ソーシャル・アクティ まちづくり&組織の活性化・ファシリテーション

社会が、一人ひとりが、生き生きと生活できる社会の実現をめざしています。

中学校のブログに掲載されました。

2014-12-19 | お知らせ

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12月6日に行ったごみ減量に関するTeens meeting。

ソーシャル・アクティは「ごみ減量から武豊町の未来を考える町民会議」のファシリテーターをしています。

Teens meeting はこの会議の中のTeens(中学生と高校生) の部の名称です。

そこに参加してくださった中学校の生徒会のみなさん。熱心に質問したり、意見を言ってくれていました。

そのときの様子や感じたことなどを壁新聞にし、中学校の生徒会ブログに投稿してくださいました。

とってもステキな記事になっていました。

以下のURLからご覧ください。

http://www3.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=2320091

 

若者が未来を考える

2014-12-18 | ブログ

このところ、ユニセフが活用している「フューチャーサーチ」でワークショップを行うことが増えています。

それも、中学生、高校生、大学生が参加するワークショップです。

今回は、フューチャーサーチを行う中で感じたことをお伝えします。

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フューチャーサーチとは?

以前もご紹介しましたが、過去をふりかえり、現在を見つめ、その上で未来を描く、そして、描いた未来に向けてアクションプランをつくり、行動を起こしていく、というものです。

一番の特徴は、参加者はテーマに関するステークホルダーから選ばれることです。そして話し合いの組み合わせが、あるときはステークホルダーが集まって話し合い、あるときは混合のグループになって話し合っていきます。

本来のフューチャーサーチは2泊3日で行われます。夜には、次の日への課題を残して一日を終えます。そして、夢の中でその課題を考えます。じっくりと考え、寝かせて、アイディアにしていくのです。

その日のうちにある程度の区切りをつけて終えてしまうという従来のワークショップとは異なる進行です。

2泊3日の間、寝ている時間もずっと考え続けることになるのです。出来上がった未来には、必然的に思い入れ(コミット)のようなものが生まれます。

なかなか3日という時間を連続してとっていただくことは難しいので、短期間で集約して行えるようにしています。

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若者が自分たちの未来を考える

次の世代を担っていく若者が自分たちで未来を決める、というのは自己決定に近いのではないかと思います。自分たちのこと(担っていく未来)を自らの責任(どんな未来が来るとしても引き受けなければならない)で決めるのです。

選挙で投票するように促すことももちろん大切ですが、政治や行政と自分の生活は全くの別物ではなく密接な関係があることを知識として知ったり、体験したり、自分たちが話し合ってきめたことが実現することを実感したりすることは婉曲ではありますが、影響の大きいことだと思います。まだ調べているところなので断定はできないのですが、イギリスでは子どもに関わることは子どもが話し合って決めるそうです。たぶん、シチズンシップ教育の一環なのでは?と想像しています。(調査しましたら、ご紹介します。)

自分たちのことは自分たちで決める、このことが当たり前になっていけば、市民としての自覚が深まっていくと思われます。参加した若者も「普段、接することのない行政の人や事柄に触れて、興味が湧いた」「テーマについて韓gな得るようになった。」「親にも教えてあげようと思う。」などの感想をくれました。

小さなことかもしれませんが、市民であることを意識する機会になったようです。

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参加した感想は?

「とても楽しかった」「こんな会議なら、また参加したい」と言って帰ってくれます。

また、「はじめは難しいのかなと思ったけれど、テーマに興味が湧きました」というアンケートに記入してくれる人も少なからずいます。

グループワークが始まった当初は知らない同士ですが、話し合っていくうちに仲間になっていく実感、グループで対等なメンバーとして話し合いのル―ルに則って話し合うこと、そこで受け入れられrているという実感など、グループワークの良さを知ってもらえたと思います。

また、話し合いの内容についても、自分たちの未来について話し合っているのだということも感じてもらえたのではないでしょうか。

まだまだ、若者のグループワークは取り組み始めたばかりですが、フューチャーサーチという手法にこだわらず、若者が参加して良かった、改めて地域に誇りが持てたと言って、一旦自治体の外へ出て行っても戻ってきてくれる、そんな思い出や思い入れを作っていきたいと考えています。

 

 

「未来茶輪」この次は?

