2017-03-10 | ブログ
愛知県、三河湾に浮かぶ3つの島。
日間賀島、篠島、そして、今回ご紹介したい佐久島です。
三河湾は豊富な漁場で、漁業が営まれています。
その中でも佐久島は「アートの島」として、県内では名前の高い島です。
いろいろな大学からアート作品を置いたり、建築したりして、アートを見つけながらのスタンプラリーも楽しいスポットです。
毎年、この島でアートを楽しんで、牡蠣しゃぶコース(残念ながら、三河湾では生牡蠣はたべられないのです)をいただくために訪れます。
予約は12:30。
9:30発の定期船に乗って、25分ほどで到着。お昼をいただくまでの間、島の中にあるアートを見つけスタンプを押していく散策をします。
行くたびに楽しいイベントが開催されています。
このときは、お雛様が飾ってありました。
古墳の島
ところが、今年は趣向を変えて、島の中にある古墳を見て歩くことになりました。ご一緒したメンバーに古墳大好き女子がいたようです。
いつもは西港から東港近くにある民宿まで南側を散策します。今年は、古墳群のある反対の北側ルートに初挑戦しました。
佐久島1.81㎢には古墳時代後期の横穴式古墳が38基、佐久島全体では47基の古墳があるそうです。
この中でも一番保存状態のよい古墳が山の神塚古墳というもので、古墳の中へ続いていく道には石が敷いてあり、中をのぞくとなんと、石棺のようなものが見えました。
申し訳なくて、写真は撮りませんでした。
看板を読むと、このあたりは海部族(海を生活の場とした)が住んでいたそうで、古墳はその海部族の高貴な方のお墓ではないかと思われます。
江戸時代には海運業で栄えたとされています。
(http://www.jichitai.com/kanko/catalog/2014/[愛知県西尾市]佐久島体験マップ.pdf)
島の中には八剱神社があり、この神社は「8つの剣を祭っていたり、素戔嗚、大国主神、大和武尊などを祭っていたりする(https://ja.wikipedia.org/wiki/八剣神社)」そうです。以前のブログでもご紹介しましたが、スサノオ、ヤマトタケルなどが祭ってあるのは、その土地が水の害に見舞われないように、その時はこの神社まで避難するように、という先人の教えのようです。
静かな三河湾でも荒れることがあったのか?いや、それよりも外海での漁や海運などの無事を祈ったのか?などの空想が駆け巡りました。
まさか、海部族って海賊ではないのか?三河にもバイキングがいたのか?などと空想を越えて妄想になっていったのでした。
小さな島ですが、ミステリーはまだまだたくさん、あるようです。
今回見つけた次回の宿題
石垣が浸食されてできたという島ですが、写真のように地層をよく観察できます。
地層にさわると、とても柔らかくて、手でポロポロと削れてしまいました。
こんなに柔らかいので、どんどん浸食されていってしまうのでしょうね。
この地層を構成しているのはなんという土壌なのでしょうか?
次回行くまでに、調べておかなくては!
そして、待ちに待ったお昼
実は、このかすかに見える右側にあるのは!こんな牡蠣盛り。
カキフライに焼き牡蠣、牡蠣しゃぶ、アイナメの煮つけ、なまこ、このわた(!)わかめのお味噌汁、最後にみかん。
一人当たり、20個近くいただいたのでは?
散策と妄想、そして美味しい海の幸。とても幸せな一日でした。
三河湾は一年中、美味しい魚介類が楽しめます。
是非、お越しくださいませ。