2018-06-23 | ブログ
岡崎市内の女性ボウサイまちづくりの会で、豊田市にある防災学習センターに行ってきました。
http://www.city.toyota.aichi.jp/shisetsu/gakushu/bousaigakushucenter/index.html
町内の女性の方に活動を知っていただくチャンス!
一人が一人誘って30人弱。市のバスをお借りして視察してきました。
はじめに消防にいらした職員の方からの説明を受け、その後、1時間ほど解説していただきながら体験をしてきました。
まずは、防風体験
飛来物防止用のめがねをお借りして、秒速50mの暴風を体験しました。
大きな台風では、このくらいの風が吹くそうです。
風が強くなってくると、前を向て息ができないほどでした。
最速の時に、横をむいたのですが…
メガネの上にお借りしためがねをしていたので、なんと!お借りしためがねが飛んでしまいました。
台風の風ってすごいパワーです。
地震体験
阪神淡路大震災では震度7。
震度7の体験をしました。
てすりがあったせいか、来るぞ!という心構えがあったせいか、立っていられました。
地震が来たとき、てすりがあるとは限りません。シェイクアウト、必要だなぁと思いました。
そして、6月18日の大阪地方の地震。
愛知県では震度3程度でしたが、大阪ではたいへんなことになっていました。
改めて、地震の影響の大きさについて考えました。
煙脱出体験
ビルで火災が起きた時、どうやって避難するかを体験しました。
やはり、一番気を付けなくてはいけないのは煙。
一旦吸い込むと意識がなくなり、逃げ遅れてしまう。火事死亡の約半数がこの原因なのだそうです。
避難するには、
・身体を低くして
・濡れタオルやハンカチで鼻や口を押える
・壁に手をついて、壁に沿って歩いて避難(このとき、右なら右、左なら左と決めて避難)
・ドアノブなど金属に触るときは、まず、手の甲で触ってから。(掌で触ると熱で皮膚が解けてくっついてしまう危険も)
・ドアは避難方向に開くように設計されている
忘れないようにしたいですよね。
その他の体験
水が上がってきたとき、ドアを開けるには、どの程度の力が必要なのかを測る体験です。
うまく力を集中することができず、なかなかドアが開く程度の力がでません。
実際には気が動転してしまい、もっと難しいのだろうなぁ…。
関電ブレーカーの展示があったり、地震で落ちた食器の展示があったり。
防災クイズやスタンプ、就学前の子には紙でつくる消防車のプレゼントがあったり…。
90分ほどでしたが、とても刺激的な時間でした。
やはり、実際に体験してみること。大切なことだと実感し
ました。
2018-06-14 | ブログ
北海道の知床半島@斜里町にある「天に続く道」に行ってきました。
千歳空港から車で6時間(途中、寄り道して8時間強)でした。(そのため、弾丸旅行になってしまいました。)
飛行機で「女満別空港」まで行けばよかったらしいのですが…。
以前行った、旭川方面(沼田町)とは、また異なる趣の町でした。
やはり、北海道は広いことを実感しました。
オススメは
もちろん、「天に続く道」です。
どこまでもまっすぐな道を坂の上から眺めると、まるで天まで行けそうに思えました。
立春、立秋のときは、この道の延長線上に太陽が沈むのだとか。
そういう、パワースポット的なストーリーに心が揺れました。
現在、撮影スポットを整備中でした。
もう一つのオススメ
博物館と敷地内にある葦でできた竪穴式住居、オススメです。
縄文時代から人が住んでいたので、そのときの住まい方を残してありました。
行ったときには、管理人さんが中で火を焚いて、いぶしていました。(いぶしは虫よけにもなるそうです)
週に3回、午前中は火を入れて、ケアしているそうです。葦は厚く葺いてあり、冬の寒さのしのぎ方の工夫が伝わってきました。
