2015-10-05 | ブログ
10月4日は有松絞りで有名な名古屋市の有松地区の天神社のお祭りでした。
「迫力の祭りに迫る!有松天満社山車祭りハイライトツアー(特別観覧席付き)」に参加して、山車と絞り染め体験で有松を堪能してきました。http://www.veltra.com/jp/japan/aichi/a/123942
有松の山車は3基もあります。300年近く前からある山車も。
愛知県には山車がある町がけっこうあります。豊かな土地だったからでしょうか?
山車は車引き(方向を転換するとき)が見所ですね。
特別観覧席(一番の見どころが民家のベランダで、そこをお借りしました)と、間近な場所から2度見物しました。
手を伸ばせば届くくらいの身近で見るのは初めてで、その迫力に感動しました。
山車を見ているときにコミュニティの力が伝わってきました。
世代を超えて
迫力満点の「車引き」は、車輪を軸にして梃の原理で山車を回転させます。
山車の後ろに厄年の男性が乗り、山車の前で男衆が担ぎあげます。そして、掛け声とともに転回。
うまくいけば、3回転もするそうです。
その間、山車の中ではお囃子が鳴り続け、からくり人形はお祓いをし続けます。
乗っているほうも命がけです。
ツアーガイドさんは、現役で山車を担いでいる方で、昼間はツアーのためにお休みだとか。(申し訳ないです)
この一連の動きには、小学生からご高齢の方まで関わっていました。みんなが一致団結しないとできないことでした。
男の子は小学生からお囃子を始め、全体の流れや感覚をつかみながら大人になっていくのですね。
世代を超える、世代を繋いでいかなくてはできないことです。
さらに、町内ごとにおそろいの浴衣(もちろん有松絞り)に身を固めています。(贅沢なユニフォームですよね。)
これで、町内の結束がさらに固まり、テンションも上がっていくようです。
小学生から中高生、大人までが同じ浴衣を着て、同じ目的に向かって協力しあう・・・
こんな活動があれば、いざというときにはお互いの顔も知っているし、家族の顔もわかります。
年に1回でも、その準備は何カ月も前から始めなくてはなりません。つながりが強くなっていけるチャンスがたっぷりあります。
年寄衆は・・・
山車の前に梵天係がいます。梵天の上に神様がいらして、神社からお出かけになるそうです。この梵天係のすぐ後ろを(たぶん、町の長老)歩く紋付袴の方が数人いらっしゃいました。
みなさん、羽織の下は有松絞り。
地域の、そしてご自分達の仕事に対する誇りを感じました。
非日常のためには、日常の結束がなくては成功しないのですね。きっと。
田村明先生も非日常(ハレ)と日常(ケ)がコミュニティを培ってきたとおっしゃっていました。その言葉を思い出し、目の前で見ることができた一日でした。
追記 有松絞り体験
いろいろな絞り染めがあるそうです。初心者に向いているという、「石花絞り」をしました。
ピンクと青の2色。どんな柄になるのか?出来てみないと分からない・・・
ステキなハンカチができました。
浴衣を自分で染めて、仕立ててもらうというイベントもあったそうです。
挑戦してみたくなりました。
2015-09-24 | ブログ
大人になって初めて、キャンプに行ってきました。
お恥ずかしいのですが、キャンプは中学校の山の学習以来だったような気がします。
ほとんど初体験でしたが、キャンプの先輩方にお世話になりながら、楽しく一晩過ごしてきました。
キャンプ用品というのは、優れモノがたくさんあるのですね。といいますか、優れモノばかりで驚きました。
そして、当然といえば当然なのですが、キャンプは非日常で、災害時にも活用できる経験やグッズの宝庫でした。
中学生のときと比べて、いろいろと進化しているのですね。
ほんの一例では、
・ コンパクトにしまえて、軽量。(道具だけでなく、食料もコンパクトに)
・ 火力の強い調理器具。(カセットボンベが使えるので火力は安心)
・ 保温性のよい就寝グッズ
など、ひとつ一つに驚きと技術の進歩に感心してきました。
今更ではありますが、「これは災害時にも使える!」と実感しました。
アウトドアのグッズを製造しているメーカーからも「非常用持ち出し袋」がでているそうです。
ホームセンターで購入するよりも高価なのですが、品物は持ちがよく、繰り返し使えるものです。
(キャンプの先輩方の説です。私はそう言えるほど使っていないのが残念です。)
中身も少し違っています。登山用品・キャンプ用品を製造しているだけあって、視点が違っているような気がします。
例えば・・・
エマージジェンシ―イニシャル セットでは、
軍手 ではなく ノーメックスグローブ(耐火性もあるたいへん丈夫なグローブ)
懐中電灯 ではなく HCヘッドライト(暗い中でも両手が使え、明るいのです)
はさみ ではなく ビクトリノックス(はさみだけではなく、ナイフやドライバーもつている多機能なツール)
などなど。
これらの使い方に慣れるためにもキャンプは有効だと分かったのです。
(写真は、モンベルのホームページにあるセットです。)http://webshop.montbell.jp/sys_img/related/ecinfo_002_00856.jpg
こんな小さな即席めんも!