2014-12-08 | ニュースレター

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ニュースレター第41号「『未来茶輪』この次は?」

4月からリニューアルして始めた「未来茶輪」。毎月1回、開催しています。

12月になり、継続の必要性と、新たな進め方を考えるときではないかと考えています。

まずは、少しだけ違った試みをします。

参加してくださった方々の思いと進め方が、うまく合うと、もっとすてきなことが起こるような気がしています。

そのためには、どうしたら良いのか?試行錯誤が続きます。

こちらから、ご覧ください。

 

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古民家を満喫(ゲストハウスに泊りました)

2014-11-28 | ブログ

奈良県立大学でゲストとして講義をしてきました。毎年、友人が呼んでくれます。他の大学でお話するのは新しい発見があり、楽しいものです。友人に感謝しています。

懐かしいタイルの洗面台です。お湯はもちろん出ます。

懐かしいタイルの洗面台です。お湯はもちろん出ます。

洗面台の中は、タイルでお花が描かれていました。かわいい。

洗面台の中は、タイルでお花が描かれていました。かわいい。

その後、毎年、友人と宿泊します。お互いに日帰りで済むところですが、友人は時間を作り一緒に宿泊してくれます。これもといいますか、これが一番の楽しみになっています。

今回は、大阪の福島区にあるゲストハウスに宿泊しました。福島駅の周辺一帯には、飲食のお店がたくさん集積しており、それもほとんどがカウンターがメインで、テーブル席は2~3というサイズですので、メジャーな資本はほとんどありません。ですから、まちづくりの観点からも散策する観光客としてもたいへん興味深いまちでした。友人は商学博士で、まちづくりの研究仲間なので、ツボをよく心得ていらっしゃいます。

そんな楽しいまちの中で宿泊したのが、古民家を移築したという、ゲストハウス由苑(http://u-en.hostelosaka.com)でした。ゲストハウスに泊るという経験も初めてでしたので、たいへん興味深い、参考になる場所でした。

由苑は、細部にまで「かわいい」を意識した日本的な内装となっていました。それも、(たぶん)外国人にはうけるだろうなという「Japanese」な感じなのです。これも、「日本」をどのように演出するかを考えるにあたり、参考になります。

 

キッチンもあるリビング、その1

キッチンもあるリビング、その1

リビング2 ブランコのようなソファ。ふすまには、料亭の名残でしょうか立派な松の日本画。

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ブランコのようなソファ。ふすまには、料亭の名残でしょうか立派な松の日本画。

チェックアウトは11時なのですが、なんと、リビングには23時までいてもよいとのこと。チェックアウトの時間に追われることのない、海外から来た方ともゆっくりとお話しできるゆったりとした空間となっていました。

宿泊した夜はチェックインが遅かったため、友人と二人で福島界隈を食事を兼ねて散策しました。(面白いお店がたくさんあったのですが、このご紹介は別の機会に。)このため、知らない方々とのおしゃべりはほとんどなく、日本人の(私と同年代?)女性としばらくの間、立ち話をした程度でした。

翌朝、朝ごはんを外で済ませて、一旦ゲストハウスにもどると、日本人の若い女性がリビングにいました。一緒に珈琲をいただきながら、「どこからきたの?」「ここには何泊?」「どこへ行くの?」などからはじまり、結婚のことやお仕事のことなど初めてあったのに、こんなことまで?というようなこともお話しました。お互いにイヤな気分は全くなく、自然にお話が弾んだのです。

これもこのゲストハウスの雰囲気のおかげだったのでしょう。

その後、ニュージーランドから来たという女性二人組が「お好み焼きはどこがおいしいの?」という話から、大阪の見どころなどもお話しました。慣れない英語で聞き取れないところもたくさんありましたが、友人の助けを借りて、なんとか会話についていけました。(友人の通訳がありがたかった)

ゲストハウスのマネージャーは、もちろん、英語は堪能。ニュージーランド、カナダへワーキングホリデーで行き、ゲストハウスで働いていたそうです。ゲストハウスが大好きなのだとか。マネージャーもまだお若い女性でした。

シャワールームの壁画。銭湯の壁画?と驚きました。実は移築前の外国からのお客様が描いたのだとか。

シャワールームの壁画。銭湯の壁画?と驚きました。実は移築前の外国からのお客様が描いたのだとか。

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今回の経験は、若者の生き方について改めて考える機会にもなりました。今までの勝ち組といわれる「一流の大学を出て、大手企業で働く」というコースにいなくても、自分のしたいこと、したい仕事、暮らしたい場所をみつけて働くというのも、自己実現という視点からみれば、たいへん有意義なのだと思いました。とても生き生きとして働いている、語っている彼女たちをみていると、生きるということ、働くということの定義が変化しているのだと感じました。

