
2020-08-12 | ブログ
2~3年前に名古屋市北区の中学校でSDGs2030のゲームを創り、中学生と地域の方々とで行うイベントをしたことがあります。
そして、今日はそのゲームを小学生と大人でやってみました。
場所は、地元の商店街にある「みんなのおうち連尺」。
ここは一時預かりの託児施設+ワークスペースです。
岡崎産のヒノキで内装が整えられ、家具はなんとカリモクさんのものです。(一部はカリモクさんのご寄付だとか)
目にも身体にも優しい空間で楽しいイベントをさせていただきました。
ゲームでは
小学校4年生にはちょっとSDGsの説明は難しかったようですが、さすがゲームの力。
ゲームになると楽しく参加してくれました。
結果は…写真のようになりました。
さすが!子どもたちです!
大人とこのゲームをするとどうしても経済・観光が多くなってしまうのですが、子どものポイントが多い結果となりました。
感想を聞くと、
・楽しかった。「まちメーター」全体のバランスがとれていい感じだと思う。
・目標のためにお金と時間の管理を考えるいい機会だと思った。
・SDGsは世界の森や水をきれいにすることかなと思っていた。
・やり続けていかないと「しあわせ」は難しい。いろいろな方面からいろいろなことをやっていくことが大切だと思った。
など、小学生とは思えないようなコメントがたくさん出ました。
お昼ごはんは
その後、地元のお米でおにぎりを作り、地元の野菜と味噌で作った味噌汁をいただきました。
この味噌汁はちゃんとお出汁をとったもので、身体にやさしく沁みてきました。
おにぎりは自分の分を自分で作り、大葉を屋上のお庭から採ってきたり、楽しい食事の時間でした。
「ポケモンのモンスターボール」のおにぎりを作って、くれました。
身体にやさしいものを多人数でいただく。地産地消というよりも、このことの大切さと楽しさを満喫できました。
これもSDGsを実行しているということなのですね。
夜のお勉強
夜は、1時間ほど朝日新聞社主催のオンラインセミナーを視聴しました。
「コロナ禍でSDGsは大丈夫?国谷裕子さんと考える」です。
4人のゲストとのシンポジウムのような進行でした。
内容は、
コロナ禍でSDGsは確実に後退している。しかし、今まででも、着実に進展していたとは言えない。
コロナ禍というが、社会システムを変えるチャンスともいえる。
チャンスととらえてSDGsを戦略的に考え、実行していこう!
という感じでした。
この中で、一番衝撃的だったのが、
上田壮一氏(think the earth)が大人にSDGの達成はまだ可能かという質問をした際に、半数以上があきらめていたとのこと。それを見た高校生が、「大人があきらめたら、子どもたちはどうすればいいのか?」と言ったというエピソードです。
大人は次世代にこの社会を引き継いでいくために、あきらめずにゴールの達成にむけて努力し続けていかないといけない。と思いました。
心に残った言葉は、「build back better」より良く作り直すこと、「old normal(昔と同じ古い社会に戻ること)」ではなく「better normal(新しい社会)」をつくることが必要だという言葉が響きました。
そのために、いろいろな方面から取り組んでいらっしゃる方々なのだということも分かりました。
最後に、大切なのは個人個人が行った行動がSDGsの達成のために、どのように影響するかを見えるようにすることだというコメントがありました。
自分が行った行動がどんな結果になるのか、少しでもわかると励みになります。
一人一人の行動でも社会は変わっていくのだと改めて感じました。
ふりかえると
SDGsを考える一日になりました。
地元でできること(act local)
次世代の子どもたちと過ごす時間。しかも地産地消。
とても楽しく、今後、何をしていけばよいのかを考え、少しだけ体験しました。
広い視野で考えること(think global)
有識者、活動している方々の話を聞くこと。
広い視野で観ることで、自分の立ち位置が見えてきて、どんなことをしたら良いのかを考えることが(こちらも少しだけ)できました。
一日で集中して体験できたことは、深く考えるとても良い機会になりました。
これから、どんなことをしていこうか、ファシリテーターとしては?個人としては?とワクワクしてきました。
2020-07-24 | ブログ
今、『ファクトフルネス』を読んでいます。
(https://www.amazon.co.jp/FACTFULNESS-ファクトフルネス-10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣-ハンス・ロスリング/dp/4822289605/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&dchild=1&keywords=ファクトフルネス&qid=1595556933&sr=8-1)
先日のFAJ(日本ファシリテーション協会)中部支部定例会で取り上げた話題です。
(https://www.faj.or.jp/base/chubu/event/20200718red/)