カップヌードルなどおなじみの麺が大きさ半分になっています。
食べ慣れたものを食べると、日常を取り戻せるそうです。日常を取り戻すには、食べることが一番早いそうです。おいしいものをたくさん食べたはずの旅行から帰って来たときも、帰ってからのいつものお茶やコーヒーは、ほっと落ち着きますものね。
http://shop.nissinfoods.co.jp/product/refil/
フリーズドライのスープやシチューもあります。これなら、たまには手抜きしたいときにも使えそうです。
周りは暗く、とても静かで、川のせせらぎと虫の合唱だけが聞こえました。
大人にはこういう時間が好まれるのでしょうね。
2015-09-18 | ブログ
今年度、HUG(避難所運営ゲーム)や防災まちづくり関係のお話をいただいています。そのときにお願いしていることが一つあります。
今年度は、自治体が主催、参加するのは市民の方なので、ありがたいことに、そのお願いは実現しています。
災害に対する認識を共有するために
それは、被災地に応援にいった自治体職員の方にHUGを始める前に15分~20分ほど、報告をしていただくことです。
これから来る災害に備えようという地域にとって、(被災された方々は別として)現地に行って内部者として活動してきた人の話ほど、臨場感のあるものはないのでは?と考えています。消防士、保健士などの資格を持った方だけではなく、社会福祉協議会の職員、復興に必要な都市計画や区画整理のエキスパート、などなど、たくさんの部署から被災地へ行っています。
それぞれの方の話を聞くだけでも興味がわきますし、実際に見聞してきた、体験してきた話は臨場感があります。
その話を聞いて、被災するというイメージを参加者のみなさんと共有できれば、と考えています。
もう一つの理由
庁舎内で自治体職員間では被災地支援活動の報告会は設けられていると思われます。しかし、市民がその話を聞く機会というのはほとんどないのではないでしょうか?
市民が聞くとすれば、研究者の報告やNPOの報告、ボランティアの体験談などは、興味を持って情報を探して出かけていけば、聞くことができます。そういう機会は、もちろん、それぞれの立場の視点から見えた、さまざまなことがわかる貴重な機会です。手弁当で現地まで足を運び、活動するという尊い行為のお話です。
では、わがまちの自治体の職員は?というと、もちろん、たいていの自治体からは被災地へ任務として、年間数名が支援に行っています。現在も被災地に赴き任務をこなしていらっしゃいます。自治体職員の目で見た被災地の状況や復興の状況、その内情などを市民も知っておくというのは大切なことではないか?と考えています。
市民が手を出せない「行政」として行う領域について(行政内部の手続きなど)、また、業務として関わる中で得られる知見など、東日本大震災の支援活動から学んだことをたくさん持っていらっしゃるはずです。
そんな事柄を市民も共有して、減災や事前復興に活かすことができれば、市民も自治体も、赴任した職員もうれしいことではないかと考えています。
さらに付け加えると、自治体の職員は自治体の費用で支援に行っているのですから、市民がその話を聞く機会がないほうが不思議なのかもしれません。
出前講座で「聞く会」を設定してもいいかもしれませんね。
反応は
職員の方の話を聞いた参加者の反応は、良好、といいますか、初めて聞く話に興味深々で、前のめりになって聞いてくださいます。
そして、わがまちからもちゃんと被災地へ支援にいっている職員がいるのだなぁと認識してくださり、誇らしい思いをもってくださるようです。
公費とはいえど、せっかく、現地でがんばってくださっている方がいらっしゃるのですから、わがまちの誇りにしたいですよね。
2015-08-23 | ブログ
先日ご案内しました「赤レンガ建物で浴衣美人に!」イベント、無事にそして楽しく終了しました。
6月のフューチャーセッションから発生したチーム(女性3人)で行ったイベントでした。フューチャーセッションに参加しなければ、出会えなかった方々、できなかったことです。
「人が集まること」「語り合うこと」の大切さと、何かを生み出すパワーを感じました。
そのイベント様子を少しだけですが、おすそ分けします。
講座の講師の方々もとてもステキな方々でした。
1.自分で着る浴衣
着付けは自分でできるといいですよね。
ということで、着付け講座からスタートです。いろいろな便利グッズを紹介しながら、テキパキと着付けのポイントも教えてくださいました。
新しい帯結びにも挑戦!
