ソーシャル・アクティ まちづくり&組織の活性化・ファシリテーション

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「どまつり」チームが地域を元気にする

2017-08-30 | ブログ

毎年8月最後の金曜日~日曜日に名古屋市内で開催される「にっぽんど真ん中祭り(略して どまつり)」。

(http://www.domatsuri.com)

今年も興奮のうちに終了しました。

何度もこのブログに登場する「どまつり」ですが、音楽や踊りの質の「エンターテインメント性」だけでなく、地域の活性化のため、地域アイデンティティの形成のために「どまつり性」にもこだわっています。(ここがステキな所です)

どまつりの1か月ほど前に、友人と毎月開催している「未来茶輪」にどまつりのチーム「鳴海商工会 猩々」のリーダーにお越しいただきました。

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猩々チームは小学生から80代までの人で構成されています。こんなに広い年齢層の人達が同じ音楽にあわせて一緒に踊ります。まさに地域ぐるみ!そして、猩々チームは毎年、ファイナルステージまで行くようなチームなのです。

 

猩々チームのファイナルステージです。こだわりの一つ、鳴海の伝説に出てくる大きな「しょうじょうさん」が目を引きます。

猩々チームのファイナルステージです。こだわりの一つ、鳴海の伝説に出てくる大きな「しょうじょうさん」が目を引きます。

チームのマネジメント

そのチームの中でどのようなチームのマネジメントをしているのか?知りたいですよね。

年齢層でグループを作り、そこでリーダーを決めて練習しているそうです。聞いてしまえば、目新しいことではないような気がしますが、実際に脱落せずに毎年続いているということは、言葉には出なかったご苦労や工夫がたくさんあるのだろうなぁと推察します。

ただ、未来茶輪の中では、そこまで踏み込んでお聞きすることができず…

こちらから、もっと引き出そうという意欲がないと聞きだせないことを痛感しました。(傾聴って大切ですね)

きっと、実行している方からすれば、そんな素晴らしい事!という自覚がないので、聴きださないとお答えいただけないのですよね。

 

後継者づく

どんな組織でも後継者をつくる、育てることが課題です。猩々も後継者をどう発掘し、育成していくのか?も課題の一つのようです。

そこで、打った手は、歴史をひも解き(どまつりの方々は地域資源を発掘するのがとてもお上手です)、「なるみら」という人たちがいたことを発見。そこから「なるみ~ら」というチームをつくり、踊らなくても良い、応援隊のようなチームを結成し、この中から踊ってみようという人たちを受け入れていこうというようにしたそうです。

「試み」とおっしゃっていましたが、とても成り行きが気になります。

今回のどまつりでも、パレードやステージで、浴衣を着たなるみ~らの方々も歩いていました。小さなお子さんも出演してステージがとても賑やかになり、地域の結束のようなものが伝わってきました。

有松まつりでの猩々さん

有松まつりでの猩々さん

 

ステージでは

ステージを観ていると、心がほっとします。若者の切れの良い踊りはもちろん心を打ちますが、年齢層の広いチームが真剣で楽しそうに踊っちる姿は「あ~。この地域ではみんなが声を掛け合って生きている。暮らしがそこにあるなぁ」と普段の生活まで見えてきます。

小さなお子さんが一生懸命に踊っている姿、地域での生活の姿を想像して、涙ぐんでしまいました。

 

また、以前はこのチームのメンバーだった子どもが、大人になってどまつりの時期にチームに、そして地域に戻ってくることもあるそうです。

心をつなぐ、つなぎとめるような思い出と戻っても歓迎されるホスピタリティがあるのですね。

若者が地域に戻って来る…ここにもまちづくりのヒントがありそうです。

 

どまつり性の趣旨を体現しているような猩々チーム。毎年、目をうるうるして観ています。

 

今年の優勝は「なごや学生チーム『鯱』」でした。

ここも昨年のリベンジ!のようで、大仕掛けで切れきれの踊り、衣装も目を引く、エンターテインメント性の高いチームでした。学生がファイナルを目指して一生懸命に練習していたのが目に浮かびます。

若者が盛り上げてくれるのは、どまつりにだけではなく、地域にとっても将来を担ってくれる後継者がいることは頼もしいことだと思いました。

今回は、最後の「総踊り」までいました。ステージ上だけでなく、それまで観ていた観客も全員が踊りました。とても気持ちよく、楽しかったです。これは病みつきになりそうです。

 

40人以下のチーム(U=40)のチャンピオン、JR九州チーム。銀河鉄道999の車掌さんのような衣装とキビキビとした動きが印象的でした。

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