中にも入れていただきました(これは、初体験でした)。外から見るよりも広く、ここで家族団らんや睡眠をとっていたのだろうなぁと当時が偲ばれました。
愛知県にある野外民族博物館「リトルワールド」にもなかった!と満喫してきました。
博物館の展示が素敵
そんなに広くはないのですが、コンパクトで見ごたえがありました。
特に、知床の自然を見せてくれる展示が、森の中に入ったような、クイズの写真に入り込んだような気分になりました。
とても印象的な展示方法でした。
地元では普通の並木道
博物館前の並木道(樹木の名前がわからないのですが)が撮影に使ってもいいのでは!と思うくらい、素敵でした。
すっと高く伸びた樹木。整然としかもず~っと続いている。ゴミもなく清潔感もあり、新緑が気持ちよい。
というこの並木道の端から端まで歩いてみたいという気持ちになりました。
ところが…。
やはり、地元の方は、これは普段の景色なのですね。「そんなにいい?」とおっしゃっていました。
「そんなにいい!」「素晴らしい!!」と力説したのですが…。
いつも素敵な風景に囲まれているので、気が付かないのですね。ヨソモノに言われて、「へ~」と思う…。
どこでもあることでした。もちろん、私の住んでいるところも、地元では当たり前すぎてわからないスポットはたくさんあるのでしょう。だから、ヨソモノの目からの視点、コメントがありがたいのですね。
そういえば、「天に続く道」もカメラマンさんが「天に続いているようだ」とおっしゃったことがきっかけになったそうです。ヨソモノの目に芸術家の目もあると、より素敵なスポットを見付つことができるのだなと思いました。
アートは大切なのですね。
北海道に行って、ヨソモノ+芸術家の目を入れることが来街者を増やすには大切だということを実感しました。
さらに、地元愛にも影響するだろうなぁ…。
( ..)φメモメモ
2018-05-21 | ブログ
JR岡崎駅東口に2018年3月にオープンしました「出会いの杜公園」。
オープンは3月23日
オープニング・イベントはマルシェをベースに幼稚園児の合唱や中学校のブラスバンド演奏、グレート家康公「葵」武将隊などなど盛りだくさんのアトラクションがありました。(詳しくはコチラへ→http://www.okazaki-renaissance.org/experience/show/39)
先日、行ってみた「サイエンスバー」のマスター(ではなく、ご本人はドクター:博士でした)がサイエンスショーを!予定があり、見ることかなわず、残念。
このときのマルシェが地元の商店が中心となっていて、岡崎の住民としては押さえておきたいものがたくさんありました。
地元商店街の方々も出店されていて、ついつい…。
もちろん、この日のお昼は、ここで購入したもの。買いすぎてお腹いっぱいになってしまいました。
トレッドゴードマーケット
4月から毎月、第2土曜日はこの公園で「トレッドゴードマーケット」が開催されるとのこと。
岡崎市とスウェーデンのウッデバラ市は姉妹都市。そのご縁で(?)「スウェーデンに学ぶ自然と遊ぶ暮らし方」をテーマにしたマーケットを開催するそうです。
このイベントは岡崎市にある(株)FIKA:フィーカさんがプロデュース。http://www.fikadesign.jp
FIKA(お茶)をコンセプトにカフェ、庭、植物、公園イベントなどを手掛けていらっしゃるようです。
岡崎にスウェーデン好きがいたんだ~とうれしくなりました。さらに、会社名になっている…。素敵すぎます!
FIKAはスウェーデン語で「お茶」。Ska vie fika?(お茶しない?)と留学経験のある方に以前、教えていただきました。
FIKAさんのホームページにもこの言葉がありました。
一度、イッテミナクテハ!
