2019-03-13 | ブログ
先日、名古屋都市センターさんで「付箋を使うだけがワークショップじゃない!?」というタイトルでセミナーをさせていただきました。
(決して、付箋紙を否定するものではありません。付箋紙には付箋紙の魅力があります。)
とりあえず、今回はA4コピー用紙で。
A4用紙はハーベストで
弊社はワールドカフェのハーベストの時に、A4のコピー用紙をよく使います。
そのことをお伝えしたくて、ちょっと刺激的なタイトルにしました。
ワールドカフェは、すでに何度か、このブログでもお伝えしています。
簡単にご紹介すると、メンバーチェンジしながら対話をする、最後にハーベストとして、参加者で思いなどを共有するというものです。
ワークショップというと?
まちづくりのワークショップというと、ついつい、付箋紙を使ってグルーピング。見出しを付けて誰かが発表。
という進行になってしまいます。
たとえば4つグループで話し合いをしていると、4つの案が独立しており、まとめるのは事務局側。
すると、まとめる作業のところは参加者からすると、ブラックボックス。
あれ、こんなはなしだったっけ?となることも…
そこで、ワークショップの終わりに一つにまとめる。まとまったね。という実感が持てないものか?と考えたのが、ワールドカフェで進める!という方法です。
ハーベストを大切にして、みんなで一つにまとめる、その場にいる、ということが納得につながるのでは?と思いまして。
ハーベストの方法、モンスタースティッキー ボード
さて、前置きが長くなりました。
そのワールドカフェのハーベストで、多用するのがA4コピー用紙を使うということについて。
「モンスター スティッキー ボード」と名付けられている方法でよく使います。
ワールドカフェで対話したあと、その延長上の問いに自分一人で考え、文字にします。それを書き留めるのがA4のコピー用紙です。
一つの意見、思いを1枚の紙に書く。
そして、壁に貼る。
全員で眺め、お互いにコメントする。
ということをします。ワールドカフェでも一体感がありますが、このハーベストをすると、さらに一体感が高まります。
(それだったら、大きな付箋紙でも良いのでは?と思いますよね)
A4用紙に書いてみた感想をいただきましたので、ここでご紹介します。
・付箋紙よりも大きな面積の紙に一件だけ書くのには「もったいない」という気持ちがある。
・逆に「贅沢!」でわくわくする。という感想もありました。
・A4サイズという面積を使って自由に書いていい!というのは、発想が湧いてきて、1枚書くとどんどん促進されていき、何枚も書きたくなってくる。
・大きいので、壁に貼った時に読みやすい。
・いろいろなマジックの色があり、カラフルで読んでいてあきない。
・そして、付箋紙よりも廉価。
などのコメントをいただきました。
とても、ありがたい。うれしいコメントです。
模造紙の上で付箋紙を使って整理することは、グループの中ではそのプロセスを共有しています。
グループ以外の人と共有するときには、説明の方法を少し練らないと、全体で共有したなぁと思いづらいかなと感じています。
せっかく、同じ時間、同じ場所にいて、同じテーマで話し合っていたのですから、参加者全員で共有したなぁという気持ちになりたい。その方法をずっと考えています。
一度やってみると、関与しているという気持ちが高まったような気がして、ファシリテーターとして、とてもうれしい時間になりました。
こうなると、もっと活用したい!と思ってしまいます。
今後は、壁に貼ったものをどうしたら、もっと共有できるようになるのか?納得できる成果になるのか?壁に貼った後のワークを考えていきたいと思います。
まずは、A4コピー用紙を使った「モンスター スティッキー ボード」お試しくださいませ~