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「本気の応援」の後にはファシリテーションでした

2015-05-27 | ブログ

本気の応援は『我武者羅応援団」

先日、Oka-Bizのセミナーに参加してきました。今回は、我武者羅応援団の団長武藤貴宏氏がゲストで、Oka-Biz のセンター長・秋元さんとの対談でした。

名前だけは聞いたことがあったのですが、何者なのか全く知りませんでした。

冒頭に、以下のURLの動画がながれ、まずは応援団が応援する様子を拝見しました。

http://www.gamushara-oendan.net

始めは、何をそんなに力を入れて叫んでいるのか?と思ったのですが、だんだんと惹き込まれていき・・・

ついには泣いてしまっていました。会場からもすすり泣きが聞こえてきました。

その後、我武者羅応援団結成の物語りや、武藤団長の想いなどを笑いを交えながら対談でうかがいました。

そのときに感じたことや思ったことなどを備忘録を兼ねて記しておきます。

がむしゃら応援団20150512-2

 

覚悟に共感

一番心に残ったことは、「やめることをやめる」という言葉でした。

「もうやめてしまいたい」「もう、やめてもいいのでは?」と思うことをやめるという意味です。

応援団を始めたきっかけも、団長が高校生のときに入団した伝統ある応援団を本登録する前に、どんなことが起こるのかを想像してやめてしまったことがずっと心に残っていたことでした。やる前にやめてしまったことが10年以上ひっかかっていたそうです。

応援団を始めてから数年経ったときに、「やめることをやめる」という選択をしようと思ったということでした。

これは、私が負頃考えている「ファシリテーターは胆力」と思っていることと共通しています。ぶれない軸をもってことに臨むには、胆力=覚悟が必要だと考えています。ファシリテーターの「在り方」ともいわれますが、どれだけファシリテーターが覚悟しているかによって、その場の雰囲気が変わると感じています。

ファシリテーター力は、人間力だと言われる事もあります。この真意も近いと思います。

自分に言い聞かせているような気がします。

 

その覚悟が伝わる

やめることをやめて、応援する人の心に寄り添うと、その人の本質が見えてきて、その人を応援したい言葉が浮かんでくるのかもしれません。

そして、本気で我武者羅に応援するので、心が動かされるのですね、きっと。

「ヒアリングなどを行い本質を見極め、目を合わせ面と向かって、言葉にする」

この一連のことを Iメッセージ(I=私 が主語になるメッセージ)で伝えることが共感を呼び、心が震えてくるのかもしれません。

 

ファシリテーターは、ファシリテーションしている場で自分の気持ちを伝えるということはあまりありません。が、伝えるときは I(アイ)メッセージで!と言われています。発言したひとを攻撃することなく、「私は○○と感じました」とか「私だったら、こうしたほうがしっくりします」など、主語を I=自分にして、自分の感じたこと、考えたことを伝える方法です。

 

武藤氏の言葉で言うと「応援団ズ・ハイ」という状態があるのだそうです。

・今を生きていることを共有し、

・フロー状態=無(我欲がない)の状態になり、相手とつながった!と感じる瞬間であり、心が混ざったような感じ(応援団は自分の殻を超えた時)

このようなときに感じるようです。

きっと、その後で手ごたえを感じる達成感もあるのではないか?と思われます。

 

ファシリテーターが応援団ズ・ハイのようになることはありませんが、参加者が一体になった、参加者が納得できる合意ができたときなどは、本当にうれしい達成感のようなものを感じます。

がむしゃら応援団20150512-1

我武者羅応援団にもファシリテーション

応援するために、応援団団員で話しあい、目標を立てるそうです。やみくもに応援するのではないそうです。

ファシリテーションでは「ゴールを決める」となります。話し合い、共有して団員の府に落とすのです。

応援が終わると、応援団で「ふりかえり」をするそうです。自分たちはちゃんと、我武者羅に応援できたのか?本当に応援する対象の方は満足してくれたのか?どうしたらもっと良い応援ができるのか?などを話しあうのだそうです。我武者羅応援団では「(応援を)味わう」といっていらっしゃいました。

このとき、言葉にすること、その言葉を共有することが大切なのだ!とおっしゃっていました。

ここには、リーダーシップというよりも、ファシリテーションがあると思いました。

(話し合いがあるところには、ファシリテーションは存在する、のですね!)

 

感想など

武藤さんのお話を聞いていて思ったことは、我武者羅というといきあたりばったりに聞こえますが、実際は、その前に調査を行い、ゴールを決めて、その人の価値は何か?何がすばらしいのかをしっかりと見つめてから言葉にしていくのでした。

その後のふりかえりも含めて、ファシリテーションやコーチング等のスキルを活用していらっしゃるのだと分かりました。

(ここにもファシリテーションが活用されていると思うと、応援された気分です)

 

また、応援は応援された人の内発的発展を促すことに寄与していると思いました。

自分の本質や価値を認め、面と向かって言葉にしてもらえることは、自分を認めてもらえる最高の機会になるような気がします。

自己肯定から、自発的な「内発的発展」が始まると言います。我武者羅に応援されると、自己肯定が促されるようです。

自分で自分を認めることから、やる気や他者への配慮ができてくる様な気がします。

我武者羅応援団20150512-3

人生の醍醐味、人生の最期に「いいね」を自分で押せるか!?

とおっしゃっていました。まだ30代なのに、そうようなことを想い、描き、実現への応援をしている武藤さんはステキで素晴らしい方だと思います。

 

最後に、これからのチャレンジは、応援団を始めたときの感動を維持すること  コンディショニングと準備だとおっしゃっていました。これは私への戒めかな?と思いました。

プロと呼ばれる人は、上手くいって当たり前なのですが、まずは上手くいったと自分で自分をほめることが大切だと思いました。その後で、じっくりとふりかえることが初心を忘れずにいつまでも感動をもち続けることができるのかもしれません。

 

我武者羅応援団でも活用されているファシリテーションは、大変参考になり、また、活用されていることで応援されているような気がしました。


 
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