イベントに行ってみると
出店数はそんなにたくさんではありませんでしたが、そのぶん、ゆったりと散歩しながらお店の人とお話をして楽しむことができました。
お話すると、ついつい…。
お財布のひもは締めないとなぁ。というのが反省点です。
地元の楽しそうな方々の出店がありました。
・北欧、東欧のアンティーク食器のお店
・鉄の加工
・木を削って作ったボールペン(木を選べます)
・多肉植物を育てている方
・ハンドメイドのアクセサリーや小物。
・もちろん、軽食も。
商品にかけた作家さんの心意気や、丹念に育てた気持ちなどが伝わってきて、一回りしたときにはとっても満たされた気持ちになりました。
いろいろなところで開催されているマルシェですが、なんとなく一味違うような気がしました。
出店がたくさんあって、にぎわっているのも楽しい。街並みがぜ~んぶ「絞り」にテーマを絞って(?)いるようなものも楽しい。
きっと作家さんや出店者さんの気持ちが伝わってくるのが楽しいのでしょうね。
そして、モノを買うというよりも、出展者さんとお話をしたり、一緒に行った人とあれこれとうんちくやどんなものが好きという作品をきっかけにしたおしゃべりを引き出してくれる。そこがちょっと日常と違って、楽しいのかもしれません。
そして、トレッドゴードマーケットには、芝生の上でのんびりゆったりな雰囲気と地元の方々の心意気が楽しいのかもしれません。
できるなら、スウェーデンのお菓子もあると、よりうれしいなぁ。
JR岡崎駅の東口は区画整理もほぼ終了。
ハード整備が終わったので、これからは、人がどのように暮らしていくのか?というソフトな面が充実していく時期に入ってきたことを実感したイベントでした。
お時間ありましたら、岡崎へお越しくださいませ。
2018-05-15 | ブログ
先日、岐阜県多治見市にある「織部ストリート」に行きました。
愛知県瀬戸市、岐阜県土岐市、美濃市、多治見市などこのあたり一帯は、陶磁器に適した土があるようで、窯業が盛んです。
多治見市内に「織部ストリート」があり、陶器のお店(たぶん問屋?)やカフェなどが集中している地域があります。
古民家を店舗にしているものが多く、散策が楽しいエリアでした。
https://www.oribe-street.com/map/ より
織部焼は
千利休の弟子、古田織部が指導して創作され、奇抜で斬新なものから始まり、大量生産されていたとのこと。
ただ、千利休の切腹により古田織部の関与を示すものが廃棄されたらしく、織部焼自体もしばらくの間、廃棄されていたとのことでした。
https://ja.wikipedia.org/wiki/織部焼
岡崎市で育ったので、小学校、中学校での図工や美術で焼き物をつくるときは、必ず、織部焼でした。
焼きに出すと、独特の緑色の作品ができあがってきたものです。
当時は理解できませんでしたが、今ではこの緑色が深く味があるような気がしています。緑色以外は織部焼ではないような…。
散策の途中で、素敵でお値打ちな陶器も入手。今は家で大活躍しています。
修道院、発見!
そして、マップの隅にあったのが「修道院」
織部ストリートから徒歩15分ほどと記載されていました。
この修道院は葡萄の栽培とワインをつくっていて、結構有名なようです。
「神言修道会多治見修道院」http://svdtajimi.com/index.html 昭和5年に設立されたそうです。
修道院と言えば、教会。誰でも入室可能のようでしたので、遠慮しながら入ってみました。
中は撮影禁止でしたが、とても厳かな空気が漂っていました。
つつましやかで、整然としていて、清潔。信者さんたちが大切にしている気持ちが伝わってきました。
本格的な教会で、キリストの生涯の部屋(何というのでしょう?)が側面にありました。
http://svdtajimi.com/index.html より写真をお借りしました
そして、修道院のお庭で一休みさせていただきました。
ボランティアの方がお庭の草を取っていらして、信心の深さを感じるとともに、生活の中の信心・宗教というものについて建物から考える機会になりました。
お土産は
最後に、織部ストリートに戻って遅い昼食。
何をいただこうかとマップを見ながら、あれこれ楽しく考えました。
やはり、観光に「食」は欠かせませんね!
もう一つ、欠かせないものがお土産。
特に陶器は、何を乗せようか?どんなお惣菜が合うか?など、食事の度に楽しい気持ちになれます。
そして、この陶器は多治見で買ったんだと想いを馳せ、その時一緒に行った友人のこと、買ったときのエピソードなどを思い出します。
物語りを連れて帰るのがお土産なのかもしれません。
観光に必要なものは、
その土地の持つ時間のパワーを感じるモノやコト。
それを表現するマップ。
そして、食。
そこでの物語り、と、それを体現しているお土産。これは、写真でもいいかも。
ではないかと思いました。
まちあるきをするというのは
まちあるきをして、お気に入りのものが増え、楽しい物語りに囲まれて暮らす…。
まちあるきをすると、日々の生活に潤いが増えていくのかもしれません。
歩数も増えますしね。
2018-04-24 | ブログ
以前、ファシリテーションのプロセスデザインについて「それはある意味、アートだね」と言われたことがあります。
そう言われてみれば…。
ということで、「ファシリテーション≒アート?」について考えてみようと思います。
プロセスデザインとは?