研究者の方からの話題提供・解説とワークがとても楽しく、データを読むこと、データにあたることは必要だと思いました。
運営をお手伝いしたので、本を注文!なんと、ワークが始まる直前に『ファクトフルネス』が届きました。(読むしかない!ですね)
内容を少しだけ
『ファクトフルネス』サブタイトルは「10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」です。
10の思い込みとは…(目次をご紹介しますね)
① 分断本能「世界は分断されている」という思い込み
② ネガティブ本能「世界はどんどん悪くなっている」という思い込み
③ 直線本能「世界の人口はひたすら増え続ける」という思い込み
④ 恐怖本能 危険でないことを恐ろしいと考えてしまう思い込み
⑤ 過大視本能「目の前の数字が一番重要だ」という思い込み
⑥ パターン化本能「ひとつの例がすべてに当てはまる」という思い込み
⑦ 宿命本能「すべてはあらかじめ決まっている」という思い込み
⑧ 単純化本能「世界は一つの切り口で理解できる」という思い込み
⑨ 犯人捜し本能「誰かを責めれば物事は解決する」という思い込み
⑩ 焦り本能「いますぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み
これらの思い込みが、ものごとの認識を間違えてしまう。
(思い込みと本能の関係は、本能は思い込みからきている。ほおっておけばその本能のままにデータを見ることになる。思い込んでデータをみれば、「ほら、やっぱり」とさらに思い込む…となり、正確な世界が見えなくなってしまう。ということのようです。)
データを見る視点を変えて見れば、簡単に思い込みは覆るはずなのですが…
その見せ方や比較の仕方などで思い込みはさらに強くなってしまうこともありそうです。
著者が世界各国でデータに基づいて(比較の対象を広げるなどして)講演しても、納得してくれない(思い込みが外れない)人はいるそうです。
正確な現状把握ができなくなってしまうので、対処もピントがずれてしまう…
著者は医師でグローバルヘルスの教授、教育者でもあります。
想像するに、世界に生きる人々が健康に暮らすためには、提案する方法のピントがずれてしまっていては効果がでないので正確に現状を把握する必要があったのですね。
世界を正確に知らないと大きなビジネスチャンスを失ってしまうこともあるのだとか!
定例会では
定例会では3つの本能を認識するワークと解説があり、最後に思い込みを覆して合意できるか?に挑戦しました。
解説の中の一つに、ある事例を取り上げてその主人公がもっている思い込み(本能)を分析してくれたものがありました。
一つの短い言葉の中に隠れていた本能は5つ!(こんなにたくさんの本能が絡み合っていたのですね)
これらの思い込みが他を寄せつけず、分断を生む原因になってしまい、こんな時ほど人とのわかりあえなさを考えがちになるとのことでした。
(わかりあえなさを自ら作り出し、分断を生み出し、孤独に陥っていく…。分析してくれたことで、考え方が整理できたような気がします。きっとこういう方に出会ってしまったときには、落ち着いて対処できるようになれる!と自分に期待。)
せっかく定例会に参加して、本も読んだので、思い込みにとらわれないようにしなくては!
本の中で取り上げられたことについては、認識が変わった(ような)気がするのですが、
取り上げられていない、自分を取り巻いているもっと近い、近隣の社会では、果たしてその思い込みを取り除けるのか?が心配です。
ついつい、思い込みで判断してしまいそうな気がするので、習慣化できるといいなぁと思いました。
まずは、自分でチェックすることを習慣にしたいです。
この10の本能(思い込み)を手帳にメモしたので、常に見る!ことを心がけようと思います。
できそうなことは…
10の本能を知り、その視点でいろいろな現象を見ると、データの印象に惑わされずに「ちょっと待って」と一呼吸おくことができるようになるので、分断を生まないように判断したり、より現実に沿った対処をしたりすることができそうです。
たくさんあると、実行できなくなりそうなので、とりあえず、この3つを心がけてみようと思いました。
・その現象がどのような中で起こっているのかを見る手がかりを見つけること(全体像の範囲を広げること)
・そして、何かと比較してみると、いくつかの本能に惑わされずに冷静な判断をすること
・判断するのは2択ではない!と他の選択肢があることを忘れないこと(4つくらいに分けてみると新しい視点が生まれ、より詳細に現状を知ることができる)
2択は思考停止を導きやすいとのことでしたので、選択の範囲を広げるのが大切なのだなと思いました。
データをみるときだけでなく、人との接し方も冷静に分析してみると、いままでと異なる結果がでてくるかもしれません。
人間関係で傷つくことが減っていきそうです。
そして、ファシリテーターとしては、
データの見方が変わることはより広い視野をもって現実を見ることができます。→課題の認識が変化しそう。→問いかけの質にも影響しそう。→導き出される成果にも影響しそう!
