2014-01-26 | ブログ
http://www.city.nagoya.jp/shiminkeizai/page/0000054595.html
昨年9月~12月の間に4回に分けて行われました、名古屋市さんのコミュニティ講習会。区政協力委員さんや町内会など地域のさまざまな組織の方々を対象に行われる講習会です。
今年は、「会議運営のコツ」も盛り込む講習会とするために、お声をかけていただきました。
コミュニティ講習会は3部構成でした。
1.人権について
人権擁護委員さんから児童虐待の通報について、DVD観賞とお話がありました。
2.事例発表
(1)防災組織を町内会で結成し、活動している事例
(2)防犯カメラ設置モデル地区となったことを契機に、防犯活動をしている事例
3.会議運営のコツ
☆会計の透明化 監査の立場から会計事務を見る
☆会議運営 自己紹介をファシリテーショングラフィック
ご高齢な方のご参加が多かったにも関わらず、活発な意見交換をしていただいたり、「板書」をしていただきました。失礼な話ですが、板書=ファシリテーショングラフィックは、あまりやってくださらないのでは?という懸念が少しだけあったのですが、しっかりとこなしてくださったのは、さすがでした。
ファシリテーショングラフィックのお題は、「自己紹介」でした。ご自分の普段の活動の紹介や課題の共有まで、短時間でさまざまなお話ができたようです。
この講習会のお陰で、ファシリテーションに年齢は関係ないこと板書はお得意な方がいらしゃること、話し合って意見交換したいと思っていらっしゃることなどを感じた講習会でした。
コミュニティ講習会とは別に、肩書に長がつかない、長を支えている方々が集まって、地域の情報や課題を共有する場があると、課題解決のヒントがみつかったり、役へのコミットメントが高まるのではないかと思いました。
2014-01-16 | ブログ
とても心に残るワークショップだったのだと思います。せっかくですので、その気付きをここで共有します。
1.エッジのきいた言葉は、自分の心に響く。共感する人が増える
ワーク中、常に「エッジがきいたことば」を心がけました。
このごろ、よく「エッジをきかせて!」という言葉がFAJ(日本ファシリテーション協会)で聞かれました。エッジ?どんなことなんだろう?といつも???でした。たぶん、ちょっと昔でいう「とがった」というような意味としておきます。
エッジのきいたことばにしようとすると、自分の心をごまかせなくなってきます。エッジがきく、とがった言葉は、自己開示しないとでてこないのでしょう。
すると、その言葉がピンときます。心のパズルにピタッとはまるのです。きっとその言葉に込めた心が、想いが伝わるのです。その言葉をわかりやすくブレイクダウンさせると、胸を打つといわれる言葉になります。
その言葉の深さやレベルで伝わります。共感する人も、そんなレベルにいてくれる人がたくさんいることでしょう。そして、何より自分の心に響くのです。
エッジがきいた言葉には、そんなパワーがあったのですね。
2.胸を打つ言葉を浸透させるには?
できあがった組織のビジョンを組織のメンバーに浸透させ、ビジョンの実現に向かっていくにはどうすればよいのでしょう?
現時点では、この逆をすればいいのでは?と単純に考えられます。
ビジョンを伝えるワークをしてみてはいかがでしょうか?
ビジョンについて対話する。対話して深め、メンバーの心の中へ沁み込んでいくワーク。そんなワークに参加してみたい!と思います。
ところが、ふりかえってみれば、毎年、「子どもの権利に関する条例」の普及として、「子どもと大人の合同ワークショップ」というのをしていました。この中で、大人には「なぜ、子どもの権利を守ることが大切なのでしょう?」という問いとともに、対話していただいていたのでした。
このときの大人の対話の内容は、子どもの権利を守るという直接的なものから深まり、大人の務めに発展していきました。
対話し、深めることで自分ごととして考えるようになるということではないでしょうか?
