2018-08-20 | ブログ
先日、日本ファシリテーション協会(FAJ)の中部支部の定例会の担当をしました。
テーマは「KJ法でロジカルシンキング」
FAJ関西支部のヨン様(芳本さん)にお越しいただき、本当のKJ法(超入門)を教えていただきました。
10数年前、中部支部が立ち上がった頃、一度お願いして、KJ法がとても深いものだということを実感しました。
いつか、この深さを会員の皆さんと共有したいと思っていました。やっと!叶いました。
話し合う話題は「AI(人工知能)がファシリテーターを支援できる?について」。
深い学びのKJ法と基礎知識を共有して前提をそろえてからのAI。
多少、冒険ではありましたが、見事に定例会として成り立ちました。
AIとファシリテーションについては、名古屋工業大学の白松先生がご研究されていらして、市民共創地学会にお誘いいただいた経緯もあります。
定例会は以下のように進みました。
【話題提供】
白松先生からAI、ファシリテーションとのコラボの概要、現在の研究内容などをお聞きしました。
【点メモ】
話題提供を簡単に番号を振りながらメモしていきます。(ファシリテーショングラフィックと異なり、簡単・単純に!ということでした)
【ラベル作成】
点メモを基にして、問いかけ・課題に関係のありそうな個所を意見を入れつつ付箋紙に記入していきます。(主語+述語は必須)
【意見出し】
ラベルを発表しながら模造紙に貼っていきます。このとき、近い内容のラベルがあれば、近くに貼ります。
【関係性を考える】
貼られたラベルの関係を一つずつ矢印などで関係を確認していきます。
【グルーピング】
2~3枚を目安に共通のものを紙ひもでくくります。そして、見出しのラベルを作成します。(もちろん、主語+述語)
ここからは、たぶん時間切れ?まとめに入りました。
【まとめ】
模造紙を見て、文章でまとめます。このとき、思ったことやアイデアも記入します。
グループの全員で読み合わせします。
というような流れでした。
体験後の感想は
・まとめを各自文章で書くというのは、新鮮でした(確か、10年前もやったような…)。
グループのメンバーの視点の違いや印象の違いがよく分かりました。
文章で書くというのは、細かな気持ちの違いが見えました。この違いをもっと掘り下げていくと合意につながって行きそうです。
☆まとめを書いていくと、だんだんといろいろなアイデアが湧いてきました。そして、そのアイデアに対して、なぜか自信が持ててしまう!
・ラベル間の関係性を一つ一つ丁寧に見ていくことは、ラベルを描いた背景を聞かないとできません。
ということは、この人の意図はどこにあるのか?ということをワークの中で必然で掘り下げていかないと行けません。
(合意形成に必要だといわれる「意図」を自然に聞く事ができます。そして、その姿勢は熱心だなと思ってもらえるという…)
・やはり、ラベルは主語述語。
文章で書くと言いたいことが伝わります。(これは、実行してます。10年の成果!)
言い切ることが大切なのかも!と思いました。
などを改めて体感・実感しました。
そして、惜しいかな。
以前は、紙ひもで括りなおすということをしました。
異なる共通点で括る。そして、異なるラベルを付ける。この作業はとても厳しく頭を使うものだったと記憶しています。
☆私は、アレンジして活用しています。
付箋紙にアイデアを書き、一旦グルーピング。もちろん、見出しは文で書きます。
そして、次は、同じ言葉を使わないでグルーピングしなおす!ということをお願いするようにしています。
(みなさん、本当に頭を使って考えてくださいます)
すると、次のステップでは、とっても素敵な斬新なアイデアが出てきます。
基本は大切を実感
KJ法はよく耳にします。付箋紙に書いて模造紙に貼り、グルーピングすればOK!というような意味合いで使われています。
でも、本当のKJ法は、もっと奥の深い、整理法や発想法だったのです。
さらっと聞き流さず、基本の本質は何か?を考える、知ることはとても大切なことだと改めて思いました。
これからのワークに活かしていこうと改めて考えました。
こうご期待♡