このブログでもご紹介した若者がIターンするワケ( http://social-acty.com/blog/754/)」とも関連して、働き方の新しい基準(自分のしたいことを職業にする)が浸透しつつあるのではないかと思いだしました。

自分のしたいこと(といっても自己中心的というのではなく)を職業にできる、そんな時代がすぐそこにきているのかもしれません。

 

 

次の世代に伝えるとき

2014-11-18 | ブログ

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こんなwelcomeボードでした。手作り感があり、ほっこりしました。

11月15日にFAJ(日本ファシリテーション協会)中部支部のイベントがありました。中部支部のイベントは毎年11月に開催しています。

今回は初めて実行委員にはならずに参加者として楽しみました。

毎回、何か新しい手法にチャレンジしてきたのですが、今回は従来のイベントでも扱い、FAJの中ではスタンダードになっているワールドカフェ、OSTの対話を中心に進められました。ここでの感想をご報告します。

*ワールドカフェは、このごろは○○カフェという語り合いの場でよく使われています。4~5人で一つのテーブルを囲み、ある程度の時間が経ったら一人を残してメンバーチェンジ。これを数回繰り返してハーベスト(まとめ)を行うという対話の方法です。

**OSTはOpen Space Technology の略で、あるテーマの元で話し合う話題について、話し合いたい話題を参加者が提起し、時間、場所も参加者が決めるという自律的な対話の手法です。

 

参加者は子どもを含めて110人余り

今回は、参加者のうち、若者が1/3ほどを占めまていました。前半のワールドカフェでは若者も入った対話を経験しました。私は、たいていメインファシリテーターをしているので、歩きまわってどんな話し合いがされているのかを聞きながらタームキープや進行を気にしていますので、じっくりと参加者として対話に入ることがほとんどありませんでした。

ですから、とても新鮮でうれしい機会となりました。

イベントに参加した若者は「名古屋ど真ん中まつり」の学生実行委員の方々、ボランティアをしている学生、南山大学のファシリテーション研究ゼミ(略してファシゼミ)の方、など学生さんが多くいらっしゃいました。また、就職して研修を担当する部署にいる方にもお会いしました。もっとたくさんの多様な立場の若者が参加してくださっていたはずです。

 

対話をしての感想

 

若者と対話をしてみて感じたのは、「会議での成果は納得したものにしたい」「いろいろな人々と話し合うことが楽しいことを伝えたい」ということが伝わってきました。IMG_7944

もうひとつ、私達がFAJ(日本ファシリテーション協会)で10年の間に学んできたことを、今度は次の世代にバトンを渡していくことを考える時なのかもしれないと思いました。

若者は真面目に考え、求めていました。それにある程度の解(というとおこがましいのですが、こんな方法で進めてみては?という経験)を伝えることができるように成長した私達。もちろん、対等な関係の中で学び合うという姿勢には変わりはありません。FAJにいる私たちだけで共有している段階ではないということなのかもしれません。

FAJも設立以来10年、私も会社を興して10年経ちます。この積み重ねを持って、次のステージに移ることを考えるときなのだなぁと思いました。私ができることはまだまだ小さいのですが、小さいなりに変化を生みだしていけるよう、次の世代に伝えることがあれば伝えていけるように精進しなくては、そんなことを感じたイベントでした。

先日、名古屋で国際会議のあったESD(Education Sustainable  Development)でも、そもそも何のために?と問われれば、「子どもたちに残していくために」「私達の世代で地球の資源を枯渇させてしまわないために」ということになってきます。

この思いをつなぎ、実現させていくためには、ファシリテーションの技術を活用することも必要な場面があると考えています。多様な立場の人々みんなが集まって、対話し、その中で納得できる結論を導き出していくことが、次の世代にバトンをリレーしていくことにつながっていくのかもしれません。

 

そして、イベントの最後には・・・

IMG_7942上記のことを象徴しているのかもしれません。写真のように、参加者全員でつくった「未来」。一人ひとりの明日からできること、することを記してつないでつくる一つの未来。このアイディアは南山大学のファシゼミの方々のアイディアです。自然、木漏れ日、温かさ・・・。次の世代に残していきたいものなのかもしれません。

いろいろなことを考えさせられたイベントでした。

対話には、しみじみと考える、じわじわと心に湧いてくる、こんな効果もあるのですね。


 
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