2020-08-25 | ブログ
先日、日本ファシリテーション協会の定例会でオンラインのHUG(避難所運営ゲーム)をしました。
HUGは、避難所に避難してきたひとたちがボランティアで運営していくシミュレーションのカードゲームです。
こういうご家族はここに座ってもらおう、こんな出来事にはこんな風に対応しようとグループで避難所を取り巻くさまざまなことを解決していきます。この時に、カードを避難者に見立てて配置していくのです。
HUGをすべてオンラインで行うには、先のブログでもご紹介しましたように、試行錯誤でしたがzoomとGoogle spreadsheetを使いました。
これは、PCで参加してもらったり、PCのスキルが必要だったりと、PCの扱いに慣れていないと操作に気持ちが行ってしまい、なかなか避難所運営にまで気持ちがいきません。
今回は、リアルなHUG(いつも使っているカードゲーム)を機材を使いながら、参加はリアルとオンラインのハイブリッドでやってみました。
機材は、リアルの場の声がオンラインの参加者に届くようにスピーカーフォンを使いました。
PCでメインの会場参加者を映し、タブレットをカメラ替わりにして行いました。
やってみると…
カードを読み上げるだけでなく、避難所となる小学校の見取り図や、各階の教室配置図などを何度も映して、読み上げることをしてくれました。
(読み上げるのは結構たいへんだったと思います。感謝です。)
なかなかスピーディな意思決定はできなかったものの、
みんなでじっくりと話し合いながらカードの配置やイベントをクリアしていけました。
最後に、参加した皆さんは、小さいお子さんをもっていらっしゃるので、
・いざというときにはこんな風にはいかないよね。
・子どもが一緒にいないときは、どうしようか?
などの心配事が出てきました。
・やっぱり、普段からのつながりがあると子どもを連れた避難でも少し安心。
・子どもたちだけで避難することになることもあるから、地震が起きたときはこうしよう!と考えておきたい。
など、普段の生活の中で少しずつ、やっておくことを見つけておこう!とまとまりました。
そして、できなかったカード、今度はもっとたくさんクリアしたい。
他にどんなカードがあるのか?
と防災に対する意識がぐっと高まったようです。
ハイブリッドで行うと時間通りとはいきませんが、気軽に参加できるということもあり、オンラインも捨てきれません、
いいろいろな方法で試してみることが大事なんだと思いました。
まずはやってみること!ですね。
ファシリテーターとしても、挑戦のしがいのある機会でした。
こんな素敵なチャンスをくださった、「守ろう こどもと赤ちゃん」の荒木さん。ありがとうございました。