけ で 9 割近くを占めていた(http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_9578222_po_077907.pdf?contentNo=1 より)」そうです。

総務省資料をもとに林作成

総務省資料をもとに林作成

北欧では、ほとんどの国が被選挙権は18歳からとなっています。

 

18歳からの被選挙権

被選挙権18歳からだといっても、本当に立候補する人がいるのでしょうか?

インターネットで検索してみると、実際に18歳の市議会議員や国会議員が存在していたのです。

 

18歳の国会議員はスウェーデンにいました。

2010年18歳で国会議員になったアントン アベレ氏 http://blog.goo.ne.jp/yoshi_swe/e/cd10adc2967d519ee11690bc41cdd368 より

2010年18歳で国会議員になったアントン アベレ氏
http://blog.goo.ne.jp/yoshi_swe/e/cd10adc2967d519ee11690bc41cdd368 より

アントン・アベレ氏です。彼は、15歳の時、路上で16歳の人が暴力で亡くなりました。その時、現場の近くのレストランで食事をしていたことにショックを受け、同世代の自分にできることを始めました。

それは路上の暴力に反対することです。そして、facebookで呼びかけ、暴力反対の集会を開催しました。すると、1万人の人が集まったというのです。

その後、ずっと暴力に反対する活動を継続して、18歳の被選挙年齢になったときに国会議員に立候補したというのです。

(スウェーデンは、比例代表制をしており、たくさんの党があるのでどこかの党から立候補するということになるそうです。)

活動を始めたときの想いを忘れず、ずっと活動を継続してきたことが認められたといえるのではないかと思います。

 

海峡を挟んだデンマークでも、高校生の市議会議員がいました。

北フュン市(フュン島の北部に位置?)のシイナ・W・ソオレンセン氏は19歳で立候補し、当選。その後任期を終え、国会議員を目指して大学で政治学の勉強中ということです。

シイナ・W・ソオレンセン氏

シイナ・W・ソオレンセン氏

ラッセ・H・ピーターゼン氏

ラッセ・H・ピーターゼン氏

もう一人、同じ自治体で、現役の高校生市議会議員ラッセ・H・ピーターゼン氏です。

お二人とも、自分の体験を自分の体験だけにしておかずに、社会課題として一般化し、その解決のために議員になったというのです。

(情報、写真ともに http://blog.goo.ne.jp/itoitoisland/e/8b0d7b0c14dc8e4e91317648805753c1 より この写真、記事は福岡市でのイベントにお二人を招き、講演されたときの模様を伝えるブログからいただきました。)

 

もちろん、政治制度の違いはありますが、このような若者が自分の問題意識をそのままに放っておかずに、社会化し、解決に向けて歩んでいくことができるのは被選挙権が18歳であるということと無縁ではないかもしれません。

http://blog.goo.ne.jp/itoitoisland/e/8b0d7b0c14dc8e4e91317648805753c1

 

以前、文献を読んでいたときには、オランダやフィンランド、イギリスなどでは、自分達の身近な課題を解決していく方法として、

就学前から、解決策を考え、大人のサポートのもとで学校や行政へ提案し、解決していく

という制度があるそうです。

選挙の前に、考え、話し合うことは当然の前提ではありますが、選挙することで自分たちの課題を解決し、よりよい生活を築いていくことなのだと理解し、実践する制度が保障されているといえるのかもしれません。

 

選挙の投票率が高いのは、このような制度があり、活用されていることが一つの原因ではないかと思いました。

 

大人になった証として選挙がある、というよりも、意識しないくらい身近に制度があり、使いこなしていることが重要なのでは?と思いました。

 

 

中学生のまちあるき(発表編)が新聞に掲載されました

2016-08-28 | お知らせ

東浦町での中学生の「自治を考えるワークショップ」が中日新聞(2016.8.22)に掲載されました。

まちあるきが何故「自治」?と言いますと…

昨年開催した「自治を考えるワークショップ」で出てきた東浦のオススメのスポットを、「自分たちで決めて行動する」という考えを実行して体験する、ということからまちあるきになりました。

ただ、まちあるきをするだけではなく、アプリを活用して情報発信をし、自分たちで決めて行動するという体験が、

自分たちの未来、東浦町の未来にどんな影響があるのかを考える契機となるという想いを込めて、開催しました。

今後は、この活動に参加してくれた子どもたちをNEXTしがしうら(昨年のワークショップで子どもたちが自発的に決めてくれた名称です)として登録して、集まれる機会を創っていければと思っています。

この日の様子は、地元のケーブルテレビ知多メディアスにも取り上げられました。

http://www.medias-ch.com/movie_detail.php?page=4780


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