ファシリテーションで話し合いやプロジェクトを目指す所、成果を明確にして、そこへ進めていくプロセス(=過程)を考えて(というよりもイメージして)形にする、デザインする。ということだと考えています。
ファシリテーションは、プロセスとコンテンツを分けるという考え方があります。(こんな感じです。津村先生、貴重な視点をありがとうございます。 https://www.ic.nanzan-u.ac.jp/NINKAN/kanko/pdf/bulletin14/02_07.pdf)
簡単に言ってみると、プロセスは、人間関係や感情を扱う部分と時間やタスクを扱う部分の2種類があります。コンテンツは、話し合いの内容、成果そのものです。くらいで押さえておいていただいて…。
成果にたどり着くためのプロセスは何通りもあります。
そのプロセスを考える、イメージする、デザインするというときに、以下のようなステップが基礎にあります。
①知識 さまざまな手法をどのくらい知っているのか
②適切な選択 ①の手法のうち、どの手法が適切なのか、どのように組み合わせると成果にたどり着くのか、について選択する
③実現可能性 ファシリテーターとして実行できるのか
とても素晴らしい手法であっても、プロセスデザインができても、それを実行して求める成果をだせなければ、画餅に終わってしまいますよね。逆に、人間関係が悪くなったり、不信感が生まれたりというネガティブなことが起こる場合もありそうです。
ファシリテーターとして、プロセスデザインをするとき、自分の力量を把握しておくことも大前提なのでしょう。
アートな部分?
上記の①知識は、本を読むこと、体験することで得ることができますよね。体験した後で、ふりかえりをしておくと記憶の引き出しに整理されます。「この手法は、こんな場合に向くのではないか」「こんなウィークポイントがある」「ウィークポイントを克服するためにはどうしたらいいのか」などなど、体験したときに感じた気持ちや疑問などを整理しておくと記憶に残るようです。
ただ、あまりにもスッキリ!してしまうと、忘れてしまうので、少し心にひっかかりを残しておくことが、より記憶に残っています。
心に引っかかっていると、ふと思い出して「こんなときにも使えるのでは?」「あの手法と組み合わせると、どんな感じになるだろう」などと思考が進むことがありますよね。それを期待して!
それらを忘れずに蓄積していくと、いろいろな手法の組み合わせができていき、どんな話し合いの流れになるのかのイメージができていきます。もちろん、実践してより思考が深まり、広がっていきます。これが②の部分。
思考の中でイメージを膨らませて、イメージ通りに描く、デザインしてみる…
だんだん、アートに近づいてきたような。。。
いよいよ③の実現のステップに進みます。ここは、イメージを形にする場面です。描いたデザイン(=プロセスデザイン)が形になって成果を出すことができるのか?
ここでは、いろいろなスキルが必要になってきます。
・どのような場にしたいのか、そのためのしつらえは?飾りつけとかもしちゃう?
・参加者へのインストラクションは、どこまでのことを、どんな言葉で伝える?
・話し合いが始まったけど、イメージ通りに進んでいない…。さて、どう対処する?
などなど、瞬間瞬間で成果にむけて、臨機応変に対応していきます。
その対応の仕方もファシリテーターによってさまざま。たぶん、対応策を考えるときの変数は、①の知識、体験とふりかえりの量や深さ、そもそもこの場はどういう場なのかというファシリテーターの自覚、ファシリテーターのマインドなどではないかと思います。
「な~んだ、人に依っている部分が大きいんだね。」「ファシリテーターによって異なるんだね」という結論が出てきました。
人に依る、ファシリテーターと参加者、コンテンツなどとの関係性にも依る。一期一会。
ここが「アート」なのではないかと思います。
その場にいた人たちで創り上げていくのが成果(作品?)。
まとめると
プロセスデザインだけがアートなのではなく、プロセスデザインをカタチにしていくこと、そこから導き出した成果もアート作品なのだ。
という結論になってしまいました。
ありきたりの結論かもしれません。(いえ、ありきたりの結論でした)
ありきたりのことを一度理屈で考えてみるのは、意外に楽しく、頭の整理になりました。
理屈としてはまだまだ穴だらけですが、考える土台ができたような気がします。
この土台の上にどのように建物を築いていくのか?そもそもこの土台でよいのか?など暗中模索ではありますが…。
何のためにファシリテーターをしているのか、自分に何ができるのか、どこまでできるのかなどを考えるための一つの視点になるなぁと思いました。
このようなことを考えてみて、自分の行っていることを再認識し、理論づけすることができました。そして、今後も、より精進していこう!というきっかけになり、今までと異なる課題もうっすらと見えてきました。
こんなことを考えることも、大切な事だと思いました。
おつきあい、ありがとうございました。