2014-03-05 | ブログ
はじめに
先日、yahoo!の執行役員、小澤隆生氏の講演会に行ってきました。
yahoo!ショッピングの無料化を仕掛けた張本人。前職は楽天で楽天イーグルスを立ち上げ、立ち上げ当初から黒字にされたのだとか…
とても興味深い話題がたくさんありましたが、その中で、「盛り上がるイベント」の条件のようなものをさらっとおっしゃっていました。先日の地域の方々のポケットパークでのワークショップが予想以上に盛り上がったことと合わせると、とても納得でき、案外簡単にできることなのだと思いました。
その条件とは!
盛り上がる条件のヒント
小澤さんの仕掛けたイベントについて少し共有しておきますね。
その名も「すごい豆まき 2014」というイベントです。(http://mamemaki.jp/2014/) 2月3日(月)の節分の日に東京タワースタジオで豆まきをイベントにして楽しもう!というものです。なんと、参加者一人当たりの持ち豆は2Kg、それも被災地でとれた、でも商品にならない豆を使っての豆まき。さらに豆まきした後は、ちゃんとリユース。肥料となるそうな。
考えただけでも、楽しそうです。そして、食べ物を無駄にしないので、安心して豆まきができます。チケットも即、完売となったとか。
盛り上がった様子はこちらから http://news.mynavi.jp/articles/2014/02/04/mamemaki/
このイベントはスペイン、ブニョールのトマト祭りをイメージしたのだそうです。この町は人口1万人。ここにトマト祭りには4万人が訪れ、祝います。
人口の4倍の人が集まる…。その理由は、小澤さんの分析によると、
①普段、やってはいけないことができる
トマトを投げ合ったり、踏んだり・・・食べ物をそんなことして!と「やってはいけない」ことですよね。おばあちゃんに叱られましたよね。もったいないと。
それが、おおっぴらにできる!
②汚れてしまう
トマトの果汁が洋服や身体についたら、汚れてしまいます。これって、いやなことですよね。でも、どろんこ遊びが楽しいように、本当は楽しいこと!
みんなで水着になっちゃえば、平気です。
③量は思いっきりたくさん。
ブニョールのトマト祭りでは、使われるトマトはなんと!115トン。一人あたり3Kg弱???そんなにいっぱいのトマトを投げていいの!
④そして、もちろん、参加型!
見てるだけじゃ、つまらないっ!
この要素が組み合わさったら、イベントは盛り上がる! このトマト祭りのようなものは、日本古来からあったんです。そうです。それが「豆まき」。
①食べ物を投げるなんていけませんよね。
でも、福を招くという昔からのお墨付き
②豆って意外に粉がついていたり、豆の薄皮があったりで、触るだけでもよごれますよね。
豆がたくさん振ってきたら、髪から洋服から汚れてしまいます。鬼のコスプレしちゃえば?
③一人当たり、2Kg・・・。
食べきれない量です。食べませんけど。
④みんなで投げあうのですよね!鬼は投げられる・・・
盛り上がるのも当然ですね。
ワークショップのふりかえり
で、ニュースレター第32号でご紹介したポケットパークでのワークショップをふりかえってみると
①工事中の「立ち入り禁止」の場所に入る。テーブルの上にブロックを置き、その上から水を注ぐ・・・。ブロックに落書きをする。などなどタブーを破ることがたくさん
②ブロックを触ると手が汚れます。
③量は、ブロックがあるだけ書いてOK!
④もちろん、みんなで実験したり、絵を描いたり・・・
と、盛り上がる要素がたっぷりとあったのです。それで、大人も子どもも楽しんだのだなぁと、ふりかえりました。
これからイベントやワークショップを企画するときは、この条件は満たそうと思うのでした。
もちろん、これだけではないかもしれませんし、この中のいくつかの要素があればいいのかもしれません。楽しい要素がたくさんあれば、その分盛り上がるのではないでしょうか。これから、一番の要素を探っていきますね。
良いアイディアがあれば、教えてください。