参加した方からは、「自分で着るときはだんだんと苦しくなってくるのだけれど、本当に苦しくない、楽な着方を教えてもらいました」とお喜びの言葉をいただきました。
2.ヘアメイク講座
着るものを着たら、次は、飾り付けです。浴衣用のベースメイクの作り方やワンポイントの髪飾りのワザなど、実演を交えての講座でした。
少しワザを使うだけで、印象が変わりました。マジックをみているようでした。
この後、デートを組み込んでいる方もいらっしゃいました。(想定していなかったので、そんな風に活用していただけて、光栄です。楽しみにご参加くださったのですね。)
3.プロカメラマンによる撮影
赤レンガ建物のカフェと建物を背景にして撮影会を行いました。
カメラマンは、まだお若い方でしたが、モデルになった人の気持ちに寄り添いつつ、立ち方の癖を見抜いて的確なアドバイスをしていらっしゃいました。
4.カフェで特別メニュー
今回は赤レンガ建物の指定管理者のJTBプロモーションさんとご一緒に行いましたので、地元「松華堂」さんのバラの和菓子とドリンクという特別メニューも作っていただきました。
撮影の順番待ちの間に、さらに気分が高まりました。
コンテンツが盛りだくさんのイベントでした。
私自身も楽しかったのですが、やはり、参加していらっしゃるみなさんの楽しそうなお顔を拝見して、より充実した気持ちでした。
【感想】
「まち ひと しごと創生」の中で、地元で起業ということもキーワードになっています。
ここに来てくださった講師のみなさん(女性ばかり)は、個人事業主であったり、株式会社を経営していらしたりと形態はそれぞれですが、ご自分のスキルや思いを形にしてご活躍なさっていらっしゃいます。
女性が一人で仕事を始め、継続していくことは、女性が輝く社会といわれているほどに、たいへんなことがたくさんあると想像します。しかし、いきいきと美しくお仕事をしていらっしゃる皆さんに接して、堅く考えなくても起業はできるのではないか?と思いました。
工場を立ち上げるなど大きな金額が動くことは、ここでは考えずにおきます。ある意味職人のような職種であれば、自分のウデや感性、必要性などを信じていいのかもしれません。
自分が没頭できることを事業として展開していく、そこには工夫は必要だと思いますが、楽しんで続けて行くと道は拓けるのかもしれません。もちろん、日々自分の腕を磨いたり、研究したりするということは必須なのですが。
自分の行いに責任をもつこと、これが「しごと」を創るには大切なことなのでは?と思いました。
2015-08-23 | ブログ
先日、とあるパーティにお誘いいただき、行って参りました。
そこでは、女性4人(私も入っています)でパーティの出し物をひとつ請け負いました。
リアル脱出ゲームの経験とファシリテーターのスキルを活用した出し物を考案し、たいへん盛り上がりました。
一度、お試しくださいませ。
【進め方】
①受付でくじを配っておきます。後に同じ数字または模様の人がチームになります。
②くじを引いた方の中からチームリーダーを一人ずつ選任しておきます。
③アトラクションの時間になったら、チームリーダーを集めます。
④パーティの主役からの「挑戦状」をチームリーダーに渡します。挑戦状の色でチームカラーが決まります。
⑤「挑戦状1」はチームを集め、チームで自己紹介します。
⑥「挑戦状2」会場の壁に貼ってあるチームカラーの紙を集め、文章をつくります。
⑦「挑戦状3」最後の一文字は、主役やサブの人とじゃんけんをして勝ちとるのですが、主役とサブの人がもっているのも色が決まっています。じゃんけんで勝ってもチームカラーと同じ色の紙でなければ文章は完成しません。
⑧早く文章を完成させたチームから並びます。ここで、表彰します。
⑨最後に、じゃんけんで勝ちとった各チームがもっている一文字ずつ並べると。。。主役の名前になります。
単純と言えば、単純なのですが、
この場面でこんなことするの?というサプライズと、競争となるとなぜかがんばってしまう習性を利用したことになるのでしょうか?
参加者のみなさん、会場内を小走りに走りまわったり、「分かった!」と叫んだり、身体を使って紙を並べ替えてみたりと盛り上がりました。
【リアル脱出ゲームとは】
スクラップという団体が全国各地で展開しています。
おもしろいことないかなぁ?と思うなかで出会った海外の脱出ゲームをアレンジしてみたところ、大好評だったので、続けているそうです。
http://realdgame.jp/about.html
会場に貼ってある、置いてあるたくさんのヒント。
どれがどの段階で、そして何回使うのか?
また、何度も頭をひねってカンを働かせて、ヒントを繋いで問題を解いていくというものです。
最後に正解にたどり着いたら、無事に脱出成功!となります。
話は単純なのですが、本当に難しいのです。100組近くエントリーしても無事に脱出できるのは1~3組程度です。
そして、表彰後に謎解きもしてくださるのですが、聞きながら「何故、そこに気が付かなかったのか?」とたいへん悔しい思いをします。
「よし!次は、脱出するぞ!」「今度こそ脱出する!」となってしまうのです。
【盛り上がりの法則?】
盛り上がりには法則があるのかもしれません。
要素を分解してみると・・・
【リアル脱出ゲームの要素】
①謎解き
②身体を動かす
③会場全体を活用する
④競う
⑤時間を区切る
ここまででも十分盛り上がります。さらに、ファシリテーションの要素を組み込むと、会場の一体感が生まれます。
【ファシリテーションの要素】 今回はゲームで扱う内容の選定や進め方などに活用できました。
①コンセプトを決めておく
②グループ分けの方法
③参加者を信じる(焦ってヒントを出したりしない)
④会場が一体になってお祝いする気持ちの表現方法
一度、お試しください。パーティやイベントが盛り上がるご参考になるとうれしいです。