2018-02-14 | ブログ
BGMって大切だなぁと思った出来事が昨年末から続いています。
ワークショップの参加者がいらして、一人でポツンと待っているときや、ボードゲームのディプロマシーで交渉するときにも、BGMがあるとほっとしたり、逆に緊張したりする(させる)こともできました。
音の流れやどんな楽器なのか?でも随分と心や話し合いの内容にも影響するなぁと実感しています。
そんな実体験からのBGMの話題です。
きっかけはFAJの定例会
日本ファシリテーション協会の中部支部ができた頃、「物理的な場づくり」の定例会をしました。
2005年1月に『ファシリテーション入門』に記載してある「場づくり」の効果を体験するというものです。
https://www.faj.or.jp/modules/contents/index.php?content_id=360
その後、関西支部2007年3月、バージョンアップさせて中部支部2007年4月でも行いました。
https://www2.faj.or.jp/base/kansai/report/40-2007310/
内容は、
話し合っている間にいろいろな場づくりの仕掛けをして、話し合いのしやすさ、内容の変化などを体感する。というものです。
話し合っているときにBGMをかける。(ショパン⇒ヘビーメタル 冬ソナのテーマソングのときもありました)
話し合っているとに明度を変える。(窓全開⇒ブラインド・カーテンを閉める⇒真っ暗にする⇒ろうそくを点ける)
話し合っているときに香りを漂わせる(線香をたいてみる)
など挑戦してみました。
香りはなかなかうまくいきません…。全員がリラックスするという香りは難しいです。
この中のBGMはいろいろな反応がありました。
ショパンは眠くなるとか、リラックスできるなど。
ヘビーメタルはうるさいとか、頭を整理する邪魔になるというのは予想通りでしたが、意外にも話し合いにリズムができて進んだという感想もありました。
当時、大流行していた「冬のソナタ」は、ついつい耳も心もメロディーに行ってしまい、話し合いにはなりません。
その後のBGMの使い方は…
実際のワークショップの際、早めに来てくださった方が一人でポツンとしているのが苦痛でないようにとBGMをかけています。
私の手が空いていれば話しかけたり、ご一緒に準備をしていただいたりしていたのですが、できないときもあります。
そんなときには、BGMがあると場が和むような気がします。
もし、自分が一人で時間待ちしているとすると、とても居心地の良くない(場合によっては、来たことを後悔して、帰りたくなるような気になることがあるのでは?)ときもあるのではないかと思います。
定例会での体験後は、カフェのBGMで流れているようなショパンやモーツァルトなどのクラシックをかけていました。
数年経つと、もう少し明るい気持ちになってもらえるようなBGMが良いのでは?と思い、軽い感じのボサノバにしました。
参加した方も、なんとなく気持ちが前を向いてくださっているように見えました。
このBGMいいね、というコメントをいただいたことも。
そして、昨年後半あたりから…
アマゾンのミュージックからいろいろなシチュエーションに適した選曲ができることを知り、アンプラグドの歌詞付き洋楽でなんとなく落ち着く曲をかけてみました。
すると、インストルメンタルだけよりも、柔らかな雰囲気になったのです。
人間の声が入るというのも意外に邪魔にならずに、心地よく流れていくのだなと感じました。
さらに、実験として、ディプロマシー第3回でお試しをしました。
(第1回めはhttp://social-acty.com/blog/date/2017/04/)
ディプロマシーは、交渉と命令のみでゲームが進んでいきます。ルーレットやサイコロなどの偶然の要素がありません。大人が病みつきになりそうなゲームです。3回も開催していましました…。
3回も重ねると、交渉できる場づくりもとても大切なことが分かりました。ゲームは、一つの部屋の中で行っているので、誰かと誰かが話している内容が聞こえてしまうと他の国の戦略にも大きな影響が出てきます。
ということで、何を話しているのかが分かりにくいようなしかけが必要。そこで、BGM!
まずは、リラックスできるかと、ジャスティン・ビーバーをかけてみました。女子から絶賛(笑)でした。
逆に、実験として、三国志のゲームのBGMを流してみると…。やはり女子から、緊張するので他の曲に変えてほしいという依頼がありました。
BGMでこんなに反応が異なるのだということを実感しました。
BGM侮るべからず!です!!
これからも、いろいろと試してみたくなりました。