どんな問いかけになるのか?どんな成果になっていくのか?楽しみです。
データを正確に読めるファシリテーターを目指します!
2020-07-14 | ブログ
映画「こどもたちをよろしく」というのがあります。(現在、全国の映画館を巡回中)
http://kodomoyoroshiku.com
この映画の紹介文を読むと…
なんともやるせないのです。
性的虐待やいじめなどの問題をあつかっていて、見る前からつらいのです。
で、なかなか観に行けませんでした…(まだ、行く勇気がでません)
でも、対話会があると知り、おそるおそる参加しました。
映画を観ていないから大丈夫かな?と心配しつつ…
参加した後では、「よし!勇気を出して行ってみよう!」と思えました。
大人として、こどもたちの現状を知らなくては!
■この会のプログラム
この対話会のおおよその流れは、企画をした寺脇研さん、前川喜平さんの対談(司会は上井さん)と参加者の対話を2セッションでした。
対話のセッションは4人ずつ。
初めての方と、なんと懐かしい方ともご一緒できました。
同じ対談を聴いたからなのか、近い目的を共有しているからなのか、20分の時間は盛り上がり、足りないくらいでした。
グループでは、保護者や教員、校長先生という立場からのそれぞれの感想や話題が出ましたが、子どもを愛しんで育てようという気持ちが伝わってきて、とても温かい場になりました。
もちろん、対話も自分のことを言うだけでなく、ちゃんとかみ合っていて、その場にいるだけで気持ちの良い場となりました。
■ファシリテーターで雰囲気が異なる
グループでご一緒した方々ももちろんですが、ファシリテーターのマインドがこんな温かい場にするんだなぁと思いました。
リアルというか対面というか…ではファシリテーターの包容力や在り方がその場を創ると思えるくらい、雰囲気を左右します。
たとえ同じ問いかけの言葉を投げかけたとしても、本当に異なります。
オンラインでもそこは変わらないのだなぁと思いました。
そして、ファシリテーターの在り方を感じるのは、自分が参加者としてその場にいるときです。
スタッフとしているときは、自分のすることに集中しているので、少し難しいです。
そして、さらに難しいのは、自分がファシリテーターとして立っているときに、どんな雰囲気を出しているのかを知ることです。
(知ることはできませんね。自分がファシリテーターをしているのを参加者として見るなんて…)
その場にいる方にフィードバックしていただくしかないです。
的確なフィードバックしてくださる方が近くにいることは、本当にありがたいことなのですね。感謝です。
■対話会の内容が心に残りました
・自分で考え、行動できる子どもに!
対談の中で、寺脇さんがゆとり教育は自分で物事を考えて、判断し、行動できる子どもを育てるためだったとお聞きしました。
確かに、部活や塾に行っていると自分の時間はなかなか取れません。というか心の中にぽっかりとした部分がないと物事をじっくり考えるということは難しいですよね。
原稿のネタ探しや書き方を考えるとき、研究をどんな風に進めていこうかと考えるときなども、ゆっくりとお湯に浸かったり、ぼーっとしたりする時間を持ったりする中で浮かんできます。
子どもたちにも必要な時間なのですね。
・どんな社会を子どもたちに残すのか?
もう一つ、自分で考えることができる子になるために!と考えたきっかけが「阪神淡路大震災」だったということです。
東日本大震災、豪雨災害、コロナ禍…たくさんの災害のたびに人間は、自分たちの在り方をふりかえり、大人は子どもたちに何を残していけばいいのだろうかと考えるのだなぁと思いました。
大人として、子どもにどんな社会を残していけるのか。
これは、まちづくりにもとっても大切なキーワードです。ワークショップのはじめにこのことを考えると、参加する大人も未来を考えます。子どもたちにどんな社会を残せるのか?をご自分の子どもや孫の顔を浮かべながら考えてくれます。
子どものパワーは、とっても大きいです。そこにいなくても大人の気持ちを前向きにしてしまいます。
その子どもたちが、その場にいてくれたらどんなに力強い大人へのメッセージになるでしょう!
■まちづくりにも!
子どもをはぐくむということは、家庭や学校だけではない。地域の力が必要だ!と言われます。
社会全体で子どもを、はぐくんでいくためのまちづくり!ですよね。
対話会に参加して、何のためにまちづくりのお手伝いをしているのかを再認識できた、とてもありがたい時間でした。
2020-06-23 | ブログ
COVID-19のお蔭でオンライン化が急速に進みました。
自粛がか解除された今でも、自粛気分が抜けません。
そして、人が集まる「ワークショップ」もなかなか今までのようにはできない状況です。
3蜜を避けることが必須となり、対面ではどのような体制で行えばいいのか?
