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若者の防災 ~新しい取り組み~

2015-04-10 | ブログ

名古屋都市センターで「ボウサイのミライ ~気象技術と女性目線で考えるこれからの防災~」というイベントに参加しました。

http://www.nui.or.jp/kikaku/26/26sonotokinisonaeru.html

http://yamorybosai.com/workshops/1195/

チラシ

この企画は主催は名古屋都市センターでしたが、名古屋市内で若者が企業活動として行っている yamory のみなさんが中心に行いました。yamoryさんは非常食の定期宅配や非常食宅配つきの賃貸住宅もあっせんしているようです。

http://yamory.com

ただ、活動はこれだけではなく、名古屋市の中心にあるテレビ塔下で避難所体験をしてみる「サカエキャンプ」や一斉に地震が起きたと想定して身を守る訓練「シェイクアウト」などを行って、防災の意識向上も行っています。

若者がステキな活動をしている団体です。

チラシ2

 

ゲストは

サブタイトルにあるように、一般社団法人「防災ガール」の女性とウェザーニュースの気象予報士の方でした。

防災ガールは

若い女性が、東日本大震災のボランティア体験から東京を改めて見つめると、他人事ではない災害に対して関心のない若者に防災の意識をもってもらいたいという想いから始まったとのことです。

若者だけでなく他の世代でも読みづらい、内閣府等の資料(確かに大量で文字ばかり・・・)をぱっと一目でわかるように編集して、身近に防災を感じてもらえるようにしたり、特に女性にスポットを当て、女性の持ちやすい非常用グッズの開発や避難訓練などを行ったりしているそうです。

http://bosai-girl.com

自分たちの目線からの提案をしているので、気取らず、とっつきやすい、女子の心をちょっとくすぐるような事業を展開していらっしゃいます。

ウェザーニュースは

気象と災害は切ってもきれないような気がしますが、実は事前の予知であったり、予知できたとしても知らせることはタイミングをはじめとするセンシティブな課題がたくさんあるように想像できます。

ウェザーニュースさんは数式を使っての予想+アメダス+全国にいるウェザーリポーターの方々のレポートからより正確な天気を予想しているそうです。

天気はリスクコミュニケーションと捉えて、船舶であればどのルートをたどれば一番リスクを少なく目的にいけるかが実現できるということだそうです。これをプラスに活用すると、コンビニの発注であれば、今日は○○℃超えそうだからシャーベットっぽいアイスをたくさん発注しよう、となるのだそうです。

これを防災、減災に活用すると・・・

ウェザーリポーターは毎日写真を撮ってレポートを投稿することが習慣になっているため、3.11のときは被災の様子のレポートがたくさん投稿されました。日本全国から送られてきますので、報道されていない地域の被災状況もわかり、3.11の被害状況が網羅的に集まったのだそうです。

例えば、東海地方とくに名古屋市内では揺れはありましたがその他いくつかの自治体と協働して減災プロジェクトが進んでいるそうです。自治体と協働すると、地域の中で被害の大きい場所が判り、ピンポイントで救助に向かうことも可能になるということでした。

災害時には自助・共助は必須だと思いますが、混乱の中で消防や行政が効率的な行動を起こしてくれることは、もしかしたら大変心強いことであり、落ち着いて行動できる要因になるのではないかと思いました。

ボウサイのミライ20150328

 

イベントの流れ(参加者同士の話し合いもありました)

防災ガールの話題+質疑応答

ウェザーニュースの話題+質疑応答

5人ずつで話題の共有

最後に宣言文を各自書いて記念撮影

防災の新しい切り口で和やかな中にも学びの多い話題提供でした。

話題の共有では、5人ずつでグループになり、話題提供者からのお題について語り合うというものでした。

お題は

①そもそも「未来の防災」ってどうなってるの?

②あなたにとってのつながりとは何ですか?

というものでした。少し難しいお題でした。

これを初めて会った5人で話し合うというのもちょっと難しいな、どこまで話していいのかなと考える人はいるだろうなぁと少し心配していました。

しかし、私のグループにはきちんとお話できる方が2~3人いらして、(もちろん、自己紹介はしましたが、それでもまだ残っていた)初期の不安は、その方々の発言で解消されたように感じました。きっとオープンな気持ちの方なのですね。同じグループの方もオープンな気持ちになれそうで、話し合いが進んだような気がしました。

 

講演内容を定着させるには

講演会の後に共有することは、とても大切なことだと改めて思いました。

講演会やゲストトークの後、バズセッションやワールドカフェをお手伝いさせていただいたこともあります。参加者の立場にたつと、より、その考えが強くなりました。

ゲストの話題やそのとき感じたことなどを自分の中に定着させることができました。2週間近く経った今でもそのときに感じたことや心に残った話題などが蘇ってきます。

1940年代のクルト・レヴィンの研究に「講演の後でワークショップをすると2週間後、1カ月後にも講演会で奨められた行動を続けている人が減っていかない(ワークショップをしない場合は2週間後には半分、1カ月後には0に近くなってきます)」というものがあります。

まさに、これを体感できました。

 

ワークショップの効果乃再認識と防災のコンテンツについて。学びの多いイベントになりました。


 
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