「対話」によって心に浸透させることができるのだと思います。
2014-01-14 | ブログ
1月12日(日)、13日(月)で、会員となっているNPO法人日本ファシリテーション協会(通称FAJ)中部支部の合宿に参加してきました。毎年行っている1泊2日の密度の濃い合宿です。密度が濃いだけあって、気付きや学びがたくさんあります。
合宿での気づきや学びをご紹介します。
【ビジョンづくりの方法 ブランドマネジメント】
今年は、今までなかった「ビジョン」「ミッション」を作ろう!ということになりました。もちろん、FAJのミッションはあります。ビジョンは無いのですが…
もちろん、ファシリテーションを学ぶNPOですので、ファシリタティブ(?)にみんなが参加してつくる、そして、新しい方法に挑戦しながらのつくります。今回は、名古屋工業大学の加藤雄一郎教授の『ブランドマネジメント』の考え方、手法をアレンジして作りました。
STEP1 特徴や資源のリストアップ(100本ノック)
STEP2 関わりたい対象者の想定
STEP3 So What? 質問によるVTree(V=Value)の作成
STEP4 FAJ中部の存在価値を明文化
誰に対して、その人がどうありたいために、どんな資源・能力を使って、どんな価値を提供するのか
このステップを踏んでビジョンを作ってみました。
【1日め STEP1、STEP2、STEP3の途中】写真上
私たちの特徴や資源を付箋紙に100枚書く→カテゴライズする→受益者(顧客)を特定する→So What?を問いかけながら特徴や資源をまとめる
(1日めは特徴をまとめるまで)
☆気づき☆
・時にはゆるやかなカテゴライズが発想を促す
・受益者を置くことで、具体的なイメージができ、So What?の問いかけが有効になる
・So What?を常に、何度も問いかけることで、具体的な特徴が導き出される
・エッジがきいた言葉を心がけることで、潜在的な意識が浮上し、心に刺さる言葉がみつかる
【2日め STEP3 STEP4】
1日めの続き(私たちが提供できる価値、受益者がどのようになるのか)→ビジョンとしての言葉にまとめる
(NPOの合宿なので、1日で帰る人、2日めから参加する人がいました)
☆気づき☆
・ファシリテーターの在り方、介入の仕方次第で、グループのプロセスが変わる
・関係性ができあがったグループに参入するためには、まず同化する(入れてくださいと意思表示する)、お互いが受容感をもってから(それまでは黙って話を聞いている)、メンバーとして話し合いに入る
お互いの受容感なく、関係性ができあがったグループに入ると、そのグループは混乱する。崩壊の恐れもある。
STEP4の作業では、3つのグループで共有しあいながらビジョン、ミッションをつくりました。
最後に、それぞれのグループから希望者を出して、まとめ、その場にいるみんなの合意を形成しました。
☆気づき☆
・このようにつくったビジョン、ミッションに対しては、合意は早く、コミットメントも高い
・たくさんの人がなんらかの形でビジョンづくりに参加、関与すると、コミットメントの高いビジョンとなるだろう
*参加、関与していない人のコミットメントをどのようにして引き出すかが課題。
2014-01-04 | お知らせ
みなさまのお陰で無事に2014年を迎えることができました。
ありがとうございます。
2013年をふりかえって、報告書を作成しました。PDFですが、ごらんください。
昨年は、大きく3つのことを中心に歩んでまいりました。
①対話 対話の場をファシリテートさせていただくことが増えました。
②子ども 子ども同士、子どもとおとなの交流の場をファシリテートする機会が増えました。
③R&D 新しいことに挑戦しました。「フューチャーセンター」に興味をもっていました。フューチャーセッションを体験しました。
新しいツールを取り入れたセミナーをしました。(クロスロードやインプロなど)
「HUG(避難所運営ゲーム)で多様性センスを磨く!」セミナーをたくさんしました。これは、避難所で心のケアをしてきた友人とコラボして、大震災がこの地域を襲ったときのために、普段からの地域コミュニティを大切にしてほしい願い、心のケアはちょっとした知識でできることを知ってほしいという願いを込めて始めました。お陰さまで、こちらは予想以上のご好評や活用の場面をアドバイスいただきました。
今年は、より持久力と想いを大切にして励んでまいりたいと思っています。
今年もよろしくお願いいたします。