それが、アイデアや忌憚のない意見を出せるのか?合意形成できるのか?
ファシリテーターにとっても、重要な課題です。
オンラインで研修やワークショップをやってみようか、という動きも出てきたように感じています。
そんなときに、おやお役に立つようにと思い、日本ファシリテーション協会、中部支部の仲間と作成しました。
https://www.faj.or.jp/base/chubu/uploads/2020/102a15a421286d806d29803820dd6b7cc77f7699.pdf
(FAJ→各地域のFAJ→中部支部→レポート→オンライン ワークショップのために)
→なかなか見つけられないかも…
オンラインでも、いえ!オンラインこそ!ファシリテーションが必要だと思いました。
例えば、丁寧なレクチャーや
メインのファシリテーターだけでなく、テクニカルな分野にもファシリテーターが必要になってきます。
など、オンラインならではのワークショップに必要なコトやモノ、スキルをまとめて、これをみればオンラインでワークショップができるようなガイドブックがあるととってもうれしいなぁと思いました。
その、こんな情報があるといいなぁ、ワークショップを開催して話し合いができる、市民参加ができる!ために、
広くみなさまに知っていただくこことがNPOとしての矜持ではないかと考えました。
それも、できるだけ早く!
思い立ったらすぐにやってしまおう!それだけ緊急な課題だと思いました。
大急ぎでまとめたので、まだまだ修正が必要です。
6月2日くらいにwebにアップしてもらい、6月末までFAJ内で意見募集しています。
(グーグルスライドにして、FAJメンバーであれば、誰でも編集できるようにしてあります)
なので、今はver.1です。
Linuxみたいに、みんなの知恵を結集できるようになるといいなぁ(これも連携ですね)
メールでご意見くださたさったり、直接修正してくださったり…
なんと、感謝のメールが来たり!(こんなうれしいことは、ありませんでした)
そんな積み重ねのver.2をお楽しみにお待ちくださいませ~
もちろん!ver.1も、そこそこのできですよ~
枚数は多いのですが、これを見て進めていけば、ワークショップはできる!というものにしてあります。
内容をご覧になって、ここは修正したほうがいいのでは?とお思いになったところがありましたら、こちらへご連絡いただいても。
ver.2は編集は任せて!という方が編集してくださるので、より分かりやすいものになるかと思います。
今からワクワクしています。
COVID-19。社会が変わりつつあるような気がします。社会を変えるファシリテーターなのかもしれません。
第2波、第3波が来ても、市民参加は止まらない!としたいなぁ
みなさま、ご協力くださいませ。
2020-06-11 | ブログ
先日、日本ファシリテーション協会、中部支部で特別定例会を開催しました。
なんと!劇作家で脚本家の平田オリザさんをお迎えしての定例会でした。
タイトルは「対話を生み出すどらまちっくワークショップ~平田オリザと楽しむシコウサクゴ」。
5月中頃、平田オリザさんをお迎えして定例会ができないだろうか?から始まり、あれよあれよという間に進んだ話でした。
オンラインだと、話も早いです。(場所を移動しなくてもいいので、気軽にできるのかもしれません)
NPO内の手続きも早速に済ませて、仲間を募り、6月7日(日)に開催というハードなスケジュールでした。
(http://www.seinendan.org/hirata-oriza より)
平田オリザさん、このブログでもご紹介したことがあります。
http://social-acty.com/blog/date/2015/11/
『わかりあえないことから』を取り上げました。
(https://www.amazon.co.jp/わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か-講談社現代新書-平田-オリザ/dp/4062881772/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&dchild=1&keywords=分かり合えないことから&qid=1591842594&sr=8-1)
今回は、『22世紀を見る君たちへ』を読んだところでした。(なんてステキなタイミング!)
(https://www.amazon.co.jp/22世紀を見る君たちへ-これからを生きるための「練習問題」-講談社現代新書-平田-オリザ/dp/4065190983/ref=sr_1_3?__mk_ja_JP=カタカナ&dchild=1&keywords=分かり合えないことから&qid=1591842594&sr=8-3)
演劇とファシリテーションの関係?
