2021-08-21 | ブログ
夏休みを利用して、小学生と哲学カフェをしました。
「哲学」と言えるのか?は難しいですが…
ずっとやってみたいと思っていた「哲学カフェ」。
小学校1年生~3年生とトライしました。
哲学者の本を読んで哲学って、意外に身近なものなのだと分かり、哲学について興味を持ち始めていました。でも、哲学ってハードルが高いというイメージがあり、本格的な哲学書というのは、まだまだ手が出ません。。。でも、興味があるという迷路に入り込んでいました。
2020年に、FAJ(日本ファシリテーション協会)で「哲学カフェ」を対面でしていらした哲学の先生がゲストという定例会に参加しました。
一度、参加してみたい!と思っていたので、すぐに申し込み!
そして、とっても楽しい時間を過ごしました。
その定例会では、
対話でものごとの本質に迫る(ことができそうな…)という、とても深い対話の時間です。
対話の後には、先生から哲学からのコメントをいただき、哲学がぐっと身近になりました。
その後、哲学カフェの動画を見たり、本を読んだりして、やる気がぐんぐん上昇していました。
学ぶには、人と対話してみることが一番近道なのでは?という(ちょっと自己中心的な下心です)思いが募っておりました。
(哲学カフェをやってみたくて、こんな本を読みました。いずれも、アマゾンより)
【サマースクールにて】
そんな中、監事をさせていただいている子育て支援の団体さんが「サマースクール」をするので、何かやってみますか?と聞かれました。
午前2時間!合計4回の「子ども哲学カフェ」を開きました。
参加してくれたのは、小学校1~3年の女子。
リピーターの子もいて、だんだん盛り上がっていきました。
はじめに、「今、気になっていること」を出して、
その中から、一つお題を選んで
対話が始まります。
(2回目からは、PCで検索して情報を得たり、確認したりしました)
【テーマは】
1回目のテーマは、夏休みに宿題があるのはなぜ?
2回目は、雪が降らないのはどこだろう?
3回目は、虹は何色?
4回目は、男女平等ってなんだろう?
哲学というよりも、科学っぽいテーマにもなっていました。
(子どもたちが、話したいというのなら、なんでもwelcome!ですよね)
対話は正解・不正解というのはないので、自由に発言してくれました。
大人の方が、「え?そう言われてみると、どうなんだろう?」と調べたくなってくることもたくさん出ました。
例えば、虹。
日本に住む、私は「虹は7色だよね。それは光が屈折して…」と言いたくなってしまいますが、そこは、ぐっとこらえて(笑)
「虹を見たことある人?」から始まり、
「どんなときだった?」「どんなふうに見えた?」「なんで、そう見えたのかな?」
といろいろと聞き込んでいきました。
すると、子どもから「南半球だと違って見えるのかな?」「本当は虹は円なんじゃない?円で見えないのかな?」「どこでも7色なのかな?」と常識と思っていたことを根底から揺さぶるような問いかけが出てきました。
「じゃあ、調べてみよう!」
と調べてみると、円で見える虹や国によっては虹が2色に見えるというところもありました。
もう、びっくり!でした。
円形の虹。本当にありました!
(https://www.huffingtonpost.jp/2014/10/03/gorgeous-full-circle-rainbow-photographed-over-australia_n_5930706.html より)
国によって?場所によって?虹の色もさまざまでした。
(https://weathernews.jp/s/topics/202007/160055/ ウェザーニュースより)
【終わってみると】
子どもと知的な遊びをしたなぁ…
というよりも、「そもそも」を考えさせられた時間となりました。
(ほとんど、子どもと同じレベル 💦)
先入観のない、子どもと真面目に対話するってとても勉強になりました。
大人は常識だと思っていることを覆されることはもちろんですが、
大人よりも大人な考えだったり、核心をつく疑問だったりを言ってくれました。
この子どもたちの感性を大切にしていきたいなぁとしみじみ思う「哲学カフェ」体験でした。
【追伸】
もちろん、哲学カフェの進行は、ファシリテーションのスキルを使います。
アイスブレイクから、正解を言わずに対話を深める問いかけまで!
ファシリテーションのスキルアップにもなりました。