練習、トレーニングの場ではファシリテーションが活用されているようです。
名古屋の日本舞踊の家元も、お稽古のふりかえりなどでファシリテーションを活用されていらっしゃるとのことです。
言葉とコンテクスト(文脈)
オリザさんの今の関心はどうやら「コンテクストのずれ」だったようです。
基調講演では、対話と会話の違い、そこで使われる言葉の大切さ、そこにはコンテキストのずれがあるということでした。
日本には、会話の言葉はあっても、対話をするときの言葉がないと。
明治維新以降、今まで使ったことがない「言葉」をつくってきたそうです。
例えば、討論するときの言葉、これは日本人にはないものだったけれど、諸外国をキャッチアップしていくために必要な討論。
そこに使う言葉を作ってきたということでした。
対話の言葉は残念なことに作ってこなかった…(だから、日本には対話がないと)
なんとなく、納得。
ファシリテーターとしては、対話の場をつくってきたのに、、、
対話する言葉がないといわれてしまうと、なんとなく残念です。
でも、言葉は変化するものだし、つくっていけるものだとすれば、(現に、討論用の言葉は作ってきたのですし)
対話用の言葉をつくっていけば良いのでは?とも思います。
「対話用の言葉」を考えていかないと!その場にいつ方々と少しずつ創っていけばいい!と思いました。
対話という場があっても、そこにあふれるはずの言葉がないというのは、寂しいので。
もしかしたら、オンライン対話ようの言葉もあるかもしれません。(ここは、考えておく必要がありそうです)
そして、コンテクスト
こちらは、(社会構成主義とも通じていて)人によってイメージするコンテクストが異なっているのだ。というお話でした。
例えば、大規模、と言われて、何人を大規模と呼ぶのか?人それぞれですよね。
それは、話をしてみないとわからないことでした。
50人でも、100人でも、数万人でも人それぞれです。
そのオリザさんのおっしゃる「ずれ」は、分かり合えなさにもつながっていくような気がします。
定例会は、オリザさんの基調講演の後、ワールドカフェ、お昼を挟んでディスカッションドラマをしました。
ディスカッションドラマをオンラインで行うのは、オリザさんも初の試み!
スタッフとしての腕のみせどころとなりました。
スタッフとしては
中部支部の重鎮、テクニカルの重鎮、そして、有望な人たち+東北支部からお2人も参加してくださいました。
全部で9人のスタッフ。
ファシリテーター、テクニカル・ファシリテーター、チャット・ファシリテーターと3チームに分かれて行いました。
これまた、連携!を感じました。
9人が1か月もない短期間で、定例会のプログラムを作成、オリザさんとの打ち合わせ、スタッフだけの打ち合わせなど目まぐるしく日々が過ぎていきました。
担当を分けたり、各担当はどのように進めていくのか?を考えたり、
特にテクニカル面はどのように進めていくのか?
チャットは?
とテクニカルな話を決めることもとても大切であることを、この3月からの経験で体感していました。
とても、ステキなメンバーで、できました。
そして、そこには一体感がありました。(やはり、連携ですね)
アンケートにも、連携がとてもよくできている、ゆったりと語り合える場ができていたなど、チームビルディングがちゃんとできていた、
ということが数多く書かれており、が参加者に伝わるものだと改めて感じました。
スタッフも…
ディスカッションドラマを作るのは90分。
各チームにお任せして、スタッフは一時休憩…
のはずが、同じお題でスタッフでもディスカッションドラマをつくるという、楽しいことも裏で行っていました。
各チームの発表後、オリザさんからのコメントを聞いて、
私たちのドラマは「いいところまで行っていたのでは?」「あと、少しあそこを突っ込んで考えると面白くなったんだ」とわかり、もう一度、作り直したいと思いました。
きっと参加してくださった方々も同じ気持ちだったのでは?
オリザさんのコメントを聞いた後、もう一度チームでふりかえりをするとよかったなぁと思いました。
今度、リアル対面の定例会をすることができたら、ぜひ、最後のふりえりタイムをしっかりと取りたい。
今回は特に、企画段階からわくわくした定例会となりました。
(始まる直前は、久しぶりに緊張しました)始まってみれば、スタッフだけでなく、参加した方々と一体になって、みんなで助け合うことができました。
終わって、ほっとするとともに充実感があります。
企画段階でもいろいろなシコウサクゴのドラマがありました。
これをドラマ化するだけでも、案外おもしろいかも。
ファシリテーターとして、今後を考えていくためのとても良い機会になりました。
最後に、ご出講をご快諾くださった平田オリザさん、私の想いつきに付き合って(前のめり?)くださったスタッフのみなさん、そして、温かく見守りながら参加してくださったみなさんに感謝です。
次回、また、がんばろう!と思ってしまいました。

